カテゴリー別アーカイブ: 格安SIM業者レビュー

「格安SIM」業者レビュー(12)-ワイモバイル


・厳密には「格安SIM」業者とは言えないが、ケータイ料金を安くしたいものの従来3大キャリアと使用感をなるべく変えたくない・かつデータ通信量が極端に多くない人向き。期間の定めのない契約も可能だが、4ヶ月以上利用する見込みがある場合は「2年縛り」契約を選んだ方が計算上安くあがる
・ヘビーユーザーの場合は、通話回線をワイモバイルとし、ほかのデータ通信用「格安SIM」業者を併用するのがお勧め
・SIMロック解除をして従来3大キャリアで使っていた端末を利用する場合は、ソフトバンク端末でもSIMロック解除が必要な点やau端末の場合の対応周波数帯などに注意を払う必要がある

自分の利用している「格安SIM」業者レビュー、今回は、厳密な意味では「格安SIM」業者の定義から外れるためこれまでレビュー対象とはしていませんでしたが、こんにちでは「格安SIM」業者と同様に扱われるケースが多いワイモバイルを取り上げることとします。

私とワイモバイルとの付き合いは、前身にあたるイーモバイル及びウィルコムまで含めれば、かなり昔まで遡り、一時断絶していた時期もありますが、ウィルコムがDDIポケットと称していた時代に端を発します。個人的には、かつてのこれらのDDIポケット→ウィルコムやイーモバイルに比べると、現在のワイモバイルはただ安いだけで、モバイルオタクの好奇心を満足させる要素に乏しくなったなぁとか思っているのですが^^;、それでも従来3大キャリアに比べると、まだ面白い使い方が出来る要素が残っています。

これまでワイモバイルにおいては、ワイモバイル取り扱い端末であるDIGNO Eを使ってきましたが、通話SIMについてはSIMフリー端末であるmode1 RETROに差し替えて、実質SIMのみ契約同様の形態となりました。なお、DIGNO Eの残債はまだ残っています。こちらについては、データ通信用として使用するつもりで、シェアSIMを追加して挿しています。

一般的な「格安SIM」はいわゆる「借り物」の回線を利用しているため、実効速度の面では弱点を抱えているケースがほとんどですが、ワイモバイルは自社回線を利用しているため、その面での心配がまずいらないというのが強みです。では、ワイモバイルで弱みとなりそうな面はどんなところが考えられるか、以下列挙していきましょう。

まず、いちばん重要な点は、いわゆる「2年縛り」の存在です。いちおう、期間の定めのない契約も可能ですが、その場合は月額の支払いが2,500円ないし3,500円増えるので、4ヶ月以上利用する見込みがある場合は、通常の契約をして契約解除料を支払う方が計算上割がいいということになります。

次いでネックとなりそうなのは、毎月利用できる通信容量が、最大でも2年間限定の14GBまでとなり、従来3大キャリアや「格安SIM」業者に比べるとやや少ないという点でしょうか? 毎月これ以上利用するユーザーの場合は、ほかを選ぶか、別にサブ回線を利用する必要が出てくるでしょう。ワイモバイル回線がつながりにくい場合の備えとして、データ通信用に別の「格安SIM」業者を併用するのが、個人的にお勧めです。

また、通話できるSIMの場合はSIMのみの契約が可能ですが、データ通信のみの契約の場合はそこまで自由度がない点も人によっては弱点として考えることでしょう。通話定額との兼ね合いもありますので、ほかの「格安SIM」との併用をする場合は、前記のとおりワイモバイルを通話回線として利用し、別の「格安SIM」業者をデータ通信用に併用するのが望ましいでしょう。

その他に注意すべき点は、ワイモバイルが取り扱っている端末に刺さっているSIMとSIMのみの契約で使われているSIMとは種類が違うため、ワイモバイルが取り扱っている端末からSIMフリー端末に変更する場合はSIMカードの交換が必要(手数料がかかる)というところでしょうか(追記:川崎のワイモバイル店舗にてこのように説明を受けていたのですが、実際にはそのまま利用出来る場合も多いようです)。

全般的にみると、ケータイ料金はコストダウンしたいけれども、従来3大キャリアの場合となるべく利用に違和感が出てほしくない・かつ毎月の通信容量が極端に多くないという人は、ワイモバイル向きと言えるでしょう。従来3大キャリアで利用していた端末をそのまま利用したい場合はSIMロック解除してSIMのみの契約をするという形態が考えられますが、こんにちでは同じ会社になっているはずのソフトバンク取り扱い端末であってもSIMロック解除が必要である点やソフトバンクからの乗り換えには優遇措置がない点、au端末の場合は利用可能な周波数帯の関係で利用できなかったりつながりにくかったりする可能性がある点などが、注意すべき点として挙げられるでしょう。

「格安SIM」業者レビュー(11)-U mobile S


・U mobileというところは、提供サービスごとにシステム面の提供元や利用回線が大きく異なっており、全体としてのレビューは困難であろうと思われる
・U mobile Sは依然データ通信プラン1本だが、b mobile Sにおいてはその後通話SIMプランも提供されるようになっており、メイン端末として利用したい場合はそちらを選んだ方がいいだろう
・ソフトバンクSIMはドコモSIMに比べて端末ごとに種類が複雑となっているため、使用可能端末は公式サイト掲載のものを素直に受け取った方が望ましい
・個人的な環境では、鉄筋コンクリート内利用限定ながら圏外表示が多く、あまり積極的にお勧めしたいとは思わない。ただし、ウェブで見るかぎり自分の場合はレアなケースの模様。気になる人は、b mobile SだとプリペイドSIMもあるので、そちらで試してみても

今回も、訳ありで延び延びとなっていた、自分が利用している「格安SIM」業者のレビューを書きたいと思います。業界で初めてソフトバンク回線を利用した「格安SIM」として話題となったU mobile Sです。

はじめにU mobile全体について書いておきますが、U mobileは、このU mobile SとU mobile MAXが日本通信、ウェブからの新規契約受付を終了しているU mobile PREMIUMがIIJmioと、システム面を担っている「格安SIM」業者がバラバラであったり、U mobile SUPERがワイモバイル回線を利用していたりと、サービスごとに大幅に内容が異なっているものを一括りにしたところであり、それぞれの提供サービス間で使用感その他が大幅に違うことが予想され、U mobile全体として統一されたレビューは困難であろうと思われます。そのため、ここでは自分が利用しているU mobile Sに限定してレビューしたいと思います。

U mobile Sは、SIMフリーもしくはソフトバンクiPhone・iPadを対象としたデータ通信プラン1本だけのところです。システム面では同一とみられるb mobile Sではその後通話できるプランを導入し、かけ放題サービスや従量制課金対応などでより進歩したものとなっていますが、U mobileにおいては、ニーズの問題か、そのようなサービス拡充はされていません。月30GBを除くとかなり割高感のある料金設定も変わりません。そのため、通話も出来るメイン端末として利用したい場合はb mobile Sを選んだ方がいいでしょう。

iPhoneではLTE対応を果たしたiPhone5以降が対象機種とされていますが、iPadにおいては3G端末である初代iPadから利用できることとなっています。一見するとiPad用のmicroSIMがiPhone4・4Sにも利用できそうに感じますが、ソフトバンクのSIMは使用端末ごとに種類が複雑となっているため、利用できないと考えた方がよさそうです。私はmicroSIMを第4世代iPadにて利用していますが、試しにソフトバンクiPhone4に挿してみたものの、圏外表示にて使えませんでした(後述するように、個人的な環境の問題で、しばらく待っていれば使えた可能性もありますが)。また、同様な事情で、Androidスマホでの利用もあまり期待できないところです。ウェブで見ると使用に成功したケースもあるようですが、あくまで自己責任の範疇です。

U mobile S利用開始当初、「自宅が鉄筋コンクリートのためか圏外表示されることが多く、あまり利用できない」という感想を書きましたが、その状況は大きく変わっていません。使用しているiPadを外に持ち出すことがなく、他のところでは試していないので、評価は限定的なものとならざるを得ませんが、個人的にはあまりお勧め出来ないところです。他のドコモ回線・au回線「格安SIM」においては、こんにち同じ環境で不通となることはまずないからです。ただし、ウェブで見るかぎり、自分以外に同様な現象の起きているケースは確認できないため、私の場合はレアケースなのかもしれません。b mobile Sになりますが、プリペイドSIMも出ていますので、気になる人はまずそちらで試してみるのがいいでしょう。

「格安SIM」業者レビュー(10)-OCNモバイルONE


・データ通信SIMのみだが、プリペイドSIMがあり月極契約への移行も可なので、あらかじめ使用感を試してからの契約もできる。もっとも、こんにちではIIJmioの方が容量面で有利か
・料金プランが多彩だが、選ぶ必然性があるのは日割コースだろう。ただヘビーユーザー向けではないので、別にデータ通信用のサブ端末を併用する必要があるか
・通話かけ放題は、通話料金が最も高額判定された先3件分をサービスとする「トップ3かけ放題」がユニーク
・「NTTグループの格安SIM」ではあるが、ほかのドコモ回線「格安SIM」より特別扱いされているという感じではない

なかなか「格安SIM」関連のネタを思いつかないので^^;、ひさびさに自分の利用している「格安SIM」業者のレビューを書いてみたいと思います。1年ちょっと前から利用しているものの、もっぱらWiFIルータにて利用しているのみでスマホではほとんど使っていなかったためレビューをためらっていたOCNモバイルONEを取り上げたいと思います。なお、こちらは、2017年3月からスマホでの使用に切り替えました。

もっとも、正規にOCNモバイルONEと契約してからは上記のとおりWiFiルータにて利用しているだけだったのですが、それ以前に一時期プリペイドSIMをスマホやタブレットにて利用していたことがあります。こんにちではIIJmioの方が容量面で有利なようなので積極的にお勧めしたいとも思いませんが、OCNモバイルONEの利用を検討中の人があらかじめ使用感を試してみたいという場合にはそれなりに価値があります。データ通信のみのSIMしか利用できない点が要注意ですが、契約手数料程度の金額で1日当たり50MBを20日分・もしくは1GB分(利用期限は3ヶ月程度)利用したうえで、爾後月極契約に移行が可能です。いちおう期間延長もしくは容量が追加できるパッケージも入手可能ですが、やや割高感はあるので、継続利用をしたい場合は月極契約を選んだ方がベターでしょう。

OCNモバイルONEは料金プランが多彩な点がユニークですが、率直に言って選ぶ必然性があるのは日割コースだけだろうと思われます。毎日使わないと意義が半減するのがネックとはなりますが、1日当たり110MBもしくは170MBのコースが選べ、1ヶ月で3GBもしくは5GB契約するよりはやや割安感があり、かつ1日分で通信量が超過した場合でも翌日には通信制限が終わっているというメリットがあります。もっとも、最近は月5GBのコースは月6GBに増量されている場合が多いので、やや1日当たり170MBのコースの割安感は減じたようですが、上記通信制限面でのメリットを考慮に入れれば、選ぶ必然性があるでしょう。ただ、1ヶ月あたりの最大通信量からするとヘビーユーザーには向かないので、別にデータ通信用のサブ端末を利用している人がメイン端末として使用したい場合に適しているのではないかと思われます。

その他の料金プランは、他の「格安SIM」業者でも珍しくない月極のコースもありますが、低速大容量コースがユニークです。これは規定の通信速度を500kbpsに制限する替わりに、月10GBコースよりも割安な金額で月15GB利用できるという内容です。もっとも、これはUQ mobileにて同じ規定値かつ似たような金額で容量無制限(正確には3日あたりの制限があるので無制限とは言えないが、それでも1ヶ月あたりでは最大60GBぐらいにはなる)のプランが存在するので、au回線だと利用に問題が生じる端末を使っている人にしか選ぶ必然性がないのかな?という印象です。

かけ放題プランについては、通例よくみられる10分以内かけ放題のほかに、「トップ3かけ放題」プランがあるのがユニークです。これは1ヶ月間で最も通話料金が高額になった通話先3件分を自動判定して、その分の通話料をサービスとする内容です。そのため、特定の相手にかけることが多い人の場合はメリットがあります。通常の10分以内かけ放題とセットにした「かけ放題ダブル」もありますが、月額料金が基本料と合わせて2,000円(税別)となるので、従来キャリアの5分以内かけ放題よりやや高額であり、ユーザーの利用形態によって損か得かは判断が分かれるところでしょう。

低速モードの切り替え(OCNモバイルONEではターボ機能OFFと呼んでいる)やシェアSIMの利用などの仕組みも用意されていますが、低速モードにてバースト転送機能を利用したい場合は一旦機内モードにするなどして通信を切断しなければならない・シェアSIM分の維持費が必須となるなど、IIJmioに比べるとやや使い勝手が物足りないところがあります。ただし、低速モードでの利用では、IIJmioのような3日間での容量制限がないというのがやや有利な点です。また、バースト転送機能で高速通信する容量が若干大きいため「低速最強」という評価をされることがしばしばあるようですが、私個人の使用感としては、IIJmioよりややマシかなぁ?というレベルにとどまっているようです^^;

もっぱらWiFiルータにて使用していたため、あまり速度計測は実施していませんが、体感的には同様にWiFIルータで使用しているIIJmioの場合よりもやや遅く感じるケースが多いような気がしました。「NTTグループの格安SIM」という宣伝文句も使われてはいますが、ほかのドコモ回線使用の「格安SIM」業者に比して「特別扱い」されているような要素はあまり感じられないというのが正直なところです^^;

「格安SIM」業者レビュー(9)-mineo


・au回線使用の「格安SIM」業者のパイオニアというイメージゆえか、「格安SIM」業者内でのシェアはそこそこ高い
・通話定額オプション対応への立ち遅れがあったが、ついに5分以内かけ放題オプションに参入(その後10分以内に拡大)し、弱点は解消された。ただし、UQ mobileに比べるとVoLTE対応に不安が残る。また、契約容量の少ないプランが設定されているので、通話・データ通信ともあまり使わないライトユーザーか、ドコモ回線やソフトバンク・ワイモバイルなどを別に契約している人がサブ回線として持っておくのに適しているという印象
・使用端末の問題等もありそうだが、速度面ではあまり速いとは感じられない印象。逆に極端に遅くなるということもあまりないようだ。節約モードがかなり優秀であると感じる

既報のとおり、2016年11月にmineoとOCNモバイルONEを増強しましたが、まずmineoの方のレビューを書きたいと思います。

サービス開始当初のmineoは、希少なau回線使用の「格安SIM」業者でしたが、その後ドコモ回線の「格安SIM」も提供するようになりました。こんにちではIIJmioやBIGLOBEも同様になりましたので、唯一の存在とは言えなくなりましたが、IIJmioやBIGLOBEはau VoLTE対応機種かつSIMロック解除されている機種でないとau回線を利用できないため、名実ともにデュアル回線対応といえるのは依然mineoのみといえるでしょう。現在の私は、au回線(Aプラン)・ドコモ回線(Dプラン)で各1回線契約しています。容量は3GB(Dプラン)と500MB(Aプラン)で、パケットシェア出来るようにしています。どちらもデータ通信のみのプランですが、au回線使用の「格安SIM」業者はSMSがデフォルトで付いてくるので、ドコモ回線「格安SIM」業者でいうSMS付きデータ通信SIMにあたります。

最初のau回線使用「格安SIM」業者というインパクトがあるのか、「格安SIM」業者シェアの中ではトップクラスに入るmineoですが、昨今流行りの通話定額オプション対応で立ち遅れがあったため、やや物足りなさを感じる人が多くなっているのではないか?との不安を感じていました。しかし、ようやく5分以内かけ放題オプションへの参入が表明され(その後10分以内に拡大)、この面でのデメリットはほぼなくなりました。もっとも、通話アプリを利用する内容なのでプレフィックス番号を付加する仕組みが利用されているものと思われ、UQ mobileに比べるとVoLTE対応の面で危惧が残るように感じられます。

いっぽう、データ通信の面ではどうでしょうか。いちおう30GBまでプランが設定されるようになったので、ある程度ヘビーユーザーの受け皿たりえる要素は出てきました。料金設定面ではほぼ標準的な金額と思われますが、他ではあまり見られない月500MBプランというものが設定されていますので、あまりデータ通信をしないライトユーザーもしくは2台目需要を想定しているように感じられます。もっとも、これとて、500MB・1GB・3GBそれぞれのプランの料金差を考えれば、本当に存在意義があるのか、首をかしげる内容です。100円でも200円でも安い方がいいという人なら選ぶのかもしれませんが。

総括してみると、とりあえず回線をキープしておきたいライトユーザーか、ドコモ回線もしくはソフトバンク・ワイモバイルなどのユーザーがau回線も使えるようにしておきたいというような需要に向いているような印象ですが、通話面でもデータ通信面でも、ある程度までのヘビーユーザーのニーズに応えられる内容になってきているように思います。基本的なオプションはそれなりに充実していると思いますが、シェアSIMに類するものがないため、複数回線利用する場合には不向きと感じています。私は2回線契約でパケットシェアする形態にしているので見た目シェアSIMと同じようになっていますが、複数回線割がわずか月50円で、シェアできるパケットも先月分の使い残しだけに留まるので、やや使い勝手では物足りず料金面でも割に合わない印象です。

さて、私的な速度計測結果によるmineoの印象ですが、特にAプランについてはさほど速いとは言えない印象を持っています。使用端末のスペックにも問題がありそうなので、このあたりは断言出来ないところです。とりあえず一部のドコモ回線使用の「格安SIM」業者のように、極端に遅くなるようなことはいまのところないようです。私は通常mineoスイッチをOFFにして使用していますが、これはなかなか優秀です。実効速度上はIIJmioのDプランほどでないことが多いですが、Google Play Musicを聴いていても、大抵の場合は違和感なく聴けるレベルです。IIJmioの場合は3日での容量制限が厳しいのに比して、mineoはかなり緩い(Aプランにおいて3日で6GB以内)ので、この種の運用にはかなり実用的です。UQ mobileが「ターボ機能OFFでSNSも音楽も使い放題」みたいなキャッチコピーを使っていたのには違和感を感じるレベル(そのためか、その後「音楽」という文言は削除されました)なのに比べると、mineoこそこのキャッチコピーを使うのにふさわしいという気がします^^;

「格安SIM」業者レビュー(8)-Freetel


・通話かけ放題のFREETELでんわ、LINEなどのメッセージアプリの通信を課金対象外とするサービス、W増速マラソンなど、果敢に攻めているという印象だったが、無理がたたって楽天に事業承継され新規契約中止に到る。玄人受けはするが、素人には敷居が高いという印象もあったか?
・一時は平日の昼間でも「格安SIM」とは思えない通信速度を維持しているなど基本的な面で優秀な印象だったが、スピードテストで細工をしていたという噂もあった。こんにちではさほどでもない。また、付随的なサービスやサポート面で弱点を感じるところもあった
・SIMフリースマートフォンの製造元でもあるが、個人的には相性いまいち。製造コンセプトには面白いものがあったが、プラスワンマーケティングの民事再生手続開始に伴い、こちらも事業譲渡される予定

ひさびさの、自分が利用している「格安SIM」業者レビューです。2015年末に契約していながらレビューがずっと延び延びとなっていたFreetelについて、ようやく書きたいと思います。もっとも、その後Freetelの運営元・プラスワンマーケティングは、過剰な負債を抱えるに到り、2017年11月に「格安SIM」事業を楽天に承継することとなりました。その結果、2018年1月楽天モバイルとブランド統合され、「格安SIM」業者としてのFreetelブランドはなくなっています。2017年12月をもってFreetelの新規契約は受付終了しました。また、プラスワンマーケティングはその後民事再生手続きを行なうこととなり、端末の製造販売についても2018年1月にMAYA SYSTEMに譲渡されています。

当初Freetelは1ヶ月に使ったデータ容量に応じて課金するという形態をとっていましたが、その後ほかの「格安SIM」業者でも一般的な、月で高速通信できる容量が決まっている「定額プラン」が追加されました。また、AppStoreからのダウンロードには課金をしないというFreetel SIM for iPhoneが別にあります。これは料金的には通常のプランと変わらない内容なので、SIMフリー・もしくはドコモのiPhone5s/5c以降の機種を使いたいという人はこちらを選んでいたと思われます(iPadも対応しているようです)。私は、このFreetel SIM for iPhoneにてドコモのiPhone5Sを、通常のプランにてWiFiルータを使用しています。どちらもデータ通信のみのSIMで「使っただけ安心プラン」です。

FREETELでんわによる5分以内もしくは1分以内の通話かけ放題は「格安SIM」業者中では比較的早く対応した方だったためかなりのインパクトを感じましたが、そればかりではなくLINEなどのメッセンジャーアプリでのテキストメッセージやスタンプの送信を課金対象外にするサービス(これは既存ユーザーに対しても自動適用されているとのことです)、新規ユーザーに対してMNPかそうでないか・端末購入かそうでないかに応じて3ヵ月~1年間毎月1GB分の通信料を無料にするというキャンペーンを展開していたなど、Freetelは果敢に攻めているという印象がありました。その後通話かけ放題は「10分以内」に拡充され、ついに時間についてはワイモバイルと肩を並べるに到りました。加えて、佐々木希などの人気タレントを起用したコマーシャルや家電量販店での店舗展開など、今にして思えば新興の企業としてはいささかやり過ぎの販促施策はかなりの重荷となったようです。

同様に、通信速度の面でも、「W増速マラソン」というキャッチコピーを謳い、ユーザー数増加に応じた設備増強を進めていたようでした。通例、「格安SIM」というと、始めは実効速度が速くても、それが評判となってユーザー数が増えてしまえば混み合って並みの「格安SIM」業者になってしまうというパターンがほとんどと言われますが、Freetelについては、平日の昼間都心で速度計測してみても、長期にわたってほかの「格安SIM」業者とは段違いの速度を維持していました。ただし、これは時間帯によってスピードテストの結果がよく出るようにされていたとも囁かれています。その後、取り立てて通信速度が速いという感じではなくなっています。単にスピードテストの細工をしなくなっただけか、コストダウンのために帯域を削減したのか、そのあたりははっきりとはしませんが。

基本的な機能面では満足度の高かったFreetelですが、私には付随的なサービスとかサポート面で弱点があるように感じられました。例えば、ほかの「格安SIM」業者では比較的手続きが容易なデータ通信SIM・SMS機能付きSIM・音声通話SIM間の契約の切り替えが出来ないようでした(「よくある質問」中でこの項目が見つかりませんでしたが、確か「一旦解約しなければならない」といった回答をどこかで見た記憶があります)。Wi-Fiや自宅回線とのセットとかポイント優遇とかいった要素もないので、玄人受けはするけれどもモバイルマニアでない層には敷居が高く感じられるということでしょうか。「格安SIM」に関するアンケートにて意外とFreetelの利用率が低かったのは、新興の歴史が浅い会社で知名度が低いほかにこういった面があるためなのかもしれません。その後、機種変更を手軽に出来るサービス「とりかえーる」などを投入したものの、これはプラスワンマーケティングに重荷となったように感じられます。

個人的には、使用容量によって毎月の支払金額が変動する料金プランが存在するので、メイン回線として利用するよりも、サブ回線向きかな?と思っています。特に、auもしくはソフトバンク(ワイモバイル含む)をメインに使っているユーザーが、サブとしてドコモ回線でも利用できる端末を持ちたいというような場合には「使っただけ安心プラン」で利用するのをお勧めしたいように思っています。「定額プラン」はほかでも一般的な「格安SIM」利用のプランであり、料金的にも特に安いようでもないので、とりたてて言うほどでもないような気がします。強いて言えば、50GBプランまであるのが強みなのかもしれませんが、これとて10GBプラン以上は容量当たりの単価があまり割安とはいえない内容なので、10GBで2~5台使う方が現実的ではないか?と思ったりします。

Freetelブランドを展開しているプラスワン・マーケティングは、SIMフリー端末の製造元でもありました。製造コンセプトが面白そうなので自分でも買ってみたことがあるのですが、相性が悪いのか、自分にとってはいまいちでした^^;。初代Prioriは小型なのに惹かれて買ったもののスペックが低すぎて実用的でありませんでしたし、Windows10 PhoneのKATANA 01に到っては1ヶ月かそこら使ったところでブルースクリーンが出て使えなくなりました。まだ使い始めて日が浅いので優劣の比較は早計かもしれませんが、金額的に同クラスのgeaneeのWindows10 Phoneの方がずっと優れていたように感じています。

「格安SIM」業者レビュー(7)-ServersMan SIM LTE


・「低速で低廉な料金定額制」という、こんにちでは珍しいサービス形態
・規格値よりも実効速度がずっと良好だが、通信制限のハードルが低いので、用途は制限されそう
・運営元がドリーム・トレイン・インターネットからトーン・モバイルに移管され、ドリーム・トレイン・インターネットは昨今一般的なスタイルのDTI SIMを新たに立ち上げている
・トーン・モバイルとServersMan SIM LTEは、技術的にはシナジーの見られる節もあるが、一見同じ会社の運営とは感じられないスタイル
・トーン・モバイル本体は初心者向けを意図しているようだが、ホームページを見るかぎり内容の説明が不親切であるように感じられる

ひさびさに、自分の利用している「格安SIM」業者レビューです。 今回は、運営会社がドリーム・トレイン・インターネットからトーン・モバイルに移行するという報に接したため、しばらくレビューを保留としていたServersMan SIM LTEを採り上げたいと思います。

ServersMan SIM LTEは、IIJmioやb-mobileなどとともに「格安SIM」業者のなかでは古参に入るところでしょう。低速である替わり、「安価で使い放題」というのが売りであった、いまとなっては古いタイプのサービス形態を維持しています(もっとも、実際には通信量によって速度制限を課しているため、現在では「使い放題」というような表現をしなくなりました)。自分では、ここのSIMを、「格安SIM」第1号のWindows Mobile機・SC-01B以来いくつかの端末で利用して来ていますが、いまはSIMフリー端末のcovia FLEAZ POPに挿して利用しています。SMSオプションつきです。

ServersMan SIM LTEの料金体系は実質1つのみで、「データ通信1本・250kbpsで月467円(税別)」となっています。ただし、2018年2月1日より、月額600円に値上げされるとのことです。その替わり規定の通信速度が250kbpsから500〜600kbpsに増速されると謳われていますが、私的な速度計測の結果ではすでに実効速度でそれぐらいにはなっていることが多いです^^;

オプションは、SMSオプション・IP電話アプリServersMan 050利用オプション(ただし現在は新規受付を停止中。一時利用したことはありますが、音質等はイマイチでした)・通信速度の高速化オプションが利用可能です。高速化オプションは1GBで2,500円(税別)という今となってはあまりに高い価格設定でありますが、2018年2月1日の価格改定で600円とだいぶ現実的な金額に変更される予定です。IIJmioなど通信速度を切り替えて利用という「格安SIM」業者はいくつかありますが、「契約した容量までは高速で通信して、あとは低速」というのが通例の「格安SIM」業者のなかでは、デフォルトが低速になっているという、昨今ではあまり一般的とはいえない内容となっています。

おそらくそのあたりはドリーム・トレイン・インターネットがいちばん意識したところと思われ、ServersMan SIM LTEをトーン・モバイルへと引き継いだ後、まだごくわずかしかたっていないというのに、改めて自前でDTI SIMという別個のSIMサービスを立ち上げるという妙な動きになっています^_^;A。こちらは月1GB600円・5GB1,220円・10GB2,200円で音声SIM対応も可能という、こんにち一般的な内容の「格安SIM」となっています。

ServersMan SIM LTEに話を戻すと、規格値では250kbpsとなっていますが、私がこれまで速度計測を実施した結果ではそれをはるかに上回り、1Mbpsレベルの数値をたたき出していることも珍しくはありません。一時期acer Liquid Z200に挿すSIMをスマオフからこのServersMan SIM LTEに切り替えたのも、速度計測でこちらの方が速い場合が多くなっているからだったりします。前述のとおりいまとなってはあまり一般的とはいえないサービス形態であるため「ユーザーが少なくなったから空いている結果なのだろう」という穿った見方をする向きもありますが^_^;A、IIJmioなどでクーポンスイッチをオフにした場合よりもずっと高速であり、この料金でこの内容であればまんざら悪くはないといえそうです。ただし、以前公式サイトに書かれていたところでは、1日あたり100MB程度以上で通信制限が課される(正確には1日で300MB到達もしくは3日で300MB以上)とハードルが低いため、こんにちでは具体的な数値がなくなっていて緩和されている可能性もありますが、テザリングしてPCで利用するといった用途にはあまり向かないでしょう。いまとなっては、前記のDTI SIMなど「月1GBで600円」といった「格安SIM」業者も珍しくないため料金面でのメリットは少なくなりましたが、少しでも安く維持できる回線がほしいというような場合にはそれなりに使い道があるでしょう。

ServersMan SIM LTEを引き継いだトーン・モバイルは、自前のスマホ・TONEを擁して「端末の製造から通信回線まで、すべてを一手に取り扱っている」というのを売りにした「格安SIM」業者であり、トーン・モバイル本体では「月額1,000円(税別)でパケット使い放題・通話基本料混み」を謳い文句にスマホ初心者をターゲットとしているようです。Servers Man SIM LTEがある程度熟練者を対象としたところがあるため、棲み分けは出来ていると思いますが、ホームページなどでも両者を関連づけて扱っているわけでもなく(ServersMan SIM LTEのサイトは依然ドリーム・トレイン・インターネットのドメインのまま存在している)、にわかには同じ事業者が扱っていると分からないという印象になっています。もっとも、トーン・モバイルもSeversMan SIM LTEほどではない(2018年2月1日以降は規定値上は同一となる)ながら低速運用をデフォルトとしたサービスとなっており、技術的には両ブランドでのシナジーが活かされている節があります。

トーン・モバイル本体について付記しておくと、実際に利用はしていないので確たる評価は出来かねますが、ホームページを見るかぎりトーン・モバイルはいささか内容の説明が不親切な気がします。「パケット使い放題」の内容が実際には500~600kbpsである旨、小さい注意書きにて付記されており、格安感を強調するためわざと見づらくしているかのような印象を与えます。IP電話が利用できますが、通話料がIP電話にしてはあまり安くなく、プレフィックス番号利用などによる通話料半額サービスを利用した方がメリットが高いように感じられます。 こんにちでは3G機種が終売となりLTE機種のみとなりましたが、基本となる速度が速度なので、有料の高速チケットオプションを利用しない限り使用感がどれだけ違うものか気になるところです。安さを強調しているきらいはありますが、いわゆる「2年縛り」が存在し端末への初期投資費用も必要となる(その後端末料金分割払いも導入されましたが、当然月額料金はその分高くなるので、サービス内容と月額料金のバランスが他社と比べて必ずしも良好とはいえない面が露呈しているように感じられます)ので、必ずしも額面通りに受け取れるものか首をひねる内容でしょう。

「格安SIM」業者レビュー(6)-DMM mobile


・システム面での実体はIIJmioといわれるが、料金プランの種類がすごい。その他の面ではIIJmioよりもシンプルか。DMMのコンテンツ面との連携はあまり意識されていない感がある
・通信容量ごとの料金設定がいささか不均等なので、どの容量を選んでも正解とはいえない面がある
・200Kbpsでも意外と使えるが、3日単位での通信制限が存在するので注意。ライトプランよりも料金差が40円の1GBプランを選んで、通常は高速データ通信OFF運用する方が使い勝手がよいかも

私的な「格安SIM」業者レビュー、第6回はDMM mobileを扱いたいと思います。このSIMもいろいろな端末に引越しさせている感じになっていますが、現在はMEDIAS TAB N-06Dにて使用しています。料金プランは月1GBです。

DMMといえばオンラインゲームや動画、電子書籍等のコンテンツの販売・レンタルなどでおなじみのところであり、いちおう私自身も先にこちらのジャンルでアカウント登録していましたが、さほど利用していないためもあるのか、両者間で連携がされていると感じたことはあまりありません^_^;。一時的にポイント面で優遇されるようなキャンペーンを実施していた時期があるようです。

DMM mobileは、設備・システム等の面では実体はIIJmioと同じであるといわれています。もっとも、私の個人的な速度計測の結果では、不思議なことにIIJmio本体よりも良好な数値が出ている場合が多いようです^_^;A。IIJmioと比較すると、みおふぉんダイヤルや自宅光回線とのセット割といった副次的なサービスが少なくなっている反面、通信容量ごとで料金プランの刻みが極端に多いのが特徴となっています。常時200Kbps通信となるライトプランのほか、月単位で1GB・2GB・3GB・5GB・7GB・8GB・10GB・15GB・20GBと、9つものプランが存在しています。

一見、自分の通信容量に合わせて適切なプランを選びやすいかのような印象を受けますが、その実プランごとで料金の割安感・割高感がかなり異なっているというのが曲者であったりします。月10GBのプランが2,190円(税別)とIIJmioより370円安いのに比して、料金プランが改定されてやや違和感が薄らいだものの15GBのプラン・20GBのプランにはやや割高感があり、利用するメリットがかなり減じているように思われます。また、これほどの不可解さはないかもしれませんが、2GB・3GB間と7GB・8GB間など金額の差があまりない箇所が散見され、容量の少ない側のプランを設定する必然性が本当にあるのか、首をひねりたくなる内容となっています。

DMM mobileは、IIJmio同様、高速データ通信をON・OFF切り替えて契約容量を節約できる機能を備えています。高速データ通信をOFFにした場合200Kbpsになる点も、IIJmioと同じです(もっとも、自分の実効速度計測の結果では、200Kbps以上出ていることが多いです)。200Kbpsといえばひと昔前のモバイルデータ通信レベルだと判断する方も多いかと思われますが、DMM mobileの場合、200Kbps時でもデータ通信開始のごくわずかな時間だけは高速で通信するというバースト機能を備えているためもあるのか、言うほどの不便さは感じないです。200Kbpsでもインターネットラジオを違和感なく聴けるレベルなので、iPhone4Sで利用していたときは通常高速データ通信をOFF設定にして運用していました。もっとも、200Kbpsの際に3日で366MB以上の通信を行なうと通信制限を課せられるおそれがあります。こんにちライトプランと1GBプランの料金差はわずか40円(税抜)ですので、200Kbpsでの利用をメインに考えている場合でも、1GBプランを選んでおいて随時高速データ通信ON・OFFを切り替え、使いすぎを防ぐような運用方法がベターかと思います。使い残した高速データ通信容量は1カ月繰り越し可能ですので、1GBプランでも最大月2GB使えるケースが考えられますから、この差は料金差以上のメリットがあるでしょう。

「格安SIM」業者レビュー(5)-b-mobile


・名前こそ「高速定額」だが、自分の環境では正直3Gよりも遅い。2015年10月に入って改善が見られるようになったところもあるが、結局やや料金が上がって月25GBの制限を課せられたプランへと移行する結果に
・25GB定額プラン・3分通話定額オプションなど、料金面ではかなり期待できる内容にはなってきているが、「高速定額」のイメージが拭えないので、いまいち他人には積極的にお勧め出来ない印象
・「SIMロック解除されていないソフトバンクiPhone・iPadが利用できる」と謳っている「格安SIM」サービスは、いずれもb-mobileがシステム面を担っているといわれる。内容は充実してきているが、個人的な環境では接続状況が思わしくないので、あまり積極的にお勧めできない印象。もっとも、自分のほかにはそういうレビューをしている人はいないようである

私的な「格安SIM」業者レビュー、第5回はb-mobileを扱いたいと思います。後述のとおり、このSIMはLTEだと実効速度があまり期待できない感じだったので、3G端末であるiPhone4Sにて、もっぱらストリーミング配信の音楽をドックコネクタ接続のコンポでかけるのに使用しています。

b-mobileというと、「格安SIM」業者としては比較的早い時期から参入していた老舗であるといえます。また、「高速定額」と称する通信容量無制限のプランを展開していました。私はこの「高速定額」プランに魅力を感じて契約しましたが、現在は25GB定額と、無制限ではないプランに移行しており、「高速定額」プランは既存契約者のみ利用できる形となっているようです。この「高速定額」ないしは25GBプランがヘビーユーザー向けのプランであるとすれば、1ヶ月の通信容量が1GB以下であれば500円、4GB以上5GBまでであれば1,500円(いずれも税別)で、途中1GB単位で250円ずつスライドしていく5段階定額というユニークな料金体系(その後Freetelが追随していますが)はライトユーザー向けプランといえるでしょう。そのほか、SIMロック解除されていないソフトバンクのiPhone5以降のiPhoneやiPadで利用できるプランも追加されました。

私が「高速定額」プランを契約したのは、もっぱら自宅環境におけるPCのネット接続での利用を念頭に置いたものでした。ブラウザ閲覧程度であればまぁまぁ使えるという印象ではありますが、正直LTEでありながら3Gよりも遅いです^_^;。2015年夏ごろまででは、PCのブラウザからスピードテストをチェックしてみると1Mbps以下であることがほとんどで、動画などはほとんど普通に見ることが出来ませんでした。IIJmioのSIMを入れた旧イーモバイルのWi-Fiルーターは実質3G回線でしか利用できない状況でしたが、それでもここまではコンディションは悪くないと思ったものでした。残念ながら200~250kbpsで使い放題というプランに毛が生えた程度で、「高速」という名称にはあまりふさわしくはないという感想を持ちつづけていました。やや改善の傾向も見られたものの、結局「高速定額」の方向は断念され、2016年10月にやや料金が上がったうえ月25GBの制限が加わったプランへと移行しています。

もっとも、「格安SIM」業者の通信速度比較サイトでの調査結果を見るかぎり、b-mobileに限らず他社の場合でも、「定額制」をうたっているプランの場合は、速度が似たり寄ったりであったり、3日間での通信容量制限がかかっていて実際には無制限でなかったりというケースばかりのようなので、とりたててb-mobileだけが極端に悪いというわけでもなかったようです。動画に限らず、アプリケーションの配布などもインターネットに依存する度合いが多くなっているこんにち、まだ固定回線を廃してモバイル回線1本に絞るというような運用の仕方はまだまだ現実的には難しいところがあるといえそうです。個人的には、アプリとかAmazonコンテンツのダウンロードとか、ある程度通信速度が欲しい場合を除いての日常のPCのインターネット接続においてそれなりに重宝していましたが、こんにちでは半ばLTEでの利用をあきらめ、3Gの端末で音楽ストリーミング専用機に廻しています。

月25GBという制限は追加されましたが、それでも従来キャリアが最近打ち出している大容量プランに比べれば容量も大きく、かつ割安であることに変わりはありません。かつ、最近b-mobile電話アプリの利用によって、1日3分以内の通話が50回まで無料になるオプションを500円(税別)にて導入しています。こんにちでは「5〜10分以内かけ放題」である「格安SIM」業者も珍しくはなくなったので、通話重視で選びたい人には不向きとはいえますが、そうでない場合は料金面においては従来キャリアに比べてかなりコストダウンが期待できる契約も可能でしょう。しかし、必ずしも「高速」とは言えない「高速定額」のイメージがあるので、品質面で他人にはあまり積極的にお勧め出来ない印象が拭えないです。

こんにち、「SIMロック解除をしていないソフトバンクiPhoneが使える」と謳っている「格安SIM」業者はU mobile sなどいくつかありますが、いずれもシステム面を担っているのはこのb-mobileであるといわれているので、実質どれを選んでも通信品質面では同じだろうと思われます。本体であるb-mobile sでは月15GBまで・通話面でも5分以内かけ放題が利用できるところまで内容は充実してきましたが、U mobile sにてiPadを利用している印象から、やはり個人的にはあまり積極的にお勧めできないのが現状です^^; しかし、他の人は特に接続状況について苦情を書いていないようなので、鉄筋コンクリートのマンションの屋内でしか使用していない自分だけの問題のように思われます。

「格安SIM」業者レビュー(4)-BIGLOBE


・いろいろなサービスを付加しようとする狙いは感じられるが、クセがあってやや使いにくさも。サービス内容がコロコロ変わり、分かりづらい面も
・個人的な速度計測の結果では、通信速度の速いときと遅いときの差が極端に出るような気がする
・2015年9月の見直しによりややヘビーユーザー向けのメリットが出るようになったが、依然どちらにも中途半端な感が
・エンタメフリーオプションが唯一の売りという印象だが、一部の極端なヘビーユーザーが群がって利便性を低下させる可能性があるリスクを抱えている
・au回線を利用したタイプAが提供されるようになったが、auスマホをSIMロック解除なしで使えるという意味ではないので、要注意

私的な「格安SIM」業者レビュー、第4回はBIGLOBEを扱いたいと思います。

このBIGLOBEのSIMはタブレットで使っていたりWi-Fiルーターに持って行ったりとしばしば「お引っ越し」状態で使っていたりしますが^^;、現在はGalaxy Note 2で使っています。通信容量は月6GBのプランです。

私がBIGLOBEのSIMを導入したのは2014年11月ごろでしたが、そのときびっくりしたのはヨドバシで売っていた初期導入のSIMパッケージが通常の半額弱の1,500円(税込)だったことでした。現在(2015年8月)はさらに安くなっていて、ヨドバシのECサイトでは1,220円(税込)、Amazonでは1,100円(税込)で売られているようです。一時在庫僅少とされていたため店頭販売を終了するのではないかとの懸念がありましたが、ヨドバシの店頭で2,000円弱の新パッケージを見かけたので、当座は気にしなくてもよさそうです。もっとも、近年このあたりは、ウェブ経由での申し込みを利用するかぎり他の「格安SIM」業者でも似たりよったりになってきたので、とりたててBIGLOBEだからこその強みとはならなくなりました。

BIGLOBEはしばしばプラン・料金体系をいじっているところです。こんにちでは月3GB・6GB・12GB・20GB・30GBの5プランに、通話出来るSIMの場合のみ1GBのプランが加わるというかたちになるようです。月1GB・3GBのプランには3日間での通信容量制限が課せられますが、以前よりもやや条件が緩和されました(1GBプランでは3日で200MB・3GBプランでは600MBまで)。1ヶ月あたりで使い切らなかった分の容量の翌月への繰越は可能となっています。

私がBIGLOBEのSIM導入を決めたのは、月5GB(現在は6GBに増量)のプランが月1,505円(税別)で値ごろ感があったためでした。こんにちではIIJmioも同様の動きをしており、12GB・20GB・30GBのプランをみても、必ずしも容量が大きいから単価が安くなるという感じでもないので、割がいいとも思えなくなりました。

BIGLOBEでは、その他のオプションも豊富です。専用アプリを利用して通話料を半額に出来る・また3分以内の通話かけ放題オプションを付加できる「BIGLOBEでんわ」(仕組みからすると「みおふぉんダイヤル」や「楽天でんわ」などのプレフィックス番号を付加するサービスと同様のものと見られます)、IP電話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」、提携している公衆無線LANスポット(2016年2月より、BBモバイルポイントのほかにDo SPOT、SECURED WiFiが追加されました)を利用できるオートコネクト、契約開始から1年間セキュリティ対策アプリを無料で利用できるサービスなど、うまく活用できれば有用な内容が多いです。

オプションサービスのなかで特徴的なのは、YoutubeやGoogle Play Music、AbemaTVなどでの通信が契約容量に加算されないという、エンタメフリーオプションでしょう。ただし、これは月6GB以上の契約者が対象で、かつデータ通信のみの契約者の場合は月980円(税別)となってしまうため、現在6GB契約で月1450円支払っている私にはバカにならない増額となってしまうので、私は利用していません^_^;A とはいえ、1日当たり音楽のアルバムを2~3枚程度聴いていれば月3GBぐらいの消費にはなるはずですので、値段としては妥当以上の内容かと思います。

この例をみても分かるように、オプションは数多充実しているとはいうものの、これらの内容をつぶさに検討してみると、他社でのサービスでも実現可能であったり、オプションにかかる費用が案外安くなかったり、メリットが案外乏しかったりといった場合もあり、意外と曲者です。また、シェアSIMのプランの内容が見直され、音声通話SIM・データ通信のみのSIMどちらも3GB以上のプランの契約をしている人対象となりましたが、最初にデータ通信SIMで契約した人は音声通話SIMをシェアSIMとして追加できないようです。私はIIJmioで音声通話SIMの追加を問題なく経験しているだけに、見直し後も依然融通の利かなさが鼻につくように感じます。エンタメフリーオプションを除くと、IIJmioでも同じようなオプションを用意していて、IIJmioの方がより好条件だったり制約が少なかったりするという場合がほとんどであると思っています。

個人的には、BIGLOBEというところは、いろいろ頑張っているのは分かるんだけれども、ライトユーザーを狙っているのかヘビーユーザーを狙っているのか、いまいち分からない、どちらから見ても中途半端に受け取られるのではないか?という感想を持っています。唯一の売りはエンタメフリーオプションという印象で、これを利用したい人には選ぶ必然性があると思いますが、これとてこの種の使い放題サービスには一部の極端なヘビーユーザーが群がって、利便性が落ちる可能性が出てくるリスクを抱えています。なお、個人的な速度計測の結果では、通信速度の速いときと遅いときの差が極端に出るところという印象を持っています。

2016年12月、BIGLOBEはKDDI傘下となり、au回線を利用したタイプAのサービスを開始しました。もっとも、mineoやUQ mobileのようにauスマホがSIMロック解除なしで使えるという意味ではなく、2017年7月までに発売された機種については要SIMロック解除であると注意書きされています。動作確認端末が一致しないのでまったく同一かは分かりませんが、au VoLTE対応機種をSIMロック解除したうえでしか利用できないIIJmioのタイプAと同様な内容かと思われます。

「格安SIM」業者レビュー(3)-スマオフ


・最も特徴的だった「端末を売るとスマホがタダでもらえる」サービスが早々に終了してしまい、細々とウェブのみで契約可能な状態が続いていたが、ついに2018年5月をもってサービス終了となる旨が発表された
・サービス開始当初にゴタゴタはあったが、サブマシンとして使い勝手のいいレベルとなった
・acerスマホは幾分非力が鼻につかないでもないが、そこそこ使える
・3Gだと実効速度面ではイマイチの状態がつづいており、コストダウンのため帯域削減をした可能性がある。LTE回線も決して速い方ではないが、ユーザーが少ないと推測されるのもあり、それなりのレベルではあった

私的な「格安SIM」業者レビュー、第3回はブックオフが展開していて「中古のスマホ・ガラケーを売るとスマホがもらえる」という点が目を惹いていた、スマオフを扱いたいと思います。ただし、このスマオフの最も特徴的だったサービスは早々に終了してしまい、いちおうウェブからは契約可能な状態でしばらく続いてきましたが、ついに2018年5月末にサービス終了される旨が公表されています。それに伴い、2017年12月、新規契約受付は終了しました。

サービス開始当初、スマオフには「端末をセットで買っての契約」「端末のみの購入」「SIMのみの契約」にスマオフならではの「端末をタダでもらったうえでの契約」の4パターンがあり、私の場合はブックオフにスマホを売却して端末をもらったうえでの契約です。

私が契約した当初は、端末をタダでもらった場合の契約には2年縛りが存在するという、競合に比べて「スマホやガラケーを売却したら端末がもらえるという仕組みに必然性があるの?」と首をひねる内容でしたが、その後こういう制約はなくなりました。また、スマオフのセット端末を利用する場合は基本料金無料のIP電話アプリ・SMARTalkが初期設定済みでプリインストールされるようになったり、2015年7月からは高速通信できる容量が1日140MBにまでなったりと、だいぶ使い勝手の改善がされました。しかし、ゴタゴタした印象は払拭できなかったようで、LTE機種の投入がされることもないまま、店頭での独自端末の販売・配布は早々に終了に到ってしまったようです。また、私が継続的に速度計測を実施してきた結果だと、3G回線においてほかのドコモ回線系の「格安SIM」業者に比べてかなり遅い数値になるのが常態化しており、コストダウンのため帯域削減をしたとみられる節があります。

料金プランが「データ通信のみ・1日あたり140MB」の1種類だけとなっておりヘビーユーザーには向かない内容だったと思いますが、毎日コンスタントに使わなければ意味がないとしても1ヵ月換算とすれば4GB強となります。加えて、有料オプションで付加される場合の多いデータ通信用SIMのSMSも標準装備です。維持費1ヵ月1,000円程度で持てるサブマシンとしてはまずまずのところだったでしょうか。

スマオフのセット端末は、acerのLiquid Z200という端末で、単独で購入する場合は10,000円(税別)なので、SIMフリー端末としては低価格帯に位置するものでしょう。この価格なので、LTE非対応なのは仕方ないところです。また、使っている印象ではやや低スペックの感が否めない場面もありますし、内部ディスクも不足気味のきらいがありますが、サブマシンとしては充分使えたと思っています。1日140MB使えるようになったので、インターネットラジオなども聴くようになりましたし、LINEも一時このスマホで利用していました。自分の契約当初はSMARTalkのプリインストールはなしでしたが、たまたま別個でインストールして利用していました。しかし、着信の際ややもっさり感が鼻につき、電話を取る前に切られてしまうケースもしばしばでした。もっとも、これは自宅電話を転送させていてワン切りするような輩が相手であるせいもありましたが^_^;A。

なお、SIM単体の契約でLTE対応のSIMフリースマホ(ドコモスマホでも可)を利用する場合は、LTEでの通信も可能です。自分がスピードチェックをしたかぎりでは、LTEとして速い部類には入らないものの、Liquid Z200利用の3G回線ほど他業者との開きは感じられず、そこそこ使えるという印象でした。これは、スマオフでLTE回線を利用するユーザーが、ブックオフでドコモスマホを入手した人かLiquid Z200から機種変更をした人程度しかいないと想定されるので、空いているのにも助けられているのかもしれません。なお、nanoSIMは扱っていなかったようなので、この点からも本気度が問われるようなところがありました。ちなみに、運営会社の関連から、b-mobileが関わっているのではと推測する向きもあるようです。

ちなみに、ブックオフの取り扱い店舗では新規契約が可能ではありましたが、サポートなどはAND market mobileサポートセンターを介する必要があり、ブックオフの店舗では対応していないようでした。このあたり、実店舗を持っているという強みを充分活かしきれる体制にはなっていなかったように感じます。私がSIMの交換の際受け取った書面では「AND market mobileブックオフオリジナルプラン」という名称が使われており、ブックオフはあくまで販売チャネルとして前面に出ていただけのもののように感じられます。このあたりの中途半端さが、実店舗での展開を見なくなった苦戦ぶりにつながったのかな?と思ったりします^_^;A。

スマオフサービス終了に伴い、当初楽天モバイルへの乗り換え優遇措置の案内が契約者に送付されましたが、その後楽天モバイルではacer Liquid Z200が使えないことが判明したため、BIGLOBE Mobileも乗り換え優遇措置の案内先として追加されました。おそらくacer Liquid Z200ユーザーからのクレームがついたための措置と思われますが、スマオフのサービス内容からして契約者の大半はacer Liquid Z200ユーザーと推測できるだけに、最後までゴタゴタがついて廻ったという印象が拭えないお粗末ぶりを感じました^^;