月別アーカイブ: 2015年7月

「格安SIM」業者レビュー(4)-BIGLOBE


・いろいろなサービスを付加しようとする狙いは感じられるが、クセがあってやや使いにくさも。サービス内容がコロコロ変わり、分かりづらい面も
・個人的な速度計測の結果では、通信速度の速いときと遅いときの差が極端に出るような気がする
・2015年9月の見直しによりややヘビーユーザー向けのメリットが出るようになったが、依然どちらにも中途半端な感が

私的な「格安SIM」業者レビュー、第4回はBIGLOBEを扱いたいと思います。

このBIGLOBEのSIMはタブレットで使っていたりWi-Fiルーターに持って行ったりとしばしば「お引っ越し」状態で使っていたりしますが^^;、現在はGalaxy Note 2で使っています。通信容量は月6GBのプランです。

私がBIGLOBEのSIMを導入したのは2014年11月ごろでしたが、そのときびっくりしたのはヨドバシで売っていた初期導入のSIMパッケージが通常の半額弱の1,500円(税込)だったことでした。現在(2015年8月)はさらに安くなっていて、ヨドバシのECサイトでは1,220円(税込)、Amazonでは1,100円(税込)で売られているようです。一時在庫僅少とされていたため店頭販売を終了するのではないかとの懸念がありましたが、ヨドバシの店頭で2,000円弱の新パッケージを見かけたので、当座は気にしなくてもよさそうです。もっとも、近年このあたりは、ウェブ経由での申し込みを利用するかぎり他の「格安SIM」業者でも似たりよったりになってきたので、とりたててBIGLOBEだからこその強みとはならなくなりました。

BIGLOBEはしばしばプラン・料金体系をいじっているところです。こんにちでは月3GB・6GB・12GB・20GB・30GBの5プランに、通話出来るSIMの場合のみ1GBのプランが加わるというかたちになるようです。月1GB・3GBのプランには3日間での通信容量制限が課せられますが、以前よりもやや条件が緩和されました(1GBプランでは3日で200MB・3GBプランでは600MBまで)。1ヶ月あたりで使い切らなかった分の容量の翌月への繰越は可能となっています。

私がBIGLOBEのSIM導入を決めたのは、月5GB(現在は6GBに増量)のプランが月1,505円(税別)で値ごろ感があったためでした。こんにちではIIJmioも同様の動きをしており、12GB・20GB・30GBのプランをみても、必ずしも容量が大きいから単価が安くなるという感じでもないので、割がいいとも思えなくなりました。

BIGLOBEでは、その他のオプションも豊富です。専用アプリを利用して通話料を半額に出来る・また3分以内の通話かけ放題オプションを付加できる「BIGLOBEでんわ」(仕組みからすると「みおふぉんダイヤル」や「楽天でんわ」などのプレフィックス番号を付加するサービスと同様のものと見られます)、IP電話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」、提携している公衆無線LANスポット(2016年2月より、BBモバイルポイントのほかにDo SPOT、SECURED WiFiが追加されました)を利用できるオートコネクト、契約開始から1年間セキュリティ対策アプリを無料で利用できるサービスなど、うまく活用できれば有用な内容が多いです。

オプションサービスのなかで特徴的なのは、YoutubeやGoogle Play Music、AbemaTVなどでの通信が契約容量に加算されないという、エンタメフリーオプションでしょう。ただし、これは月6GB以上の契約者が対象で、かつデータ通信のみの契約者の場合は月980円(税別)となってしまうため、現在6GB契約で月1450円支払っている私にはバカにならない増額となってしまうので、私は利用していません^_^;A とはいえ、1日当たり音楽のアルバムを2~3枚程度聴いていれば月3GBぐらいの消費にはなるはずですので、値段としては妥当以上の内容かと思います。

この例をみても分かるように、オプションは数多充実しているとはいうものの、これらの内容をつぶさに検討してみると、他社でのサービスでも実現可能であったり、オプションにかかる費用が案外安くなかったり、メリットが案外乏しかったりといった場合もあり、意外と曲者です。また、シェアSIMのプランの内容が見直され、音声通話SIM・データ通信のみのSIMどちらも6GB以上のプランの契約をしている人対象となりましたが、最初にデータ通信SIMで契約した人は音声通話SIMをシェアSIMとして追加できないようです。私はIIJmioで音声通話SIMの追加を問題なく経験しているだけに、見直し後も依然融通の利かなさが鼻につくように感じます。

個人的には、BIGLOBEというところは、いろいろ頑張っているのは分かるんだけれども、ライトユーザーを狙っているのかヘビーユーザーを狙っているのか、いまいち分からない、どちらから見ても中途半端に受け取られるのではないか?という感想を持っています。なお、個人的な速度計測の結果では、通信速度の速いときと遅いときの差が極端に出るところという印象を持っています。

2016年12月、BIGLOBEはKDDI傘下となりましたが、このBIGLOBE SIMそのものの内容は変わっていないようです。その替わり、販路をAmazon限定としたBIGLOBE UQ mobileという形でau回線利用の取り扱いを開始しています。こちらはエントリパッケージ料金が無料ないし割安となったり期間限定のキャッシュバックキャンペーンなどがあったりするようですが、実質的な月額費用は直接UQ mobileを利用する場合ととりたてて変わらないようです^_^;A。

「格安SIM」業者レビュー(3)-スマオフ


・最も特徴的だった「端末を売るとスマホがタダでもらえる」サービスが終了してしまい、存続そのものが危惧される状態となった。実店舗でも「開店休業」であるかのような印象
・サービス開始当初にゴタゴタはあったが、サブマシンとして使い勝手のいいレベルとなった
・acerスマホは幾分非力が鼻につかないでもないが、そこそこ使える
・3Gだと実効速度面ではイマイチの状態がつづいており、コストダウンのため帯域削減をした可能性がある。LTE回線も決して速い方ではないが、ユーザーが少ないと推測されるのもあり、それなりのレベルではある

私的な「格安SIM」業者レビュー、第3回はブックオフが展開していて「中古のスマホ・ガラケーを売るとスマホがもらえる」という点が目を惹いていた、スマオフを扱いたいと思います。ただし、こんにち、このスマオフの最も特徴的だったサービスは実質終了しており、存続そのものが問われる状況になっていると感じています。

サービス開始当初、スマオフには「端末をセットで買っての契約」「端末のみの購入」「SIMのみの契約」にスマオフならではの「端末をタダでもらったうえでの契約」の4パターンがあり、私の場合はブックオフにスマホを売却して端末をもらったうえでの契約です。ただ、速度計測の結果が思わしくなくなったので、SIMを3Gのセット端末からLTE機種のcovia FLENZ POP CP-L42Aに挿し換えて使っています。

私が契約した当初は、端末をタダでもらった場合の契約には2年縛りが存在するという、競合に比べて「スマホやガラケーを売却したら端末がもらえるという仕組みに必然性があるの?」と首をひねる内容でしたが、現在はこういう制約がなくなったようです。また、スマオフのセット端末を利用する場合は基本料金無料のIP電話アプリ・SMARTalkが初期設定済みでプリインストールされるようになったり、2015年7月からは高速通信できる容量が1日140MBにまでなったりと、だいぶ使い勝手の改善がされてきた印象があります。しかし、ゴタゴタした印象は払拭できなかったようで、店頭での独自端末の販売・配布は実質終了に到ってしまったようです。また、私が継続的に速度計測を実施してきた結果だと、ほかのドコモ回線系の「格安SIM」業者に比べてかなり遅い数値になるのが常態化しており、コストダウンのため帯域削減をしたとみられる節があります。

料金プランが「データ通信のみ・1日あたり140MB」の1種類だけとなっておりヘビーユーザーには向かない内容かと思いますが、毎日コンスタントに使わなければ意味がないとしても1ヵ月換算とすれば4GB強となります。加えて、有料オプションで付加される場合の多いデータ通信用SIMのSMSも標準装備です。維持費1ヵ月1,000円程度で持てるサブマシンとしてはまずまずのところでしょうか。

スマオフのセット端末は、acerのLiquid Z200という端末で、単独で購入する場合は10,000円(税別)なので、SIMフリー端末としては低価格帯に位置するものでしょう。この価格なので、LTE非対応なのは仕方ないところです。また、使っている印象ではやや低スペックの感が否めない場面もありますし、内部ディスクも不足気味のきらいがありますが、サブマシンとしては充分使えると思っています。1日140MB使えるようになったので、インターネットラジオなども聴くようになりましたし、LINEもこのスマホで利用していました。自分の契約当初はSMARTalkのプリインストールはなしでしたが、たまたま別個でインストールして利用していました。しかし、着信の際ややもっさり感が鼻につき、電話を取る前に切られてしまうケースもしばしばでした。もっとも、これは自宅電話を転送させていてワン切りするような輩が相手であるせいもありましたが^_^;A。

なお、SIM単体の契約でLTE対応のSIMフリースマホ(ドコモスマホでも可)を利用する場合は、LTEでの通信も可能です。自分がスピードチェックをしたかぎりでは、LTEとして速い部類には入らないものの、Liquid Z200利用の3G回線ほど他業者との開きは感じられず、そこそこ使えるようです。これは、スマオフでLTE回線を利用するユーザーが、ブックオフでドコモスマホを入手した人かLiquid Z200から機種変更をした人程度しかいないと想定されるので、空いているのにも助けられているのかもしれません。なお、nanoSIMは扱っていないようなので、この点も本気度が問われるような気がします。ちなみに、運営会社の関連から、b-mobileが関わっているのではと推測する向きもあるようです。

ちなみに、ブックオフの取り扱い店舗では新規契約が可能ではありましたが、サポートなどはAND market mobileサポートセンターを介する必要があり、ブックオフの店舗では対応していないようです。このあたり、実店舗を持っているという強みを充分活かしきれる体制にはなっていないように感じます。私がSIMの交換の際受け取った書面では「AND market mobileブックオフオリジナルプラン」という名称が使われており、ブックオフはあくまで販売チャネルとして前面に出ていただけのもののように感じられます。このあたりの中途半端さが、実店舗での展開を見なくなった苦戦ぶりにつながっているのかな?と思ったりします^_^;A。

「格安SIM」業者レビュー(2)-UQ mobile


・ぴったりプラン・たっぷりオプション(現たっぷりプラン)の導入後、立ち位置がワイモバイルに近づいている? 現在では「2年縛り」契約メインで、SIMカードだけの契約は「おまけ」扱いになっているかのような印象
・SIMカードのみの契約の場合は、「auのLTEスマートフォンが使える」という以外のメリットはあまりない。先発のmineo・後発のIIJmioの方がサービス面などでは充実している感はあるが、2015年11月よりターボ機能やデータチャージなどのサービスが付加され、やや使い勝手が向上した
・実効速度の面では意外に高評価も。サブ回線としてはそれなりによさもあるか。個人的な速度計測の印象では、ドコモ回線業者に比べて極端に速くもならないが極端に遅くもならないという感じ。ただし、ターボ機能OFFの場合はコマーシャルのキャッチコピー「SNSも音楽も使い放題」に違和感を感じるレベル

私的な「格安SIM」業者レビュー、第2回はau回線の「格安SIM」業者という意味で貴重なUQ mobileを採り上げます。ちなみに、私はInfoBar A02を、月3GBまでのデータ通信専用のプランにて利用しています。

auのLTEスマートフォンをSIMロック解除なしで利用できるという点では貴重なUQ mobileですが、以前にも書いたとおり、それ以外の面ではサービス内容で物足りないという感があります。2015年11月にターボ機能やデータチャージのサービスが追加されやや改善された感はありますが、「2年縛り」を伴わないSIMのみの契約の場合については、データ高速プランが月3GBまでの1本しかなく、データ無制限のプランは500kbpsに留まっているなど、ヘビーユーザーには向かない内容かと思われます。当初mineoはデータ通信のみでも最低利用期間が存在するという制約がありましたが、2015年7月にMNP転出の場合を除いてその制約が一気になくなったため、その面でもメリットは減じたといえるでしょう(なお、UQ mobileはぴったりプラン・たっぷりプラン・おしゃべりプランの場合に「2年縛り」が存在し、データ高速プラン及びデータ無制限プランでは音声通話付加の場合のみ最低利用期間12ヵ月)。

その後、無料通話分を基本料金に加えたぴったりプラン・たっぷりオプション(現たっぷりプラン)というものが発表されました。また、5分以内かけ放題となるおしゃべりプランも導入されましたが、これらは端末セット購入を伴う、いわゆる「2年縛り」が存在する内容です。2017年3月、月7GBまで使える「L」プランも加わりましたので、従来中途半端な感のあったデータ通信容量は他社に比べてひけをとらない内容となるようです。もっとも、これらはすべて端末購入を伴う「2年縛り」契約となるため、依然SIMカードのみの契約は可能とはいえ、ユーザーの扱いという面ではかなり格差が出来ているように感じられます。

2015年10月、運営会社の吸収合併に伴って、UQ mobileはWiMAXと同じ会社での取り扱いとなりました。同じUQブランドなのにいままで別だったのはなぜ?という気もしないでもないですが^_^;A、その後、ぴったりプラン・たっぷりオプションが導入され、iPhone5Sのセット販売も開始するなど、UQ mobileはワイモバイルを異様に意識した動きをとるようになりました。こんにちのUQ mobileは、「格安SIM」業者というよりも、auのサブブランドと見た方が妥当でしょう。しかし、かけ放題となる時間やデータ通信における実効速度などを加味すれば、依然ワイモバイルの方が有利かな?という印象です。

iOS対応の面でUQ mobileはmineoに遅れをとってきましたが、iPhone5Sセット販売開始時、自社販売のiPhone5Sを除くiPhoneを動作確認端末から削除するという思い切った策に出ました。もっとも、これは不評だったためか、OS上の問題が解消されたためか、iOS10.2においてiPhone6以降への対応は再開しているようです。

ドコモ回線を利用している「格安SIM」業者では有料オプションとなっている場合の多いデータ通信のみのプランでのSMSが標準で付加されているため、この点を重視する方にはわずかではありますが割安感があります。また、実効速度の計測結果では安定して高い数値をあげているケースも見られ、玄人筋からはドコモ回線の「格安SIM」業者に伍しても高い評価が与えられている場合もあるようです。自分的には、メインで使うのには躊躇するものの、ドコモ回線でつながりにくい場合の備えとしてのサブに持っておくのには手軽でいいという意味で、案外便利に使っています。もっとも、自分が定期的に速度計測をしている結果では別段高速であるとは感じておらず、ドコモ回線系に比べるとあまり遅くもならないが速くもならないという感想を持っています^_^;A。ただし、ターボ機能をOFFにしている場合、音楽のストリーミングではやや実用上に問題を感じることが多いので、コマーシャルで「SNSも音楽も使い放題」というようなキャッチコピーを使っているのには、いささか誇大表現を感じます(ただし、私の場合は「2年縛り」を伴わない契約なので公称200kbpsであり、「2年縛り」を伴なうぴったりプランやおしゃべりプランなどの場合の公称300kbpsならいくらか違うのかもしれません)

2015年11月より、ターボ機能やデータチャージなど、通信容量に関わるサービスが追加され、やや使い勝手が向上しました。UQBoosterというアプリを利用しターボ機能をOFFにすることによって、200kbpsないし300kbps通信(契約内容によって異なる。ただ、私の実効速度計測の結果では、データ高速プランでも300kbps以上であることがほとんどです)へと切り替えて契約容量を節約することが出来ます。また、3GBまでの高速データプランの場合、余った容量(3GBまで)を翌月に繰り越すことが可能となっています。加えて、高速データプランで契約容量を使いきった場合やデータ無制限プランにおいて高速通信をしたい場合などのため、データチャージにて高速通信の容量を購入することが出来るようになりました。金額は100MBで200円・500MBで500円のためやや割高感はありますが(有効期限は90日間)500MB単位で購入すればいくらかは負担も軽減されるでしょう。ちなみに、私は基本的にターボ機能はOFFで使用しており、毎月高速通信の容量はほとんど消費していなかったりします^_^;A

私が契約した当初は、データ通信のみの契約でもウェブ上から身分証明の書類の提出を求められ、即時開通できないタイムラグが生じたという不満がありましたが、現在ではヨドバシやビックカメラ、ヤマダ電機やエディオンなどの店舗で即時開通手続きの出来る場合もあり、ややハードルは下がっているようです。

「格安SIM」業者レビュー(1)-IIJmio


・期待されるサービスがひととおり揃っており、最初に選びたい「格安SIM」業者と呼ぶにふさわしい
・ミニマムスタートプランから2枚SIMが利用でき、通話定額などでも「家族」間での利用には、他の「格安SIM」業者に比して有利な環境が整ってきている
・通信速度の面では意外な低評価も。ただし、個人的な計測結果ではドコモ回線の「格安SIM」業者中、中庸かやや良好か?ぐらいの印象
・Aプランはau回線を利用しているが、SIMロック解除なしで使えるauスマホは存在しないので注意が必要

私はこれまでに8つの「格安SIM」業者を利用してきましたが、それぞれの業者の使用感を中心にしたレビューを順次あげていこうかと思います。第1回は、自分がメインの「格安SIM」業者と位置づけているIIJmioを採り上げます。 現在私がIIJmioで利用している端末は以下の2台ですので、レビューを判断する際の参考にしてください。

  • iPhone4S
  • 旧イーモバイルPocket Wi-Fi LTE GL05P(AnyDATA)

この2台を、データ通信のみのファミリーシェアプラン(月10GBまで・前月分の繰越可能)にて利用しています。ただし、iPhone4Sは3G機種でもっぱら自宅での音楽ストリーミングのために使っており、現在の自分的には、モバイルでの利用よりかは(Wi-Fiルーターによる)自宅での利用・PCでの利用にシフトさせている感があります。

月3GBで900円(税別)のミニマムスタートプランから月10GBで10枚までSIMが利用できるファミリーシェアプラン(ただし、4枚目以上SIMを利用したい場合は1枚あたり400円が月額料金に加算されるため、1枚あたりで利用できる容量が少なくなるのも考えれば、あまりコストパフォーマンス面で有効とはいえないでしょう)まであり、クーポンのON/OFFによる通信容量の節約機能(クーポンOFF時は200kbps/3日間で366MB以上に通信制限あり)、事前手続きなしでもプレフィックス番号付加で通話料金を半額に出来るみおふぉんダイヤル、自宅ネット接続回線とのセット割が出来るmio割など、「格安SIM」業者に期待したいサービスがひととおり揃っており、選択に困ったらまずお奨めしたい「格安SIM」業者といえるのではないでしょうか。biglobeへの対抗措置かライトスタートプランが月5GBから6GBへと増量され、ミニマムスタートプランやライトスタートプランでもSIMが2枚まで利用できるようになるなど、後述する「家族」間での利用には(他の「格安SIM」業者に比べれば)有利な環境が整備されてきているといえます。

通話定額に関しても、楽天モバイルやFreetelに遅れをとりましたが、やはりプレフィックス番号付加によるアプリを利用しての5分以内の通話かけ放題オプションにて参入しています。5分以内の通話のほかに3分以内の通話かけ放題も設定されていますが、5分以内が830円に比して3分以内が600円(どちらも税別)と料金差が少ないので、いまひとつ必然性不足です。むしろ、「家族」間(ここでいう「家族」とは、同一のプラン内で複数契約している音声通話SIM間ということ)では通話かけ放題が長く設定されている(「誰とでも3分&家族と10分」「誰とでも5分&家族と30分」)のが重要でしょう。「ファミリー通話割引」が適用される場合、規定時間を超過した場合の通話料も30秒8円となりますので、幾分安くなります(一般対象では、楽天モバイルやFreetelと同じ30秒10円)。シェアSIMのサービスは他でも対応しているところはありますが、大抵は利用料が加算されますので、基本料金内で3枚のSIMまで使えるIIJmioの10GBプランは貴重な存在であると言えるでしょう。

BIC SIMは実質IIJmioと同じですが、そのBIC SIMにおいて、BIC SIMカウンターという実店舗で通話できる回線を契約できるスペースも持っていますし、「格安SIM」業者のなかでは老舗といってもいいだけに、安心感もあります。

ただし、実効速度の計測結果があまり思わしくないようで、玄人筋の中では意外に低評価となっている側面もありますので、こういった面を重視したい方には注意を要します。しかし、個人的にはPocket Wi-Fiも快適に利用できているので、あまり気にはしていません。個人的な環境における速度計測では、概ね他のドコモ回線の「格安SIM」業者のなかで中庸かやや良好か?というぐらいの位置づけのように感じられます。

なお、クーポンOFF時でも、アクセス開始時のごくわずかのみクーポンON時と同等の通信速度を適用してスムーズにアクセスできるようにするというバースト機能を備えており、ファイルのダウンロードなどを伴わない使用であれば200kbpsでもそこそこ使えるという印象ではありますが、200kbpsでも3日間の速度制限が比較的きつめに設定されているので(3日間で366MB)、mineoやUQ mobileなどに比べるとやや使い勝手が悪い印象を受けます。

なお、IIJmioはAプラン導入後、au回線も利用できるようになっていますが、これはau VoLTE対応機種でしか使えません。au VoLTEはその仕様上、au回線の「格安SIM」で利用する場合であってもSIMロック解除が必要となるため、IIJmioのAプランでSIMロック解除をしないで使えるauスマホは存在しないということになります。mineoやUQ mobileのようにauスマホをSIMロック解除なしで使えるという意味ではないので、注意が必要です。