【速報】「格安SIM」整理をしました^^;


このところ第2blogの方がメイン活動になっているためもあり、「格安SIM」関連は疎かになる傾向があります^^; 特記するほどの話題も出てはいないかと思いますが。

そんななか、月々の出費を抑制するためもあり、今年春に続いて再び使用頻度の低い「格安SIM」業者の整理を行ないました。

また、ワイモバイルも更新月を迎えたため、スマホの契約は解除しました。とりあえず副回線扱いだったPHSのみ、当座の通話用として残しています。2020年にPHSは消滅するので、それまでにケータイ機種へ乗り換えるかスマホ利用に戻すか、あるいはIP電話アプリのみに割り切るか、決めたいと思っています。個人的にはあまり通話回線は利用していないのでIP電話アプリだけに変えたいのですが、自宅の固定回線も廃止したいと思っているので、緊急電話等対応していないものも存在しているIP電話だけに限るのはなかなか踏ん切りがつかないところです^^; LaLa Callなんかは使用機種変更する際、本人確認のためコールバックが必要だし、IP電話はピンで使えない要素が残っています。

現時点では、IIJmioがSIM3枚のファミリーシェアプランで20GBの大容量オプションをつけているので、概ね自宅利用も含めてこれで賄えているという印象です(スマホ用・タブレット用・WiFiルーター用各1枚)。ただ、IIJmioだけでは回線が混んできた場合心許ないので、その備えとしてUQ Mobileを残しています。ワイモバイルに比べると実効速度面で見劣りする感のあるUQ Mobileではありますが、データ通信のみ1,000円程度の維持費で済むという点でサブ回線には適していると思っています。

その他、最古参の「格安SIM」であるServersMan SIMも、維持費800円程度でもあり残しています。IIJmioやmineoなどのいわゆる「低速モード」よりは体感速度が速く感じられるので、動画やストリーミング等に使わないかぎりはそんなに困らないという印象です。また、ストリーミング専用機に使ってきたスマホを破損した関係で残念ながらOCNモバイルONEも解約してしまったので、古いauスマホをストリーミング専用機として再登板させ、その機種用にmineoはAプランのみ残しました。以前に比べると節約モードが遅くなっているような気はしますが^^;、用途限定なので月3GBで充分だろうと思っています。自宅WiFiで使っているタブレットがまさかのau VoLTE機種だったので、2019年夏のSIMロック解除対応義務化に期待して、こちらに挿し替えるかもしれません。

以上、現在ではIIJmioに6,000円程度、ワイモバイル・UQ mobile・Servers man SIM・mineoにそれぞれ1,000円前後支払う感じになるので、いちおう毎月の通信費は10,000円前後ぐらいに留まる見込みとなりました。まだ多いだろうと感じる人もいるかもしれませんが、このなかで自宅ネットも賄っているので、それを考えれば決して高いとは言えないだろうと思います。さて、来年以降はどうしていくことになるのでしょうか^^;?

【速報】QT Mobileとは何者か?


しばらく開店休業状態になっていました^^; すみません。ひさびさの更新です。

もっとも、従来3大キャリア(ワイモバイル含む)の値下げやMNO参入予定の楽天がauにローミングをするらしいなどのモバイル関連の話題が賑わうなか、いわゆる「格安SIM」関連はあまり元気がないなぁという感を禁じえない昨今であり、正直書くほどのネタもないという感想であったと言い訳しておきます^^;

そんななか、昨今にわかに強力な攻勢をかけてきた「格安SIM」業者が目を惹きました。QT Mobileなるところです。寡聞にしてつい最近までノーマークでしたが、みれば従来3大キャリアどの回線にも対応していて、楽天モバイルが撤退した時間無制限のかけ放題オプションもあるという強力な内容です。気になったので、ちょっと調べてみました。

母体は九州電力系の会社で、以前はBBIQスマホといっていたサービスを2017年春にリニューアルしてこんにちの名称になったようです。電力会社関連で従来3大キャリア全回線サポートというと、まずmineoとの関連性が気になりますが、mineoがシステム面を担当しているのはau回線のみで、ドコモ回線はIIJmioが担っているようです。ソフトバンク回線はnuroが請け負っているのではないかと推測しているサイトもありましたが、iPhone・iPadのみ対応であるなど、個人的にはb-mobileの方に近いように感じました。

実体が寄せ集め集団で既存の「格安SIM」業者のシステムを利用しているというものだけに、よくも悪くも当たり外れは出ない可能性が高いです。音声通話プランが12か月目まで異様に安い設定になっているのが目を惹きます。その替わりに2年以上の拘束があるのではないかと引っかかりますが、au回線とソフトバンク回線利用のプランで13か月目までにMNPをする場合に契約解除料9,500円が必要というくらいのようです。ここでもその一端が現れているように、実体が寄せ集めなので、プランごとの違いが大きく分かりにくいのは弱点かもしれません。無制限かけ放題オプションは月2,500円なので割安とは言い難いですが、かつての楽天モバイルでも似たような感じになっていましたし、データ通信とセットで考えれば総額で割安になる可能性はあるかもしれません。10分間かけ放題オプションは月850円と概ね相場並みの値段に感じますが、10分超過後の価格設定が30秒15円なのでやや割高になっています。個人的には、通話回線重視のユーザーでメリットを感じる人もいるかもしれないという気がしますが、データ通信だけにしか興味がないという向きにはそんなに特徴もないところに感じるかもしれません。

【速報】「サブブランド優遇」って本当にあるの?


実効速度の面でワイモバイルとUQ mobileに太刀打ちできる「格安SIM」業者はないと長らく言われており、両者がそれぞれ従来3大キャリアと関連あるサブブランドであるという点から「サブブランド優遇ではないか」と問題視する向きがあります。その結果、総務省が関連省令を改正してサブブランドであるかそうでないかによる「差別」を禁じるという動きに出る旨、過日の日本経済新聞にて報道がありましたが、個人的には大きな違和感があります。

特に、ワイモバイルについては誤解されているところが多々あると言えるでしょう。現在のワイモバイルは子会社でもなんでもなく、あくまでソフトバンク株式会社の1ブランドです。いわゆる「借り物」の回線ではなく自社回線なのだから、実効速度が速いのは当然と言えます。買収したイーモバイルのプランを引き継いだ結果という経緯があるにしても、これを維持して低料金志向のユーザーの受け皿となっているのは、ごく真っ当な話であり、批判する方が筋違いではないでしょうか。

いっぽう、UQ mobileは別会社にあたるので、何らかの優遇措置があったとしたら問題が生じる余地があります。もっとも、こちらも特に好条件などなく、帯域を充分に確保した結果であると主張しています。個人的には速度計測の結果でUQ mobileが特別速いという印象を持っていないし、ワイモバイルとUQ mobileは同じようなことをやっているけれどUQ mobileの方が微妙にしょぼいと思っているので、これも本当に優遇されているのかなぁ?と首を傾げるところです。あと、まだ子会社化して日が浅いので評価はまた後ほどということになるでしょうが、LINE mobileのソフトバンク回線を利用したサービスがどうなるのかも注視していく必要があるのかもしれません。

先日、菅官房長官が「携帯電話の料金は4割下げられる」等の発言をしたり、モバイル通信事業に対する公的な介入が目につきますが、経済政策の失敗から目をそらさせるために意図的に携帯料金を悪者に仕立て上げているかのようなうさんくささをおぼえます^^; 確かに従来3大キャリアが好業績をあげているいっぽうで「格安SIM」業界が停滞しているという現状には引っかかる向きもあるでしょうが、それなりの理由があっての結果であって、逆にあれこれ統制が加わる方が気がかりだと感じます。

【速報】中古スマホのSIMロック解除対応が2019年7月より義務化


「格安SIM」の普及を考えるうえで大きなインパクトを与える話題が、先日日経新聞にて報じられました。それによると、2019年7月より、総務省が中古スマホについてもSIMロック解除の対応を義務づけるということです。

これまで、一時期auのみ購入者本人以外のSIMロック解除に対応していましたが、こんにちでは従来3大キャリアのSIMロック解除対応は概ね「2015年5月以降発売の機種について購入者本人の申込み限定」となっているため、大半の「格安SIM」回線がドコモ回線を利用している関係でドコモの中古スマホについてはほとんど「格安SIM」の利用には支障が出ませんでしたが、auとソフトバンクの中古スマホにはほとんど門戸が開かれていない状態となっています。au回線を利用した「格安SIM」サービスは比較的早くから存在しましたし、昨今ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスも増えつつある状況ではありますが、auやソフトバンクにおいてはSIMカードの種類がドコモより複雑になっているという事情もあるのか、au VoLTE機種についてはau回線を利用した「格安SIM」サービスにおいてもSIMロック解除が必要だったり、ソフトバンクの中古スマホがソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスにおいても比較的最近の機種でなければSIMロック解除をしないと使えないといった制約が多く、先日当サイトにおいても「中古スマホのSIMロック解除に対応しなければ問題は根本的に解決しないのではないか」と書いたばかりでした^^; ともあれ、「中古スマホを買ってきても使える『格安SIM』サービスがありませんでした」という事態が大きく低減される見込みが出てきたことは歓迎すべきところです。

この記事によると、SIMロック解除に対応する機種は2015年5月以降発売の機種のままで、本人以外であっても対応するという内容に変わる見込みだそうです。SIMフリー化出来るとなれば、「ドコモの中古スマホを購入したのでドコモ回線を利用した「格安SIM」サービスを利用する必要がある」といったような制約はある程度解消され、選択肢は広がることでしょう。ただし、それぞれのスマホが対応している周波数帯の事情もあるため、完全に自由とはいかないと考えられます。例えば、auスマホは対応している周波数帯が独特のため、ドコモやソフトバンクの回線を利用した「格安SIM」サービスではつながりにくいといった状況が想定されます。そのため、auスマホはau回線を利用した「格安SIM」サービスを、ドコモ及びソフトバンクのスマホはドコモ回線もしくはソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスを選ぶ方が望ましいという問題は残るものとみられます。まだまだ組み合わせには制約があり、分かりづらいと思う人は出てくるかもしれません。

【速報】ワイモバイルもUQ Mobileも増量!だが…


実効速度の面で敵なしとみられているサブブランド系「格安SIM」業者ですが、契約できる容量がほかと比べてやや少ないところが死角といえなくもありません。一部のヘビーユーザーだけの問題と言えなくもないところもありますが、月20〜30GB利用できる「格安SIM」業者が珍しくないなかで、期間限定で最大14GBまでというのは物足りないと受け取る向きもあることでしょう。

そんな声が強かったのか、ワイモバイル・UQ Mobileとも、2018年9月1日から料金はそのままで利用できる容量を拡大する施策を発表しました。2年間限定という条件はありますが、月に利用できる最大容量がかろうじて20GB台に乗るので、他の「格安SIM」業者との格差はだいぶ縮まる印象を与えます。もっとも、それぞれ、従来新規契約後2年間限定で月に利用できる容量が、2GB→3GB・6GB→9GB・14GB→21GBに変わるところが、異様なくらい横並びです^^;

しかし、よく見ると、ワイモバイルが基本の月間契約容量を増量することで対応しているのに対して、UQ Mobileは基本データ容量がそのままで増量オプション分を増やして対応しているのが分かります。将来的にまたいくらでも変わってくる可能性があるとはいえ、現時点では新規契約後2年を経過してからはワイモバイルの方が有利ということになります。「格安SIM」を利用するユーザーはより有利な条件がみられる業者へと鞍替えしたがる性向がより強いだけに、中長期的な継続利用を想定していない向きもあるかもしれませんが、なるべく同じところを継続的に使っていきたいと考えるユーザーの場合は、ワイモバイルを選んだ方がよさそうです。

しばしばサブブランド系の「格安SIM」業者として並称されるケースの多いワイモバイルとUQ Mobileですが、個人的には「同じようなことをやってる割には、ワイモバイルに比べてUQ Mobileはしょぼい」との印象を受けています。今回の件も、やはり同じような感想です^^;

【追記】
UQ mobileも、2018年12月1日からは、ワイモバイル同様基本データ容量を増やす内容に変わるそうです。

 

【速報】mineo、ついにトリプルキャリア取り扱いに


mineoネタが続きますが^^;、9月4日からmineoがソフトバンク回線の取り扱いを開始する旨、発表されました。すでにmineoはドコモ回線もau回線も利用できるため、従来3大キャリアいずれの回線も利用できる「格安SIM」業者として一番乗りを果たすこととなります。長らくソフトバンク回線が利用できなかったのが「格安SIM」利用上のネックとなってきましたが、b-mobile系のサービスやLINE MOBILEに続き、このたびmineoも参入が決定して、環境は少しずつ改善されてきています。

もっとも、いまのところmineoでのソフトバンク回線による動作確認端末が検証途上にあって、どれだけSIMロック解除なしで利用できるのかが未知数となっています。もっとも、現在公表されているものだと、iPhone6s・7・SEが要SIMロック解除扱いとなっているなど、あまり期待できる内容にはなっていない感があります。au回線においてはSIMロック解除なしで対応できる幅の広いのは実質mineoのみ(UQ mobileは自社取り扱い端末でないと契約プランがかなりお寒い内容であるし、IIJmioやBIGLOBEはau VoLTE端末のみ対応らしくmineoに比べるとかなり制約が大きい状態)という実態であるため、mineoには期待したいところではありますが、実質ソフトバンク子会社であるLINE MOBILEですらSIMロック解除なしで利用できるのはごく近年の端末に留まっている状況なので、なかなか難しい問題であるとはいえるでしょう。

購入者本人であるなどの制約があるとはいえ、SIMロック解除対応が義務化されてすでに3年経過し、「格安SIM」利用への障壁はだいぶ低くなってきた感はあります。しかし、やはり中古スマホを購入しても利用できる「格安SIM」業者がないというような環境が改善されなければ、安心して購入できる環境には遠いといえるでしょう。2018年春、総務省の有識者会議は、中古スマホの流通促進のため、従来3大キャリアに対してそのような動きを阻害しないようにすべきだという方針を示していますが、ここで指摘されている従来3大キャリアが下取りした中古端末を海外に転売しているという問題よりも、購入者本人以外のSIMロック解除に対応するなどSIMロック解除をめぐる環境を改善することの方がずっと中古スマホの流通促進につながるのではないかと思います。

【速報】ある種割り切りでユニークな、mineoエココース


混雑する時間帯だと極端に遅くなるのが「格安SIM」の大きな弱点の1つですが、そこは割り切ってもらって付き合ってもらおうというユニークな着眼点を感じるサービスが、mineoにてトライアル実施されています。エココースがそれです。

mineoのエココースは、通信の混雑する時間帯(平日の7:30~8:30、12:00~13:00、18:00~19:00)の通信速度を200kbpsに制限する替わり、月額料金の割引を行なうというものです。月3GBコース以上の適用で、月3GBの場合はわずか50円割引ですが、月30GB契約の場合は450円引きとなりますので、それなりにインパクトはあります。

私はDプラン3GB・Aプラン500MB(こちらは対象外となる)2回線契約でわずか50円しか違わないため試すつもりはないですが^^;、mineoの節約モードについてはかねてより好印象を持っており通常は節約モードにて使用していますので、妥当性の高いサービスではないかと思われます。どうせ混雑する時間帯は実効速度が遅くなるのだから、それはもう受け入れて割引を選ぼうと考える向きは他にも多くいらっしゃるのではないでしょうか。どちらかというと混雑対策が主目的のような気がしないでもありません^^;

注意しなければならないのは、混雑する時間帯に自動的に対象ユーザーのmineoスイッチが節約モードに変わるという内容ではないので、対象時間帯の通信が200kbpsであっても契約容量の消費は行われるというムダが発生する点です。そのため、mineoスイッチを通常節約OFFにて運用している人は、気をつける必要があります。このあたりを自動設定にしてもらえればより適切なサービスになると思うのですが、正式なサービスとして採り入れられる際には反映されるのでしょうか?

【速報】LINE MOBILEでソフトバンク回線を利用できるようになったが…


実質ソフトバンク傘下になったLINE MOBILEにて、ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスが開始されました。これまでソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスというと、iPhone・iPadを対象としたb-mobile S及びb-mobileがシステム面を担っているU-mobile Sその他ぐらいしかなかったため、Androidスマホに対してもようやくソフトバンク回線の門戸が開かれるようになったかと期待する向きもあることでしょう。

しかし、内容をよく見てみると、ソフトバンクのAndroidスマホでSIMロック解除なしで使えるのは、ほぼ2017年8月以降に発売された機種にとどまっており、ドコモ端末がドコモ回線の「格安SIM」サービスにてそのまま使えるのとはいささか勝手が違う趣になっているようです。ソフトバンクのSIMカードはドコモに比べて種類が複雑になっているという事情があるのかもしれませんが、この内容にはいささかガッカリしている人が多いのではないかという気がします^^;

iPhone・iPadについても、ソフトバンク端末をSIMロック解除なしで使えるのは、iPhoneが5s以降、iPadが2018年発売の第6世代以降に限定されており、b-mobile系サービスよりもいささか条件が悪くなっています。LINE MOBILEはこんにちソフトバンク子会社であるだけに、実効速度の面でワイモバイルレベルに特別扱いされているのではないかと期待する向きがあるでしょうし、LINE MOBILE自体「格安スマホ最速にチャレンジします」とアナウンスはしていますが、以前読んだ関連記事ではそのような特別扱いはしないとの関係者のインタビューも出ていた記憶があるので、一抹の不安は感じます。

LINE MOBILEで特徴的な、SNSアプリやLINE MUSICなどのカウントフリー(「カウントフリー」がNTTコミュニケーションズの登録商標である関係か、データフリーと改称されています)は、ソフトバンク回線での対応はしばらくお預けとなるようです。その替わり、期間限定で契約容量2倍サービスを実施しています。中長期的に使う前提ではあまり評価の指標とはしづらい内容かと思いますが^^;、サービス開始当初でユーザー数が少なく実効速度も期待できるというのもあり、「格安SIM」サービスを渡り歩くのが習性となっているタイプの人には関心が高くなってくるものかもしれません。ただし、いまのところソフトバンク回線への変更の申し込みが殺到しているために、SIMカードの発送には時間がかかっているということらしいです^^;

【速報】「接続料」問題は事の本質なのか?


公正取引委員会が、従来3大キャリアに対して是正を求めるという報道が相次ぎました。そのうちauとソフトバンクが行っているという通称「4年縛り」については、適切な説明が行われていないと問題になる内容かと思われますが、「接続料の算定根拠が不透明」というものについては、本質的な問題なのだろうかと首をかしげるところでした。

接続料とは、「格安SIM」業者その他が他社(従来3大キャリア)のネットワークに接続する際に支払う金額であり、「格安SIM」業者にとってこの高い安いが経営に直結するのは確かです。従来、この接続料はドコモがいちばん安くソフトバンクがいちばん高いといわれ、ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスを始めるうえで障壁となってきましたが、auの接続料の下落幅が鈍化したためもあって、こんにちではauとソフトバンクはだいたい同じ水準になったようです。

公正取引委員会としては「接続料が不当に高いために『格安SIM』業者が不利益を被っているおそれがある」ということですが、はたして接続料が下がったからといって、この業界全体やユーザーにとってためになるものなのだろうか?という疑問が生じます。

確かに、「格安SIM」業者が回線を借りている分の支払いは、高いより安いに越したことはありません。昨今、「格安SIM」業者は過当競争のなか薄利多売に陥っており、相当な大手でも儲かってはいないといわれます。その体質改善にはつながるかもしれません。しかし、一方では、さらに値下げ競争が激化して、消耗戦に拍車がかかる可能性もあるといえるでしょう。

現状でも、使い方にはよりますが、「格安SIM」は従来3大キャリアに比して、低サービスである替わり低料金を実現しています。確かに同等サービスを利用しようとすればワイモバイルが拮抗する競争相手として存在しますが、ワイモバイルにしても従来3大キャリアに比べればずっとユーザー数が少ないと考えられているため、事の本質は料金面ではないところにあるのではないでしょうか。

接続料が安くなって「格安SIM」業者がさらに安い料金プランを出してきたとしても、「選択肢が多すぎてどこを選んだらいいか分からない」「利用に際して障壁を感じる」といったような弱点を持つ「格安SIM」が急速に普及するとは考えにくいのが現状です。個人的には「今後の『格安SIM』業者は、ユーザー数を増やすよりも既存顧客のブランドロイヤルティを高めるのを優先した方がいい」と考えていますが、「格安SIM」をもっと普及させたいという趣旨であるなら、「低サービス・低料金」を加速させるのではなく、既存の3大キャリアとは決定的に違ったベネフィットを見いだす方向に行かなければならないのではないか?という気がします。

【速報】もう、目先の「安さ」で目を惹く商売は止めるべきでは?


楽天モバイルのスーパーホーダイ値下げのニュースには、甚だ失望しました。「2年間ずっと月額基本料1,480円~」というキャッチコピーで目を惹きながら、よく見ると契約期間は3年という条件になっているという、相も変わらぬユーザーに誤解を生じさせかねない書き方になっているからです。

これについては日本経済新聞のウェブ版が採り上げていますが、楽天会員が月2GBで3年契約の場合の最初の2年の基本料金が1,480円ということで、3年目は2,980円ということです。一般的なケータイの利用契約に比べて1年余計に拘束されるデメリットがあるのに拘わらず、目先の金額表記で目を惹こうとするやり方は、この業界のイメージを悪くするだけなのではないか?と危惧されます。

加えて、実質的な面でも、これまで新規契約時に適用のあった20,000円のキャッシュバックがなくなるため、3年契約でも安くなるのは4,000円に留まるとのことです。楽天の大尾嘉執行役員は、自社回線を導入する2019年秋までに契約件数を現在の倍にすると強気の姿勢を示しているようですが、その目玉政策がこれであるなら、あまりにお寒いという印象を禁じえません。

以前、楽天モバイルについては、「楽天会員を増やすための施策の一環で、楽天モバイル単体での収益にはあまり期待していないのかもしれないが、『格安SIM』事業単体で収益を得られにくい昨今、他事業との相乗効果を狙うのが今後のこの業界の目指すべき方向性の1つなのではないか」というような趣旨で書いたことがありますが、ちょっと買いかぶりすぎたのかな?という気もします^^;

こんにち、楽天モバイルに限らず、ワイモバイルもUQ mobileも、「月々1,480円」というのを前面に押し出した広告表示をしていますが、よく読むと「2台目以降の家族割適用時」とか「自宅ネット環境とのセット割」とかの条件付きで、別に単体での契約の基本料金が安くなっているわけではないのが判明します。こういった誤解を招く表現はもう止めるべきではないかと思います。

こんにちの「格安SIM」業界は、「安さ」を売りにした過当競争で、よほどの大手でも儲かっていないという消耗戦状態になっています。もういい加減、ターゲット顧客を絞って値段以外の訴求ポイントを見出す段階に入らないと、業界自体の将来性が危ぶまれるのではないかと、個人的には気がかりです。