月別アーカイブ: 2017年4月

【速報】「格安SIM」への切替が自己目的化してはいけない


最近の報道によると、「格安SIM」「格安スマホ」に切り替えた結果、「こんなはずではなかったのに」と思うトラブルが発生し、消費生活センターに相談が持ち込まれるケースが急増しているそうです。

内容をみると、概ね「従来3大キャリアであれば当然のように付随していたサービスがなかったためのトラブル」「SIMロックやネットワーク利用制限に関わるトラブル」に大別されるようです。この結果を受けて、独立行政法人国民生活センターは、以下のような消費者への提言を行なっています。

  1. 自分の現在の利用状況を把握した上で、ホームページやパンフレット等で格安スマホ会社が提供しているサービスを確認しましょう
  2. 今まで使っていたスマートフォン等の端末を引き続き使えるかどうか確認しましょう
  3. 中古端末を購入する場合、「ネットワーク利用制限」対象の端末ではないか確認しましょう
  4. 格安スマホ会社の回線を利用するための手続きと、利用開始日を確認しましょう
  5. トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センター等に相談しましょう

身もふたもない言い方にはなりますが^_^;A、このあたりの事項は「格安SIM」を利用するうえでは必要最低限の知識であり、このあたりの確認を怠った結果トラブルになってしまうというのはある意味必然であるといえます。いっぽう、「格安SIM」業者の方も、データ通信プランにおける最低料金を強調するなど、過度に安さを強調するような売り込み方をしているきらいがあり、丹念にプランの紹介を読まないかぎり誤解を招くような表現をしているケースもままあります。このあたりのトラブルは、消費者側の認識不足・業者側の宣伝の仕方、双方に問題のある結果だと言えるでしょう。

昨今、誰でも「格安SIM」に変えればケータイ料金が安くなると煽る風潮があり、安直に「格安SIM」への乗り換えを薦めるような向きもあるように感じられますが、当サイトでは繰り返し力説しているように「格安SIM」「格安スマホ」には向いている人とそうでない人とがいるのが現実であり、「格安SIM」に持たれている「幻想」をセーブするのが私の役割だと認識しています。

大抵のユーザーの場合、「『格安SIM』を使いたい」と思っているのではなく、「ケータイ料金を下げたい」と思っているのだろうと思います。確かに音声通話をあまり重視していない・データ通信もそこそこという程度のユーザーであれば「格安SIM」を利用することによってケータイ料金を下げられる可能性も高いですが、「格安SIM」を利用する場合には、それに見合った手間や知識を求められるケースも多いので、そこまでスマホに煩わせられたくないという向きには、ワイモバイルなど実際に店舗でのサポートを期待できるところを選ぶのが望ましいでしょう。見た目ワイモバイルは「格安SIM」業者より高めに受け取られることが多いようですが、「格安SIM」業者であっても、音声通話をして通話かけ放題のオプションをつけて、端末も新しくしてなどと従来3大キャリアでは当たり前のようなことを付加していけばワイモバイルの料金とはそう変わらない結果になる場合がほとんどと思われます。

「格安SIM」を使いたいという人のなかには、「ケータイ料金を下げたい」という人ばかりでなく、「自分の好きな端末を自由に使いたいから」などさまざまなニーズを持っている人も多いかと思います。まず「格安SIM」への切替ありきではなく、自分のスマホ利用形態を確認し、まず自分のニーズがどこにあるかを確認する必要があるでしょう。

 

【速報】U mobile S、使ってみた!が…


ようやく「格安SIM」でソフトバンク回線が解禁されました。U mobile Sとb-mobile S、ヤマダファミリーモバイル、スマモバにて提供開始されるという話でしたが、ホームページチェックをしたところではヤマダファミリーモバイルとスマモバはいまのところ確認が取れませんでした。とは言え、いずれもシステム面を担っているのはb-mobileブランドを展開している日本通信であると見られ、どれを選んでも内容は同じになるだろうと推測されます。

私はこのうちで、U mobile Sを選んで試してみました。端末はiPadで国内初のLTE対応となった第4世代のものを調達し、プランは月1GBです。月30GBプラン以外は割高となってしまうので不本意ではありましたが、30GBプランでかかるランニングコストは財政的に厳しいので断念しました^_^;A

しかし、いざ使ってみると、接続状況がいまいちで、いささか首をひねる結果となりました。私の自宅は鉄筋コンクリートのマンションで電波の入りにくいケースがしばしばみられるようなので実験環境としてはあまり適切ではないのかもしれませんが、それにしても立ち上がりで電波をなかなか捕まえられないのか圏外表示になってしまうことが多いのには閉口されられました-_-; 多少料金が高くても通信品質がよければそれはそれで納得がいくのですが、これではかなり不満の残る内容です。

時間の経過に伴っていくらか安定はしてきているようなので、しばらく使っているうちに違和感がなくなってくる可能性もありますが、少なくとも第一印象に関するかぎり、かなり失望させられる結果となった次第です。わざわざ中古のソフトバンクiPhoneやiPadを購入してまで使ってみるほどのものではないと感じました。

この不安定性が私の利用環境に起因するのかソフトバンク回線利用に起因するのか、はっきりとは分かりませんが、システム面を担っているのが「格安SIM」業者のなかでは老舗に入るのに後発の業者にかなり水をあけられている印象のある日本通信であるというのも影響しているのでしょうか? 私はいちおうb-mobile本体も契約していますが、「高速定額」と銘打ちながらもまったく高速とはいえないプランを利用しており、動画などはほとんど実用的に見られないという感じです。もっとも、金額的にはUQ mobileの500kbps無制限プランよりちょっと高い程度なので、値段なりなのかとは思いますが。同じように感じている人が多かったためか、現在このプランは既存ユーザーが利用できるのみで25GB定額プランに置き換わっているようです。

なお、現在ソフトバンク回線のプランは、iPhone及びiPadのみ利用可能となっています。ドコモのSIMカードは単に大きさの違いのみで互換性が高いそうですが、特にソフトバンクのSIMカードは機種によって種類が複雑になっており、iOSとAndroidそれぞれの端末に使用しているもの同士には互換性がないと言われています。おそらく、ソフトバンク回線の「格安SIM」登場が遅れたのは、接続料云々の他にもこういった事情もあったのだろうと推測されます。

なお、iPhoneについてはLTE回線のみ利用可能という触れ込みになっていて動作確認機種にはiPhone5以降とされていますが、iPadについては3G回線の初代から利用可能とされています。机上の理論としてはmicroSIMで3Gという点では初期iPadもiPhone4・4Sも同じはずなので使えるのでは?という気もしないでもないのですが、上記のようなソフトバンクの複雑なSIMカードの事情があるので、素直に動作確認機種一覧を信用した方がいいような気がします。自己責任で試してみるようなチャレンジャーがどこかにいそうな気はしますが^_^;A

【追記】
その後、U mobile Sはやや接続状況が安定してきました。しばしば読み込みが遅く感じるケースはありますが、圏外表示されることはあまりなくなっています。速度計測の結果では3Mbps程度の事が多く、3G並みという印象です。結論としては、すでにソフトバンクの古いiPhoneやiPadを持っているという人でもないかぎり、新規で「格安SIM」を使いたいという人に積極的にお勧めしたい内容ではないという点に大きな変わりはないです^^;

あと、たまたま昔音楽プレーヤー用に購入したiPhone4がソフトバンクのものだったのを思い出し、SIMカードを挿して通信できるか、確認してみました。圏外表示されて使えないという結果でした。iPadでもなかなか接続が安定しなかったというのもあるので、しばらく放置しておくと通信出来るようになる可能性もないでもないですが、やはり使えないと考えていた方がよさそうです。

【速報】「格安SIM」の大容量プランって、おトクなの?


従来3大キャリアがこぞって月20GBだと割安なプランを発表した影響か、「格安SIM」業者でも月10GB以上のプランを発表するところが増えました。従来、「格安SIM」では料金プランが10GBまでというところが多く、それ以上のプランはあっても割高感を感じるという印象でしたが、最近は変化があったのかどうか、検証してみることとしました。

以下の表は、月10GB以上のプランをいくつか用意している「格安SIM」業者の主だったところと、それぞれのプランを10GB当たりの単価に換算したものです(2017年4月時点の各社ホームページチェックによる。一時的なキャンペーン等は考慮していない)。

  10GB 12GB 15GB 20GB 30GB 40GB 50GB
DMM mobile 2190   2180 1990      
楽天モバイル 2260     2025 1816    
freetel 2470   2453 2435 2326 2350 2360
biglobe SIM   2250   2250 2250    
DTI SIM 2100   2400 2425      
OCNモバイルONE 2300     2075 2016    
イオンモバイル   2233   1990 1793 1870 2060

この表を見るかぎり、プランそのものは増えたとは言うものの、大容量プランだからそれだけお得になるとは限らない実情がうかがえるようです。20GBなら単純に10GBの倍であるとか、逆に大容量だと単価が逆転してしまっているというようなケースも散見されます。これを見ると、月10GB以上を必要とするユーザーがあまり多くないという事情もあるのかもしれませんが、そういったユーザーが優遇されているというわけでもないようです。もしかしたら、それだけ帯域幅を占有するユーザーが多くなるということは、回線が「借り物」である「格安SIM」業者にとって、全体の通信品質を低下させる要因として、あまり歓迎していないのかもしれません。

大容量の通信を必要とするユーザーの場合は、当然それだけ通信速度など利用時の快適さも重視していることと思われるので、必要な通信容量が月20GBまでに収まる場合は、多少高くつくとしても従来3大キャリアを選んだ方が満足度が高くなるということもあり得るでしょう。もし、そういった方が「格安SIM」への切替を検討する場合は、プリペイドSIMなどを利用することによって、あらかじめ「格安SIM」での使用感をチェックしておくのが必須かと思われます。

また、1台のスマホに対してあまり大容量プランの契約をしても、バッテリの問題などもあって使い切れないということも考えられるので、シェアSIMの利用によって複数のスマホ等で利用できるようにしたり、それぞれ10GBプランで複数の「格安SIM」業者を利用して複数台持ちしたりした方が、より柔軟性の高い運用ができるのではないかと思われます。特に、複数台持ちの場合は、ドコモ回線の「格安SIM」業者とau回線の「格安SIM」業者など、借りている回線のキャリアを変えておけば、片方がつながりにくい場合でももう片方が使えるなどのメリットが出てくるケースもあり得るでしょう。

なお、表には入れていませんが、U mobileやb-mobileでは、月25GBの割安プランがあり、最近登場したソフトバンク回線のプランも月30GBプランだけ異様に割安な内容になっています。ただ、前者はその前身にあたるb-mobileの高速定額プランユーザーとしては、「安かろう悪かろうじゃないの?」という先入観が拭えないところがあります^_^;A ソフトバンク回線プランはまだ始まったばかりであり、未知数なところがあります。とりあえず私は、月1GBプランではありますが、昨夜契約してみました。使用感は追ってレポートしたいと思いますが、ユーザーが少ないうちは空いていると思われるので、多少割り引いて見た方がいいのかもしれません。