月別アーカイブ: 2015年8月

速度定点観測@横浜編(1)


横浜市西区近辺における、8月30日(日)23時45分前後の速度計測結果となります。

1)LTE速度比較
UQ mobile Down 32.59Mbps Up 15.01Mbps
biglobe sim Down 19.07Mbps Up 9.58Mbps
iijmio Down 21.54Mbps Up 7.98Mbps

2)3G速度比較
iijmio Down 4.94Mbps Up 0.40Mbps
スマオフ Down 1.00Mbps Up 0.41Mbps
dmm mobile Down 3.77Mbps Up 0.39Mbps
ワイモバイル Down 3.33Mbps Up 0.22Mbps

3)低速モード(規格値0.2~0.25Mbpsのもの)比較
ServersMan sim Down 1.67Mbps Up 0.42Mbps
dmm mobile Down 0.45Mbps Up 0.35Mbps
iijmio Down 0.35Mbps Up 0.41Mbps

4)モバイルルータ利用による速度比較
b-mobile Down 1.01Mbps Up 1.79Mbps
iijmio Down 0.96Mbps Up 0.29Mbps

昼のこすぎ編につづき、横浜にて手持ちの機器を利用しての、それぞれの業者(ワイモバイルはいわゆる「格安SIM」業者ではないですが)の通信速度の計測結果を掲載します。

それぞれ、使用機器は以下のとおりです。

LTE速度比較
UQ mobile Xperia SOL21
biglobe sim Galaxy Note 2
iijmio MEDIAS tab N-06D

3G速度比較
iijmio ファーウェイGS02
スマオフ Acer Z200
dmm mobile iPhone4s
ワイモバイル Aquos Phone ef(いわゆる「SIMだけの契約」ではありません)

低速モード比較
ServersMan sim ファーウェイSmart Bar(S42HW)
iijmio ファーウェイGS02
dmm mobile iPhone4s

モバイルルータ利用による速度比較
b-mobile ファーウェイHW-02E
iijmio AnyDATA Pocket WiFi LTE GL05P
※ともにWiFi接続したiPhone4sにて計測。どちらもLTE対応ですが、GL05Pは3Gの方がスピードが出ているため、もっぱら3Gにて利用

同じ時間帯でも計測結果にはそれなりに振幅がありますので、あくまでも個人的な環境による参考資料とお考えください(複数回計測を行なった場合は、ダウンロード速度の速かった方を優先して掲載しています)。

「格安SIM」の3大弱点は「通話料金」「サポート体制」「実効速度」か?


・最近目にした、「格安SIM」のデメリットが露呈している2つの調査結果に対する所感
・「通話料金」「サポート体制」という「格安SIM」の弱点を理解せずに「目先の安さ」につられて飛びついたユーザーや「スマホ初心者」は、「格安SIM」への満足度が低くなっている
・「格安SIM」は総じて従来キャリアよりも実効速度が低く、特にお昼の落ち込みが顕著。実効速度を明示せよという総務省のガイドラインが公表された場合、その弱点が明確にされるだろう。ただし、直接に使用感に響くとは限らない
・「通話が多い」「スマホ初心者」には、ワイモバイルの「SIMだけ契約」が向いているが、「2年縛りの存在」など一部デメリットも存在する

最近、「格安SIM」が話題になるようになったためか、必ずしもメリットばかりが喧伝されなくなってきているようです。たまたま私が最近目にした、2つの調査結果に関する記事は、「格安SIM」のデメリットが露呈した内容となっていました。

1)「格安SIM」によって「通信料金が安くなった」は約半数
まず1点は、2015年8月19日に結果が発表された、ネオマーケティング調査による「格安スマホ利用実態調査」です。

この調査によると、「格安SIM」を導入するに到ったいきさつは、「月額料金が安くなりそうだったから」というユーザーがおよそ3分の2にあたるそうですが、実際に「安くなった」と感じているユーザーは半数程度に過ぎないということです。

そこで、「格安SIM」に対して満足度の低い項目がどうなっているのか確認すると、「通話料金」「サポート体制」「バッテリの持ち時間」が挙げられるようです。

この結果を見ると、「月額料金が安くなりそうだから」と「格安SIM」の弱点を理解しないままに飛びついたユーザー、また「安そうだからお試しでスマホを使ってみるか」とガラケーユーザーが初めてのスマホとして「格安SIM」を選んだユーザー、この両者で特に満足度が低いのではないか?と推察されます(料金面やバッテリについての不満は、ガラケーとの比較によるものが含まれていると思われるため)。

私のような者から見ると、この結果は自明のものだったりするのですが^_^;A、「格安SIM」という通称に惑わされず、スマホに対してそれなりに知識を持っているユーザーが自分のスマホの利用形態を充分に把握したうえで、「格安SIM」を導入すべきかどうか検討した方がいいというのを改めて実感した次第です。当サイトがその参考になれば幸いです。

また、従来キャリアと「格安SIM」の併用者は45%ほどで、その過半数が音声通話とデータ通信との使い分けを考えたためと回答しています。やはり、現状では両者の使い分けによる2台持ちが必要だということでしょう。

2)「格安SIM」と従来キャリアとでは、通信速度に顕著な差が出る
もう1点は、ちょっと前の調査となりますが、2015年4月23日に発表されました、MMD研究所による「2015年4月格安スマホ通信速度調査」です。

この調査は、著名な「格安SIM」業者10社(ドコモ回線8社、au回線2社)とドコモ、au、ソフトバンクそれぞれの通信速度を、朝・昼・夕方の3つの時間帯にMMD研究所内(恵比寿)で計測した結果を示したものです。

これによると、アップロード速度については「格安SIM」業者でも従来キャリアでも大きな差は出ていないようですが、ダウンロード速度については「格安SIM」業者と従来キャリアに大きな差が出ています。特に、トラフィックの集中するといわれるお昼の時間帯には、従来キャリアについては特に大きな変化が見られないものの、「格安SIM」業者においては極端に速度が下がっているということです。このあたりは、「自前」か「借り物」か、その差が顕著に出ているということかもしれません。

いまの時点では、「格安SIM」業者でも従来キャリアでも、回線速度についてはほとんどの場合規格値でしか語られていません。そのためこの「格安SIM」業者の弱点は分かりづらくなっていますが、モバイル通信全般について規格値と実効速度が乖離しているということに対してユーザーからのクレームが目立つようになったため、総務省が実効速度を表示するようにすべきだとするガイドラインを策定する予定になっているそうです。このガイドラインは早ければ2015年末には公表されるそうですので、それ以後はこの弱点も明確に出ることとなるでしょう。いっぽう、実効速度を「売り」に他の「格安SIM」業者と差別化するというような動きも顕著に出てくるかもしれません。

もっとも、それが使用感に直接現れるとはかぎらないとも言えるでしょう。なぜなら、通信をしているアプリケーションが、割り当てられている帯域幅をフルに使っているとは限らないからです。実際のところ、ブラウザやfacebook、メールなどの利用に関するかぎり、私個人は「格安SIM」を使っていてお昼が極端に遅いと感じることはありません。ワイモバイルの3G回線のスマホと「格安SIM」業者の3G回線のスマホとでも、特に早い・遅いの違いを意識することはないです。しかし、使い方によっては、この弱点が顕著に出るかもしれないというのを留意する必要があるでしょう。

3)「通話が多い」「スマホ初心者」なら、ワイモバイルの「SIMだけ契約」がベターか?
これまで、「格安SIM」が必ずしもメリットばかりのものではないという点を書き連ねてきましたが、いわゆる「格安SIM」業者には含まれないものの、「通話料金」「サポート体制」「実効速度」といった「格安SIM」における3大弱点をカバーできる可能性のある「SIMだけ利用可」のプランとして、ワイモバイルのUSIMカード(SIMカードとほぼ同義)単体の契約が挙げられるでしょう。

ワイモバイルのUSIMカード単体の契約であれば、1ヶ月あたり10分以内の通話が300回までの料金が基本料金に含まれています(10分超過分と301回目以降については30秒20円の通常料金)。また、実店舗もそれなりにあるため、サポート体制についても期待できます。実効速度については資料不足ですが、現在のワイモバイルはソフトバンクモバイル株式会社の1ブランドであるため、従来キャリアとの差もあまり意識しなくて済むのではないかと推測されます。

また、ワイモバイルではSIMカードを3枚まで利用できるシェアプランが存在し、7GBのプランではオプション料金なしで利用できるようになっています。そのため、通話用・データ通信用というような使い分けにも使い勝手をよくすることが可能です。

ワイモバイルで、いわゆる「格安SIM」業者と異なるのを意識しなければいけない弱点は、まず次の2点が挙げられるでしょう。

  • いわゆる「2年縛り」が存在する。契約期間の定めのない契約も可能ではあるが、その場合、基本使用料が月1GBの場合で5,480円・3GBの場合で6,480円・7GBの場合で8,480円(いずれも2015年8月時点の税別価格)と、かなり高額となる。
  • ドコモ回線・au回線を利用している「格安SIM」業者と比べると、SIMフリーの端末でないと利用できないため、端末の選択の幅が狭い(SIMロック解除されていないソフトバンクの端末が使えるとはワイモバイルのホームページで記載されてはいない)

これらの点を考えると、一般的な「格安SIM」業者に比べて見た目高額とはなりますが、通話が多い人の場合はかえって総額が安くなる可能性もありますので、自分の利用形態に留意しながら検討してみる余地はあるでしょう。

速度定点観測@こすぎ編(1)


川崎市中原区近辺における、8月30日(日)13時前後の速度計測結果となります。

1)LTE速度比較
UQ mobile Down 10.46Mbps Up 8.07Mbps
biglobe sim Down 30.29Mbps Up 10.32Mbps

2)3G速度比較
iijmio Down 2.96Mbps Up 0.38Mbps
スマオフ Down 3.19Mbps Up 0.4Mbps
dmm mobile Down 4.01Mbps Up 0.4Mbps
ワイモバイル Down 8.78Mbps Up 2.91Mbps

3)低速モード(規格値0.2~0.25Mbpsのもの)比較
ServersMan sim Down 1.34Mbps Up 0.4Mbps
dmm mobile Down 0.79Mbps Up 0.36Mbps
iijmio Down 0.3Mbps Up 0.37Mbps

今後、手持ちの機器を利用した、それぞれの業者(ワイモバイルはいわゆる「格安SIM」業者ではないですが)の通信速度の計測を継続的に実施していこうと思います。

観測場所は主に以下の4点となる予定です。

  1. 横浜市西区(自宅)近辺
  2. 川崎市中原区(コワーキングスペースYou+)近辺
  3. 新宿区(パセラのコワーク)近辺
  4. 千代田区(職場)近辺

計測に使用しているソフトは、RBB TODAY SPEED TESTです。
それぞれ、使用機器は以下のとおりです。

LTE速度比較
UQ mobile Xperia SOL21
biglobe sim Galaxy Note 2

3G速度比較
iijmio ファーウェイGS02
スマオフ Acer Z200
dmm mobile iPhone4s
ワイモバイル Aquos Phone ef(いわゆる「SIMだけの契約」ではありません)

低速モード比較
ServersMan sim ファーウェイSmart Bar(S42HW)
iijmio ファーウェイGS02
dmm mobile iPhone4s

同じ時間帯でも計測結果にはそれなりに振幅がありますので、あくまでも個人的な環境による参考資料とお考えください(複数回計測を行なった場合は、ダウンロード速度の速かった方を優先して掲載しています)。

「格安SIM」は依然「こだわりユーザー」のためのものか?


・2015年7月実施の「格安SIM」ユーザー利用動向調査についての所感
・依然、通話主体の端末とデータ通信用「格安SIM」端末併用が主流か
・「格安SIM」ユーザーは平均よりもデータ通信が多めで、ライトユーザーとは判断しづらい
・「格安SIM」ユーザーにとって、「格安SIM」を選ぶというのは単に「コストダウン目当て」だけではなく、「自分の使いたい端末を使うため」というのも含まれている
・「2年縛り」との兼ね合いで急速には変わらないという事情も考慮すべきか?

「格安SIM」業者レビュー第7回として扱う予定だった業者が「要経過観察」と判断すべき事態となったため^_^;、延期とさせていただきます。
たまたま「格安SIM」ユーザーの利用形態を知るうえで興味深い調査データを見つけましたので、今回はそれをテーマに扱いたいと思います。オリジナルの調査結果については、MMD研究所の「格安SIMに関する利用動向調査」(2015年7月実施)をご参照ください。

1)「格安SIM」は通話主体のガラケーと併用が多い
この調査によると、「格安SIM」1本で他に利用している端末のないというユーザーは、まだ2割にも達していません。過半数がガラケー(=フィーチャーフォン)と2台持ちであると回答しています。やはり、現状では「格安SIM」が通話面での弱みをカバーしきれないため、2台持ちで両者の強みを補完し合いながら利用しているユーザーが依然多いというのが実態でしょう。

なお、この調査では「格安SIM」使用端末のほかにタブレットを所有しているユーザーが多くなっていますが、Wi-Fiモデルを所有しているということなのか従来キャリアとの契約によるセルラーモデルなのかは明らかにされていません。しかし、この調査結果の合計パーセントを見るかぎりガラケーユーザーとタブレットユーザーは重複している度合いが高いと判断できるため、通話はガラケー主体とし、「格安SIM」はモバイルルータもしくはテザリング出来るスマホにて利用しつつWi-Fiモデルのタブレットを併用しているというユーザーが多いのではないか?と推測されます。

ちなみに、「格安SIM」での契約プランについても、「データ通信のみ」のユーザーが過半数となっており、音声通話が出来るプランを選択している場合は4割強に留まっています(幾分かはIP電話アプリで補完しているというユーザーが含まれる可能性もありますが)。

2)「格安SIM」ユーザーのデータ通信容量は平均よりやや多め
「格安SIM」ユーザーが契約している通信容量をみると、2GB~3GB程度が最多となっています。契約している容量をフルに使い切っているかどうかは不明ですが、これはスマホユーザー全体の平均に比してやや多めの通信容量と判断できるでしょう。

なお、音声通話が出来るプランを選択している場合は、やや契約容量が多めになる傾向があるようです。これは「格安SIM」1本を志向しているユーザーも、一定数はいるということでしょうか。

3)「自分の使いたい端末を買う」か、「従来の端末を継続して使う」か
「格安SIM」を利用している端末については、「格安SIM」業者が取り扱っている機種をセットで購入というケースは1割にも満たないようです。自分でSIMフリーのスマホ(新品)を購入して別個にSIMだけの契約をしている場合が3割程度、そして中古やオークションなどでスマホを入手しているという場合も15%弱となっています。また、SIMだけ契約してこれまで使ってきたスマホに挿しているという場合が25%程度となっています。

この結果を見ると、「格安SIM」ユーザーが「格安SIM」を選んでいる理由として、単に「コストダウン目当て」というばかりではなく、「自分の使いたい端末を使うため」という理由が含まれている場合が多いのではないか?と推察できるでしょう。また、現状行なわれている「格安SIM」業者の端末セット販売が、「初期投資を要する」もしくは「端末の割賦販売になると実質2年縛りと変わらない」ために、メリットが少ないという面もあるのかもしれません。

4)2017年前後から少しずつ事情は変わっていく?
この調査結果を見ると、「格安SIM」ユーザーは、

  • 「格安SIM」1本でいこうと試みているユーザーも一定数はいるようだが、まだまだ少数派。データ通信の補完を主目的として利用している
  • ライトユーザーよりも、ある程度こだわりのあるユーザーが利用しているケースが多い

というように見受けられます。自分がこれまで想定していた「格安SIM」ユーザー像が概ね妥当であったという感想を持ちましたが、反面、「格安SIM」が一部のこだわりのあるユーザーばかりでなく一般的なユーザーにまで浸透するのにはまだ時間がかかるのかな?というようにも感じられる内容でした。

もっとも、この問題を考える際、従来キャリアに存在する「2年縛り」の制約上、急速に環境を変えるのが難しいという背景も考慮に入れる必要があるかもしれません。つまり、大多数のユーザーが「格安SIM」を選択肢として検討したり、ガラケーの契約について見直したりといった行動をとるのかどうかは、少なくとも「格安SIM」という言葉が一般的なものとなってから2年のスパンを以って判断しなければならないということです。

以上のような点を考えると、従来キャリアがSIMロック解除の対応を義務化されて2年後にあたる2017年前後がどういう状況になっているのかによって、「格安SIM」が一般人のものになっているかどうかが判断出来る分岐点となるのかもしれません。

「格安SIM」業者レビュー(6)-DMM mobile


・システム面での実体はIIJmioといわれるが、料金プランの種類がすごい。その他の面ではIIJmioよりもシンプルか。DMMのコンテンツ面との連携はあまり意識されていない感がある
・通信容量ごとの料金設定がいささか不均等なので、どの容量を選んでも正解とはいえない面がある
・200Kbpsでも意外と使えるが、3日単位での通信制限が存在するので注意

私的な「格安SIM」業者レビュー、第6回はDMM mobileを扱いたいと思います。このSIMもいろいろな端末に引越しさせている感じになっていますが、現在はXPERIA SXにて使用しています。料金プランは月1GBです。

DMMといえばオンラインゲームや動画、電子書籍等のコンテンツの販売・レンタルなどでおなじみのところであり、いちおう私自身も先にこちらのジャンルでアカウント登録していましたが、さほど利用していないためもあるのか、両者間で連携がされていると感じたことはあまりありません^_^;。一時的にポイント面で優遇されるようなキャンペーンを実施していた時期があるようです。

DMM mobileは、設備・システム等の面では実体はIIJmioと同じであるといわれています。もっとも、私の個人的な速度計測の結果では、不思議なことにIIJmio本体よりも良好な数値が出ている場合が多いようです^_^;A。IIJmioと比較すると、みおふぉんダイヤルや自宅光回線とのセット割といった副次的なサービスが少なくなっている反面、通信容量ごとで料金プランの刻みが極端に多いのが特徴となっています。常時200Kbps通信となるライトプランのほか、月単位で1GB・2GB・3GB・5GB・7GB・8GB・10GB・15GB・20GBと、9つものプランが存在しています。

一見、自分の通信容量に合わせて適切なプランを選びやすいかのような印象を受けますが、その実プランごとで料金の割安感・割高感がかなり異なっているというのが曲者であったりします。月10GBのプランが2,250円(税別)とIIJmioより310円安いのに比して、料金プランが改定されてやや違和感が薄らいだものの15GBのプラン・20GBのプランにはやや割高感があり、利用するメリットがかなり減じているように思われます。また、これほどの不可解さはないかもしれませんが、2GB・3GB間と8GB~10GB間も金額の差があまりないだけに、容量の少ない側のプランを設定する必然性が本当にあるのか、首をひねりたくなる内容となっています。

DMM mobileは、IIJmio同様、高速データ通信をON・OFF切り替えて契約容量を節約できる機能を備えています。高速データ通信をOFFにした場合200Kbpsになる点も、IIJmioと同じです(もっとも、自分の実効速度計測の結果では、200Kbps以上出ていることが多いです)。200Kbpsといえばひと昔前のモバイルデータ通信レベルだと判断する方も多いかと思われますが、DMM mobileの場合、200Kbps時でもデータ通信開始のごくわずかな時間だけは高速で通信するというバースト機能を備えているためもあるのか、言うほどの不便さは感じないです。200Kbpsでもインターネットラジオを違和感なく聴けるレベルなので、iPhone4Sで利用していたときは通常高速データ通信をOFF設定にして運用していました。もっとも、200Kbpsの際に3日で366MB以上の通信を行なうと通信制限を課せられるおそれがあります。こんにちライトプランと1GBプランの料金差はわずか40円(税抜)ですので、200Kbpsでの利用をメインに考えている場合でも、1GBプランを選んでおいて随時高速データ通信ON・OFFを切り替え、使いすぎを防ぐような運用方法がベターかと思います。使い残した高速データ通信容量は1カ月繰り越し可能ですので、1GBプランでも最大月2GB使えるケースが考えられますから、この差は料金差以上のメリットがあるでしょう。

「格安SIM」業者レビュー(5)-b-mobile


・名前こそ「高速定額」だが、自分の環境では正直3Gよりも遅い。2015年10月に入って改善が見られるようになったところもあるが、結局やや料金が上がって月25GBの制限を課せられたプランへと移行する結果に
・画質を落とせば動画もそこそこに見られるようになったが、固定回線替わりの利用にはまだまだ時期尚早か。個人的には、容量の大きいダウンロードなどを要しない場面で、それなりに重宝している感じ
・25GB定額プラン・3分通話定額オプションなど、料金面ではかなり期待できる内容にはなってきているが、「高速定額」のイメージが拭えないので、いまいち他人には積極的にお勧め出来ない印象

私的な「格安SIM」業者レビュー、第5回はb-mobileを扱いたいと思います。このSIMは主としてファーウェイのWi-Fiルーター・HW-02Eで使ってきています。

b-mobileというと、「格安SIM」業者としては比較的早い時期から参入していた老舗であるといえます。また、「高速定額」と称する通信容量無制限のプランを展開していました。もっとも、現在は25GB定額と、無制限ではなくなっています。この「高速定額」ないしは25GBプランがヘビーユーザー向けのプランであるとすれば、1ヶ月の通信容量が1GB以下であれば500円、4GB以上5GBまでであれば1,500円(いずれも税別)で、途中1GB単位で250円ずつスライドしていく5段階定額というユニークな料金体系(その後Freetelが追随していますが)はライトユーザー向けプランといえるでしょう。

私はこのうち、「高速定額」プランを利用しています。もっぱら自宅環境におけるPCのネット接続での利用を念頭に置いたものでした。ブラウザ閲覧程度であればまぁまぁ使えるという印象ではありますが、正直LTEでありながら3Gよりも遅いです^_^;。2015年夏ごろまででは、PCのブラウザからスピードテストをチェックしてみると1Mbps以下であることがほとんどで、動画などはほとんど普通に見ることが出来ませんでした。IIJmioのSIMを入れた旧イーモバイルのWi-Fiルーターは実質3G回線でしか利用できない状況でしたが、それでもここまではコンディションは悪くないと思ったものでした。残念ながら200~250kbpsで使い放題というプランに毛が生えた程度で、「高速」という名称にはあまりふさわしくはないという感想を持ちつづけていました。やや改善の傾向も見られたものの、結局「高速定額」の方向は断念され、2016年10月にやや料金が上がったうえ月25GBの制限が加わったプランへと移行しています。

もっとも、「格安SIM」業者の通信速度比較サイトでの調査結果を見るかぎり、b-mobileに限らず他社の場合でも、「定額制」をうたっているプランの場合は、速度が似たり寄ったりであったり、3日間での通信容量制限がかかっていて実際には無制限でなかったりというケースばかりのようなので、とりたててb-mobileだけが極端に悪いというわけでもなかったようです。動画に限らず、アプリケーションの配布などもインターネットに依存する度合いが多くなっているこんにち、まだ固定回線を廃してモバイル回線1本に絞るというような運用の仕方はまだまだ現実的には難しいところがあるといえそうです。個人的には、アプリとかAmazonコンテンツのダウンロードとか、ある程度通信速度が欲しい場合を除いての日常のPCのインターネット接続においてそれなりに重宝しています。

月25GBという制限は追加されましたが、それでも従来キャリアが最近打ち出している大容量プランに比べれば容量も大きく、かつ割安であることに変わりはありません。かつ、最近b-mobile電話アプリの利用によって、1日3分以内の通話が50回まで無料になるオプションを500円(税別)にて導入しています。そのため、料金面においては従来キャリアに比べてかなりコストダウンが期待できる契約も可能でしょう。しかし、必ずしも「高速」とは言えない「高速定額」のイメージがあるので、品質面で他人にはあまり積極的にお勧め出来ない印象が拭えないです。