【速報】もう、目先の「安さ」で目を惹く商売は止めるべきでは?


楽天モバイルのスーパーホーダイ値下げのニュースには、甚だ失望しました。「2年間ずっと月額基本料1,480円~」というキャッチコピーで目を惹きながら、よく見ると契約期間は3年という条件になっているという、相も変わらぬユーザーに誤解を生じさせかねない書き方になっているからです。

これについては日本経済新聞のウェブ版が採り上げていますが、楽天会員が月2GBで3年契約の場合の最初の2年の基本料金が1,480円ということで、3年目は2,980円ということです。一般的なケータイの利用契約に比べて1年余計に拘束されるデメリットがあるのに拘わらず、目先の金額表記で目を惹こうとするやり方は、この業界のイメージを悪くするだけなのではないか?と危惧されます。

加えて、実質的な面でも、これまで新規契約時に適用のあった20,000円のキャッシュバックがなくなるため、3年契約でも安くなるのは4,000円に留まるとのことです。楽天の大尾嘉執行役員は、自社回線を導入する2019年秋までに契約件数を現在の倍にすると強気の姿勢を示しているようですが、その目玉政策がこれであるなら、あまりにお寒いという印象を禁じえません。

以前、楽天モバイルについては、「楽天会員を増やすための施策の一環で、楽天モバイル単体での収益にはあまり期待していないのかもしれないが、『格安SIM』事業単体で収益を得られにくい昨今、他事業との相乗効果を狙うのが今後のこの業界の目指すべき方向性の1つなのではないか」というような趣旨で書いたことがありますが、ちょっと買いかぶりすぎたのかな?という気もします^^;

こんにち、楽天モバイルに限らず、ワイモバイルもUQ mobileも、「月々1,480円」というのを前面に押し出した広告表示をしていますが、よく読むと「2台目以降の家族割適用時」とか「自宅ネット環境とのセット割」とかの条件付きで、別に単体での契約の基本料金が安くなっているわけではないのが判明します。こういった誤解を招く表現はもう止めるべきではないかと思います。

こんにちの「格安SIM」業界は、「安さ」を売りにした過当競争で、よほどの大手でも儲かっていないという消耗戦状態になっています。もういい加減、ターゲット顧客を絞って値段以外の訴求ポイントを見出す段階に入らないと、業界自体の将来性が危ぶまれるのではないかと、個人的には気がかりです。

【速報】通信の「最適化」チェックを実施しました


2018年4月よりmineoが事前の告知なく通信の「最適化」を実施していることが露見し、ちょっとした騒ぎになっているようです。約款上では書かれていたということですが、これまで情報公開面で好印象を与えてきていたmineoだっただけに、大きな減点と受け取られているようです。

通信の「最適化」とは、平たく言えばHTTPで通信する際、混雑対策のため、端末側に画像が劣化する形でダウンロードされ、端末で表示される画像の画質が落ちたりゲームアプリなどでトラブルが生じたりする可能性が起こったりすることを指します。HTTPSでの通信だと最適化は行われないですが、その場合通信そのものの制限を行なうところもあるようです。

従来3大キャリアにおける通信の「最適化」対応は、ドコモとauだと「最適化を実施しているが、解除手続きをすれば回避可能」、ソフトバンクは「最適化を実施していない」と言われています。

mineoに限らず、「格安SIM」業者の注意書きではこういった混雑対策を実施する可能性があると書かれている場合が多いですが、実際に行っているかどうかについては対応がさまざまのようです。価格や実効速度の面で差別化が困難になりつつある状況の「格安SIM」業者ですが、「最適化」実施如何が将来マイナス的な意味合いで差別化の軸になる可能性があるかもしれません。

取り急ぎではありますが、私も手持ちの端末にて簡易的な「最適化」実施状況チェックを行ってみました。今回調査したなかでは「最適化」を実施している「格安SIM」業者の存在は確認できませんでしたが、平日の昼などのような混雑時には違った結果が出るのかもしれません。

確認方法:「通信の最低^H^H最適化の確認」サイト(horobi.com/Saiteika/)のでかい画像バージョンを利用しました
確認日時:2018年5月27日(日)昼〜夕方ごろ
調査対象:
UQ mobile
 
OCN mobile ONE 
mineo(Aプラン・Dプラン両方)
IIJmio(タイプD・タイプA両方)
ワイモバイル
DMM mobile

ワイモバイル以外は、高速モード・低速モード両方について確認しました。
それぞれ、使用機器は以下のとおりです。

UQ mobile DIGNO S KYL21
OCN mobile ONE acer Liquid Z330
mineo(Aプラン) XPERIA VL SOL21
mineo(Dプラン) iPhone5s
IIJmio(タイプD) Galaxy Note 2
IIJmio(タイプA) ZTE BLADE V770
ワイモバイル FLEAZ POP CP-L42A
DMM mobile MEDIAS N-06D

【追記】

当初使用スマホのブラウザ不調でチェック出来なかったServers Man SIM LTEのチェックが出来たので、書き加えておきます。

検証対象としているでかい画像バージョンでは「最適化」されていないとなりましたが、なぜか軽い画像を使っている方では「最適化」されているという結果が出ています(?_?)

規格値500~600kbpsとされているServers Man SIM LTEの「最適化」対応状況が気になる人は多いと思われるので、いちおうお知らせします。ちなみに使用スマホは、Windows PhoneのWPJ40-10です。

【速報】ドコモとauの階段式準定額制プランはおトクなの?


いわゆる「格安SIM」の範疇からは外れたところですが、auの「ピタットプラン」に続き、ドコモが階段式の準定額制プラン「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」を2018年5月25日より提供する旨、発表されています。

従来のプラン同様、月5GBを超えたら次は20GBになってしまうという極端な刻みになってしまっていて、月5GBを超過する場合は月20GBの定額プランより高額の支払いになってしまう弊害が指摘されています。特にドコモのプランの方が階段の設定が少なく値段の変わり方が大きくなるので、石川温さんなどは逆にドコモが儲かるシステムになってしまうのではないかと批判していますが、実際のところ一般的なユーザーの少なくとも過半数は月3GB程度ぐらいまでにデータ利用量が収まっていると言われ、そのような人向けのプランだと考えた方がいいでしょう。

従来3大キャリアの料金は、基本料金の他に端末の支払いや割引等も複雑になっているので、実際に支払う金額がどうなるのかは読みづらい側面があります。最近は一概に言えない面も出てきていますが、「格安SIM」の方が金額の分かりやすさの面でまだ分があると言えるでしょう。実効速度の速さ遅さに対する受け取り方も人それぞれによって異なるでしょうから、従来3大キャリアと「格安SIM」、どちらを選んだ方がいいのかという問いには答えづらい時代となりました^^;

とは言え、モバイルにとりたてて関心の高くない・かつ動画閲覧とか大容量のダウンロードとかをモバイル環境で行わないような人は、やはり従来3大キャリアないしワイモバイルを選んでおくのが穏当なのかな?という印象です。単純に料金プランだけを見ると月10GB程度利用するユーザーであれば「格安SIM」が狙いめであるようにも感じられますが、ある程度ヘビーユーザーに位置すると考えられるこのユーザー層が「格安SIM」の実効速度に満足できるのかどうかという疑問が発生するからです。ドコモスマホ利用者であるなど検証可能な環境であれば、あらかじめプリペイドSIMなどを使ってみるなどのテストはしておいた方が望ましいでしょう。

かねてよりの私の持論が入ってきますが、「格安SIM」のメリットは、料金面よりも利用環境に対するカスタマイズの自由度の高さといったところにシフトしていくのではないか?という印象を受けます。

速度定点観測@川崎編(10)


サイト開設3周年記念に、ひさびさの速度計測を実施しました。川崎市川崎区近辺における、5月6日(日)11時35分前後の速度計測結果となります。

意外なほどIIJmioが不調でした。ほかの「格安SIM」も、mineoのDプランが上りを2ケタに乗せた以外はさほどでもない印象です。ワイモバイルはまずまずのところですが、通話SIMとシェアSIMで実効速度に差があるようなので、併行チェックをしていきたいと思っているところです。

なお、UQ mobileのみ、使用スマホのAndroidバージョンの関係でRBB Speed Testを使っていませんので、数値は参考程度とお考えください。

1)LTE速度比較
UQ mobile Down 7.36Mbps Up 6.85Mbps
OCN mobile ONE Down 7.93Mbps Up 18.29Mbps
mineo(A Plan) Down 9.82Mbps Up 7.14Mbps
mineo(D Plan) Down 15.12Mbps Up 18.61Mbps
IIJmio(Type D) Down 2.56Mbps Up 19.41Mbps
IIJmio(Type A) 
Down 2.30Mbps Up 1.65Mbps
ワイモバイル Down 31.60Mbps Up 27.19Mbps
ワイモバイル(シェアSIM) Down 15.87Mbps Up 5.30Mbps

2)低速モード(規格値0.2~0.25Mbpsのもの)比較
UQ mobile Down 0.15Mbps Up 0.18Mbps
OCN mobile ONE Down 0.52Mbps Up 0.60Mbps
mineo(A Plan) Down 0.06Mbps Up 0.42Mbps
mineo(D Plan) Down 0.53Mbps Up 0.44Mbps
IIJmio(Type D) Down 0.51Mbps Up 0.45Mbps
IIJmio(Type A) Down 0.32Mbps Up 1.53Mbps

それぞれ、使用機器は以下のとおりです。

LTE速度比較
UQ mobile DIGNO S KYL21
OCN mobile ONE acer Liquid Z330
mineo(A Plan) XPERIA VL SOL21
mineo(D Plan) iPhone5s
IIJmio(Type D) Galaxy Note 2
IIJmio(Type A) ZTE BLADE V770
ワイモバイル FLEAZ POP CP-L42A
ワイモバイル(シェアSIM) DIGNO E

低速モード比較
UQ mobile DIGNO S KYL21
OCN mobile ONE acer Liquid Z330
mineo(A Plan) XPERIA VL SOL21
mineo(D Plan) iPhone5s
IIJmio(Type D) Galaxy Note 2
IIJmio(Type A) ZTE BLADE V770

同じ時間帯でも計測結果にはそれなりに振幅がありますので、あくまでも個人的な環境による参考資料とお考えください(複数回計測を行なった場合は、ダウンロード速度の速かった方を優先して掲載しています)。

【速報】サイト開設3周年を迎えましたw


このゴールデンウィークで、当サイトは開設から3周年を迎えることとなりました。
大したPVも稼いでいない野良サイトではありますが^^;、ご覧下さっているみなさまにお礼申し上げます。

この3年間で「格安SIM」の知名度はやや上がったかな?という印象で、身の回りでも使っているという人が目立つようにはなりましたが、反面freetelの破綻に代表されるような順風満帆といえない事象もちらほらと現れるようになりました。ひととおりのサービスも出尽くしたという印象で、なかなか革新的なサービスも生まれにくい環境になってきているようです。

「格安SIM」中でもシェアが高いと言われている楽天モバイル・IIJmio・mineoですらようやく100万回線台に到達したという程度で、まだまだ一般的とまでいえない普及状況ではありますが、必ずしもメリットばかりとはいえない「格安SIM」の現状を考えれば、これも仕方のないことだろうと考えています。個人的には、今後の「格安SIM」はモバイルに比較的関心の高い層をメインターゲットに絞って、その層のブランドロイヤルティを高めていくのが望ましいのかな?と考えています。

当サイトは「格安SIM」の情報サイトではありますが、無闇に「格安SIM」への乗り換えを煽るのではなく、「格安SIM」の持つ弱点も指摘したうえで、モバイル環境のあれこれにあまり労力を注ぎたくはないというユーザーには従来3大キャリアのままでもワイモバイルでもいいではないかというスタンスを、サイト開設当初から貫いてきました。今後も、ただ目先の月額料金の高い安いだけではなく、そのユーザーが利用していて満足度が高くなるのかどうかにも目を向けた提案ができればと考えています。

個人的な近況では、先日ポストした満足度の低い「格安SIM」の断捨離をようやく実行しました。もっとも、UQ mobileはマイページからの解約が出来なかったため、当面維持していますが^^; 先日ワイモバイルの通話SIMに差し替えたガラケーもどきスマホ・mode1 RETROがあっけなく壊れてしまったため、「格安SIM」利用状況も大幅に見直しせざるをえませんでした_| ̄|○  その他の連携デバイスの導入などの絡みもあって、利用スマホの役割分担を見直し、持ち歩きスマホの削減を試行錯誤しているところです。

【速報】OCNモバイルONEのMUSICカウントフリーを使ってみましたw


2018年4月より、OCNモバイルONEにて、対象の音楽配信サービスでの通信容量を契約容量に加算しないMUSICカウントフリートライアルがサービス開始されました。少し前に音楽プレーヤー用スマホのSIMをOCNモバイルONEのものに挿し換えた私にとってはまさに渡りに船のサービスだったので、早速申し込んでみました。

対象となるサービスにAmazon Musicが含まれていないのが個人的にちょっと引っかかりますが(追記:5月12日より、Amazon Musicも対象サービスに追加されたそうです)、出先ではほぼGoogle Play Musicしか聴いていないので、実質これで充分かなぁ?という印象です。これまで使ってきた印象だと、時折ターボOFFで音楽を聴いた場合に近い「1曲終了後、次の曲にスムーズに移行しない」現象が起こり不安を感じさせますが、いまのところターボOFFの場合よりは頻度も高くはなく、かついちおう次の曲に移行はしているという感じです。とは言え、カウントフリーにする替わり、音楽ストリーミングに問題がないと判断する程度に通信速度の制限を設けている可能性はあります。

いまのところオプション料金がかからない内容なので、対象となる音楽配信サービスを利用している人にとっては試してみる価値のあるサービスといえそうです。トライアル期間終了後の動向が気になるところですが、有料になるとしても、BIGLOBE Mobileのエンタメフリーオプションを始めとした競合サービスや対象となる音楽配信サービスの月額料金とのバランスを考えれば、そんなに高額な料金設定は出来ないだろうと考えられます。個人的には、多少オプション料金を加算しても、対象となる音楽配信サービスの数を増やしてほしいところです。

【速報】本当に「2年縛り」が諸悪の根源なのか?


先日、携帯電話市場に関する総務省の有識者会議「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」がまとめた報告書にて、従来3大キャリアの「2年縛り」を是正するよう提言されている旨が報道されました。これによって、利用者が自由にサービス・事業者を選択出来るようにすべきだという狙いだそうですが、個人的には本当に「2年縛り」が原因なのか、違和感をおぼえます。

いろいろ言われてはいますが、2年間の継続利用を前提に月々の基本料金を割り引く制度はそれなりに妥当性のあるものであり、いわゆる「格安スマホ」においても、分割払いの場合は2年間に設定されていることが多いようです。この場合、SIMカードの差し替えまで拘束されていないにしても、「格安スマホ」を買った業者に2年間拘束されるというのは変わらないこととなります。また、楽天モバイルのスーパーホーダイなど、2年ないし3年ないしの継続利用を前提に端末代金を割り引くプランは「格安SIM」業者でもよく設定されているものであり、なぜ従来3大キャリアだけ是正を求められるのか、首をかしげるところです。

もっとも、ここで是正を求められている点は、「2年の契約期間満了後、指定の更新月に契約解除しない場合は、また2年間の継続利用の契約が設定され、途中解約の場合は違約金が発生する」ところだとされているので、上記の「格安SIM」業者が設定している最低利用期間と同等の扱いにしろという意味にも考えられ、やや不自然さは薄れるところがあります。

とは言うものの、「2年以上継続利用した後はいつでも解約していい」ということになったところで、「格安SIM」の利用が促進されるのかは、いささか疑問を感じます。なぜなら、「更新月」がいつかというのに注意を払わないユーザー層は、それだけモバイルに関心が薄いとみられるため、「格安SIM」利用に際して生じる手間が煩わしいと感じるのではないか?と思われるからです。確かに「解約のしづらさ」は「格安SIM」への乗り換えを阻む一要因にはなっているのかもしれませんが、「格安SIM」利用に際しては色々注意を払わなければならない点が多いだけに、それが解消されただけで「格安SIM」への乗り換えが促進されるとは言えないところがあります。個人的には、「格安SIM」業者はある程度モバイルに関心の高い層をターゲットに絞って、それに特化したプラスアルファのサービスを展開していくのが妥当なのではないか?と思っているところです。

また、今回、「格安SIM」業者から求められていたワイモバイルやUQ mobileといったサブブランドへの規制強化は、サブブランドを優遇している実態が確認できなかったため、見送りとなったそうです。ワイモバイルはあくまでソフトバンクの一部門であって自社回線であるし、UQ mobileは個人的な実感では特別実効速度が速いとも思っていないので、そんなところかな?という感想です^_^;。

【速報】楽天のキャリア参入、どこまで本気か?


このたび、楽天の通信キャリア向けの周波数割当申請が認められたそうです。早ければ2019年10月よりサービスが開始される予定とのことです。

当面の目標契約件数は1,500万件だそうです。これは既存の3大キャリアに比べればかなり少ない数値ですが、かつてのイーモバイルやウィルコムが到達しえなかったレベルであり、かなりハードルは高いといえるでしょう。加えて、投資する金額も既存の3大キャリアに比べて少ないというのが取りざたされています。

楽天の三木谷社長は、投資額については妥当であり、かつ現在の楽天モバイルのユーザーを自社回線にくら替えさせていくという強気な発言をしているようですが、その実リップサービスではないか?という気がしないでもないです^_^;。

以前、私は楽天モバイルについて、会員囲い込みの一環として展開しているものであり単体での収益にはあまり期待をしていないのではないか?との推測を書いたことがありましたが、今回の周波数獲得も、ブランドロイヤルティの高い会員向けにmineoのプレミアムコースのようなサービスを展開するためではないか?という気がしないでもないです。「格安SIM」サービスだと、どうしてもピーク時に実効速度が著しく低下してしまう弱点がありますので、既存の楽天モバイルのサービスを補完する形で自社回線を展開していくということであれば、投資額の少なさも納得がいきそうです。ただ、今回の参入に際して、将来的には自社回線で全国展開できるようにしてほしいという条件がつけられているようですが。

【速報】LINE Mobile、ソフトバンク傘下となる。その意図は?


LINE mobileがソフトバンクからの出資を受け入れ、戦略的提携を行なう旨が発表されました。増資後の出資比率がソフトバンク51%・LINE49%となることから、実質ソフトバンク子会社という扱いになる見込みです。立ち位置としては、auに対するUQ mobileに近いものといえるでしょう(ちなみに、UQコミュニケーションズに対するKDDIの出資比率は3分の1程度とのことです)。2018年夏より、LINE mobileにおいて、ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスが開始される予定とのことです。

サービス立ち上げ当初こそ、「格安SIM」にしては実効速度の速さが長期にわたって継続していると評価の高かったLINE mobileでしたが、次第に帯域の増強が追いつかなくなり、普通の「格安SIM」業者になってしまったという印象が拭えないところでした。LINEがあっさりと見切りをつけてしまったというのも、Freetel破綻に代表されるような「格安SIM」業界をめぐる厳しい環境ゆえなのかもしれません。

ソフトバンクは「格安SIM」サービスに回線を卸すことこそ消極的な印象ですが、自社でワイモバイルというブランドをすでに展開しており、一見競合するかにみえるLINE mobileを傘下に収めたことにはいろいろ憶測も流れているようです。個人的には、悲観的なシナリオと楽観的なシナリオが思い浮かびます。

まず、悲観的なシナリオは、「ドコモ回線でのサービスの新規契約を停止し巻き取りを行なっていき、最終的にはワイモバイルに吸収される」という内容ですが、LINE mobileはワイモバイルに比べるとずっと契約者数も少ないとみられるだけに、わざわざ取り込む必然性があるのかなぁ?と首をかしげるところです。そのため、あまり説得力がないように感じます。

いっぽう、「低価格でのモバイルサービス」という点では一見競合するかのようにみえるLINE mobileとワイモバイルですが、前回のエントリで言及したようにワイモバイルのユーザー層の多くは「格安SIM」への関心が薄いとみられるため、実は競合していないという見方も出来ます。「ケータイ料金を安くしたい」というニーズに対して、イノベーター理論でいうところのイノベーターとアーリーアダプターに該当する層をLINE mobile、アーリーマジョリティ以降に該当する層をワイモバイルがターゲットとして棲み分けしていくということも充分考えられるだろうと思われます。

au回線とドコモ回線を利用したデュアルキャリアの「格安SIM」業者は増えてきましたが、ソフトバンク回線とドコモ回線を利用したデュアルキャリアの「格安SIM」業者はまだ希少であり、かつソフトバンクとの関係を利用したカウントフリーサービスを展開していけば、LINE mobileがイノベーターやアーリーアダプター層によりアピールできる「格安SIM」業者になりえる可能性も充分考えられるといえるでしょう。

【速報】意外に低いワイモバイルの満足度。そのわけは…


ITmedia Mobile記事「Y!mobileの満足度が低い理由は?『格安SIM』満足度調査から見えたこと」についての感想です。

この記事によると、ワイモバイルは実効速度が速い・リアル店舗も多いというメリットを持ちながら、ユーザーの満足度はmineoやIIJmioなどに比べて低いという奇妙な現象が起こっているそうです。その理由を精査してみると、ワイモバイルの利用者はいわゆる「格安SIM」を使っていない人が多いため、比較対象が従来3大キャリアとなってしまい、どうしてもこちらに比べると物足りないという結果になってしまうそうです。それに比べると、mineoやIIJmioなどのユーザーは、「格安SIM」というのはこういうものだと分かっている人が多いので、実効速度の遅さやリアル店舗の少なさなどはすでに織り込み済みであり、ネット等を介しての情報公開やユーザーとの交流面を高く評価していて満足度が高くなるということだそうです。

この記事を読んで感じるのは、「格安SIM」というのは、相変わらず使用に踏み切るのに敷居が高いと感じる人が多いのかな?ということです。ケータイ料金をコストダウンしたいのはやまやまだけれど、「格安SIM」に切り替えるのは何か難しそうだなぁと思う人がワイモバイルに多く流れているものの、従来3大キャリアに比べると物足りないという結果になっているようです。ただ、ユーザー数そのものは、mineoやIIJmioなどよりもワイモバイルの方がずっと多いようです(ワイモバイルを含めた場合の「格安SIM」シェアにおいて、ワイモバイルは27.4%。厳密な意味での「格安SIM」トップにあたる楽天モバイルが旧Freetel込みで19%・mineoが10.4%・IIJmioがBIC SIM込みで7.2%)。

当サイトでは、ケータイ料金をコストダウンしたいけれども「格安SIM」を使うのは敷居が高そうだなぁと思っている人にはワイモバイルがベターであると繰り返し言及していますが、そういったワイモバイルのメリットが充分に伝わっていないように感じます。