月別アーカイブ: 2017年2月

【速報】ついに登場、ソフトバンク回線「格安SIM」のインパクト


3月22日より、U mobileブランドにて、ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」U mobile Sがサービス開始されました。U-NEXTとヤマダ電機の合弁会社Y.U mobileでも、同様のソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスを提供開始すると言われています。当面はiPhone向けnanoSIM及びiPad向けnanoSIM・microSIM(データ通信専用)を提供していくようです。

これまで、接続料金が高いなどのハードルがあって、「格安SIM」で利用される回線はまずドコモ、次いでいくつかの業者がauという環境になっていて、ソフトバンク回線は利用されていませんでした。いちおうワイモバイルにおいてSIMカードのみの契約が可能であり、ワイモバイル回線を利用したU mobile SUPERというほぼワイモバイル同様のサービス内容である「格安SIM」サービスが存在しましたが、これらはSIMフリーの端末を対象としたものであり、SIMロックがされているソフトバンク端末が利用できるものではありませんでした。しかし、このたびサービス開始されるU mobile S及び「ヤマダファミリーモバイル」は、SIMロックされているソフトバンクiPhone・iPadが利用できる内容となっています。

U mobile S公式サイトでは「ソフトバンクのサービス提供エリア(4G LTE/3G)に準じます」との記載はありますが、iPhoneについてはnanoSIMのみでデータ通信だけ・SMSなしという内容からすると、実際にはLTE回線のみの提供で、3Gは非対応と思われます(動作確認端末を確認すると、いちおう初期のiPadについては3Gながら利用出来るようです)。すでにULTRA SPEEDのサービス終了が3月に予定されているなど、ソフトバンクの3Gサービスは「巻取り」が開始されていますので、iPhoneにて3G回線が今後利用される見通しは暗いと推測されます。今後音声通話対応がされるにしても、VoLTE対応機に留まる可能性があります。

動作確認端末は、やはりiPhone5以降となりました。iPhone5s以降はすでに「格安SIM」との相性がいいドコモからのiPhoneの提供が開始されているほか、ワイモバイルとUQ mobileにてiPhone5sが販売されているので、新規でiPhoneを入手するような方にはさほどメリットがないかもしれません^_^;。実際、U mobile S公式サイトでは、「昔使っていた古いiPhoneを蘇らせて2台持ちが実現できる」ことをメリットとして強調しています。

とは言うものの、ソフトバンクといえば国内の従来キャリアにおいて最も早い時期からiPhoneの提供を開始していて、「iPhoneを利用するならソフトバンクで」というイメージがあっただけに、それなりに端末は数多く流通しているものと考えられます。これらが「格安SIM」にて利用できる門戸が開かれるのであれば、恩恵を受けるユーザーも相当数いることでしょう。もっとも、音声通話非対応であるので、新たに中古のソフトバンクiPhoneを購入して使用するという動きにつながるのかどうかは、いささか首をかしげるところではありますが。

接続料の問題か、やや契約プランが割高な設定になっている点が、新規で中古のソフトバンクiPhoneを調達してまで利用すべきサービスなのか疑問を持たせる大きな理由です。1GBから7GBまでのプランは、他のドコモ回線ないしau回線の「格安SIM」業者であれば、同じ金額を出せば概ね2~3GBは余計に使えるだろうというような高額ぶりです^_^; しかし、30GBプランだけはかなり割安な印象です。使ってみないとどれだけ快適かは分からない部分はありますが、この30GBプランを狙ってみたい人にだけ、新規でソフトバンクiPhoneの中古を調達してまで試してみる必然性はありそうです。もちろん、それなりの出費とはなるでしょうが。

ようやくソフトバンクが重い腰を上げたとはいえ、今回のサービス開始に際しては紆余曲折があったようであり、ワイモバイルという「格安SIM」と競合するサブブランドを抱えているソフトバンクが今後この分野に積極的な動きをみせるのかは、大きな疑問符がつくように感じられます。

【速報】「格安SIM」セミナーを試験開催しましたw


当サイトを開設した当初から考えていたことですが、実施がずっと延び延びになっていた、「格安SIM」に関するセミナーをようやく試験開催しました。

「格安SIM」の利用を検討するにあたって、まず「『格安SIM』に切り替えた方がいいのかどうか?」という疑問、次いで「『格安SIM』に切り替えるならどこを選んだらいいのか?」という2段階めの疑問が生じるかと思いますが、今回の私のセミナーは前段の「『格安SIM』に切り替えた方がいいのかどうか?」という疑問にフォーカスした内容としています。

今回、「格安SIM」を利用した方がいいのかどうかについて、20項目のポイントを列挙したチェックシートを用意し、それにどれだけ該当するのか参加者のみなさんに自己診断していただくことによって、「格安SIM」への適性をご判断いただこうという内容としました。

また、大抵の方は「『格安SIM』を使いたい」のではなく、「ケータイ料金をコストダウンしたい」と考えていらっしゃると思うので、「まずSIMの切り替えありき」ではなく、利用者のスキルや音声通話・データ通信の利用状況によっては、従来キャリアの利用継続・あるいは2台持ちによる両者併用・またはワイモバイルという選択肢もあるという、このサイトでもしばしば言及している持論を展開させていただきました。

後半は、参加者のみなさんの個々のケースに即してのフリートークとなり、盛り上がったという印象です。参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

今回は招待者を知人レベルに限定した試験開催となりましたが、近い将来参加者を限定しない形で一般開催をしたいと思っております。場所は武蔵小杉および新宿を検討しております。

アクセスログを見ている印象では実際にこのサイトをご覧になっていらっしゃる方のニーズとずれた内容?という気もしないでもないですが^_^;A、開催場所の利用料金+資料コピーの実費のみでご参加いただける形態としますので、お越しいただけましたら幸いでございます。

【速報】UQ Mobile5分以内かけ放題参入で何か変わるのか?


「格安SIM」のかけ放題サービス参入は世の流れとはいえ、ますますUQ Mobileの「ワイモバイル化」が進むなぁ^_^;A

2017年2月22日より、UQ Mobileの料金プランが見直され、「おしゃべりプラン」という5分以内かけ放題サービスへの参入と、月間7GB(条件により2年間データ容量倍増の適用もあり)の「L」プランの追加が発表されました。

UQ Mobileが「格安SIM」業者として出発しながら、UQ WiMAXとの一体化や「2年縛り」の存在するぴったりプラン・たっぷりオプション(現在はたっぷりプランに変更)の登場以降、業態がワイモバイルに近接してくる兆候はかなり前より感じられました。しかし、料金面ではだいたい同等ながら、通話面でかなり見劣りする内容であったのと、月間のデータ通信容量面で貧弱(無制限プランこそあるものの通信速度が低めに設定されたものである)な点で、ワイモバイルにはかなり差があるという印象でした。しかし、ここでその差を埋めようと試みてきたものといえるでしょう。

UQ Mobileの5分間かけ放題サービスは、ほかの「格安SIM」業者のほとんどの同様サービスとは異なり、専用の通話アプリが不要である点に特徴があります。つまり、プレフィックス番号付加によるものではないので、ほかの「格安SIM」業者のほとんどによる同様のサービスに比べて技術面で将来存続するのか危惧しなくて済むという安心感があります。また、同様の理由でVoLTEにも対応しているものとみられます。先行例としてDTI SIMがあるので断言はできないのですが、このあたりはauの関係会社だからという強みが発揮された結果なのかもしれません。

また、「格安SIM」業者間で比較すると、これまでUQ mobileは高速で通信できる容量が最大でも2年限定の6GBにとどまっていたのが他社に比べて貧弱だった点でしたが、既定の契約上でも7GB・期間限定ながら14GBと大幅に拡大された結果、ほかの「格安SIM」業者に比べて優位性があるとは言えないものの、弱点とはならなくなったという印象です。

以上をもって、「格安SIM」業者間での比較においてはまずまずの進歩を感じさせるUQ Mobileですが、ワイモバイルとの比較となると、まだ差が埋まっていないとの感を禁じえません。いちばん目立つ点は、かけ放題になる通話時間がワイモバイルの10分以内に対してUQ Mobileが5分以内にとどまっているところですが、データ通信にしても、見た目契約容量だけが同じになったというだけでは、実効速度の差を埋められてはいないといえるでしょう。確かに「格安SIM」業者間の比較では実効速度が割と速いところで安定していて評価の高いUQ Mobileですが、自前の回線によるワイモバイルとは雲泥の差であるというのが、私的な速度計測結果に基づく実感です。

今後のUQ Mobileとワイモバイルとを比較して、UQ Mobileがワイモバイルより有利そうな点は、7GBプランが安めに設定されているのと低速モードの利用によってより効率的な契約容量の活用が出来そうなところ、契約容量超過後の制限速度が多少速い(ワイモバイルが128kbpsに対してUQ Mobileは契約内容によって200~300kbps)くらい?という印象です^_^;A データ通信のみでの契約や「2年縛り」の制約などの面でも幾分ワイモバイルよりも緩い運用方法が可能な余地があるところもUQ Mobileのメリットに入れていいのかもしれませんが、この差をみるとデータ通信のみの運用などで通好みな運用を志向しているユーザーの場合はUQ Mobileという選択肢も考えていいにしても、一般的なユーザーの場合はワイモバイルの方が依然として有利なのではないかな?という印象です。