月別アーカイブ: 2018年1月

「格安SIM」業者レビュー(11)-U mobile S


・U mobileというところは、提供サービスごとにシステム面の提供元や利用回線が大きく異なっており、全体としてのレビューは困難であろうと思われる
・U mobile Sは依然データ通信プラン1本だが、b mobile Sにおいてはその後通話SIMプランも提供されるようになっており、メイン端末として利用したい場合はそちらを選んだ方がいいだろう
・ソフトバンクSIMはドコモSIMに比べて端末ごとに種類が複雑となっているため、使用可能端末は公式サイト掲載のものを素直に受け取った方が望ましい
・個人的な環境では、鉄筋コンクリート内利用限定ながら圏外表示が多く、あまり積極的にお勧めしたいとは思わない。ただし、ウェブで見るかぎり自分の場合はレアなケースの模様。気になる人は、b mobile SだとプリペイドSIMもあるので、そちらで試してみても

今回も、訳ありで延び延びとなっていた、自分が利用している「格安SIM」業者のレビューを書きたいと思います。業界で初めてソフトバンク回線を利用した「格安SIM」として話題となったU mobile Sです。

はじめにU mobile全体について書いておきますが、U mobileは、このU mobile SとU mobile MAXが日本通信、ウェブからの新規契約受付を終了しているU mobile PREMIUMがIIJmioと、システム面を担っている「格安SIM」業者がバラバラであったり、U mobile SUPERがワイモバイル回線を利用していたりと、サービスごとに大幅に内容が異なっているものを一括りにしたところであり、それぞれの提供サービス間で使用感その他が大幅に違うことが予想され、U mobile全体として統一されたレビューは困難であろうと思われます。そのため、ここでは自分が利用しているU mobile Sに限定してレビューしたいと思います。

U mobile Sは、SIMフリーもしくはソフトバンクiPhone・iPadを対象としたデータ通信プラン1本だけのところです。システム面では同一とみられるb mobile Sではその後通話できるプランを導入し、かけ放題サービスや従量制課金対応などでより進歩したものとなっていますが、U mobileにおいては、ニーズの問題か、そのようなサービス拡充はされていません。月30GBを除くとかなり割高感のある料金設定も変わりません。そのため、通話も出来るメイン端末として利用したい場合はb mobile Sを選んだ方がいいでしょう。

iPhoneではLTE対応を果たしたiPhone5以降が対象機種とされていますが、iPadにおいては3G端末である初代iPadから利用できることとなっています。一見するとiPad用のmicroSIMがiPhone4・4Sにも利用できそうに感じますが、ソフトバンクのSIMは使用端末ごとに種類が複雑となっているため、利用できないと考えた方がよさそうです。私はmicroSIMを第4世代iPadにて利用していますが、試しにソフトバンクiPhone4に挿してみたものの、圏外表示にて使えませんでした(後述するように、個人的な環境の問題で、しばらく待っていれば使えた可能性もありますが)。また、同様な事情で、Androidスマホでの利用もあまり期待できないところです。ウェブで見ると使用に成功したケースもあるようですが、あくまで自己責任の範疇です。

U mobile S利用開始当初、「自宅が鉄筋コンクリートのためか圏外表示されることが多く、あまり利用できない」という感想を書きましたが、その状況は大きく変わっていません。使用しているiPadを外に持ち出すことがなく、他のところでは試していないので、評価は限定的なものとならざるを得ませんが、個人的にはあまりお勧め出来ないところです。他のドコモ回線・au回線「格安SIM」においては、こんにち同じ環境で不通となることはまずないからです。ただし、ウェブで見るかぎり、自分以外に同様な現象の起きているケースは確認できないため、私の場合はレアケースなのかもしれません。b mobile Sになりますが、プリペイドSIMも出ていますので、気になる人はまずそちらで試してみるのがいいでしょう。

「格安SIM」業者レビュー(10)-OCNモバイルONE


・データ通信SIMのみだが、プリペイドSIMがあり月極契約への移行も可なので、あらかじめ使用感を試してからの契約もできる。もっとも、こんにちではIIJmioの方が容量面で有利か
・料金プランが多彩だが、選ぶ必然性があるのは日割コースだろう。ただヘビーユーザー向けではないので、別にデータ通信用のサブ端末を併用する必要があるか
・通話かけ放題は、通話料金が最も高額判定された先3件分をサービスとする「トップ3かけ放題」がユニーク
・「NTTグループの格安SIM」ではあるが、ほかのドコモ回線「格安SIM」より特別扱いされているという感じではない

なかなか「格安SIM」関連のネタを思いつかないので^^;、ひさびさに自分の利用している「格安SIM」業者のレビューを書いてみたいと思います。1年ちょっと前から利用しているものの、もっぱらWiFIルータにて利用しているのみでスマホではほとんど使っていなかったためレビューをためらっていたOCNモバイルONEを取り上げたいと思います。なお、こちらは、2017年3月からスマホでの使用に切り替えました。

もっとも、正規にOCNモバイルONEと契約してからは上記のとおりWiFiルータにて利用しているだけだったのですが、それ以前に一時期プリペイドSIMをスマホやタブレットにて利用していたことがあります。こんにちではIIJmioの方が容量面で有利なようなので積極的にお勧めしたいとも思いませんが、OCNモバイルONEの利用を検討中の人があらかじめ使用感を試してみたいという場合にはそれなりに価値があります。データ通信のみのSIMしか利用できない点が要注意ですが、契約手数料程度の金額で1日当たり50MBを20日分・もしくは1GB分(利用期限は3ヶ月程度)利用したうえで、爾後月極契約に移行が可能です。いちおう期間延長もしくは容量が追加できるパッケージも入手可能ですが、やや割高感はあるので、継続利用をしたい場合は月極契約を選んだ方がベターでしょう。

OCNモバイルONEは料金プランが多彩な点がユニークですが、率直に言って選ぶ必然性があるのは日割コースだけだろうと思われます。毎日使わないと意義が半減するのがネックとはなりますが、1日当たり110MBもしくは170MBのコースが選べ、1ヶ月で3GBもしくは5GB契約するよりはやや割安感があり、かつ1日分で通信量が超過した場合でも翌日には通信制限が終わっているというメリットがあります。もっとも、最近は月5GBのコースは月6GBに増量されている場合が多いので、やや1日当たり170MBのコースの割安感は減じたようですが、上記通信制限面でのメリットを考慮に入れれば、選ぶ必然性があるでしょう。ただ、1ヶ月あたりの最大通信量からするとヘビーユーザーには向かないので、別にデータ通信用のサブ端末を利用している人がメイン端末として使用したい場合に適しているのではないかと思われます。

その他の料金プランは、他の「格安SIM」業者でも珍しくない月極のコースもありますが、低速大容量コースがユニークです。これは規定の通信速度を500kbpsに制限する替わりに、月10GBコースよりも割安な金額で月15GB利用できるという内容です。もっとも、これはUQ mobileにて同じ規定値かつ似たような金額で容量無制限(正確には3日あたりの制限があるので無制限とは言えないが、それでも1ヶ月あたりでは最大60GBぐらいにはなる)のプランが存在するので、au回線だと利用に問題が生じる端末を使っている人にしか選ぶ必然性がないのかな?という印象です。

かけ放題プランについては、通例よくみられる10分以内かけ放題のほかに、「トップ3かけ放題」プランがあるのがユニークです。これは1ヶ月間で最も通話料金が高額になった通話先3件分を自動判定して、その分の通話料をサービスとする内容です。そのため、特定の相手にかけることが多い人の場合はメリットがあります。通常の10分以内かけ放題とセットにした「かけ放題ダブル」もありますが、月額料金が基本料と合わせて2,000円(税別)となるので、従来キャリアの5分以内かけ放題よりやや高額であり、ユーザーの利用形態によって損か得かは判断が分かれるところでしょう。

低速モードの切り替え(OCNモバイルONEではターボ機能OFFと呼んでいる)やシェアSIMの利用などの仕組みも用意されていますが、低速モードにてバースト転送機能を利用したい場合は一旦機内モードにするなどして通信を切断しなければならない・シェアSIM分の維持費が必須となるなど、IIJmioに比べるとやや使い勝手が物足りないところがあります。ただし、低速モードでの利用では、IIJmioのような3日間での容量制限がないというのがやや有利な点です。また、バースト転送機能で高速通信する容量が若干大きいため「低速最強」という評価をされることがしばしばあるようですが、私個人の使用感としては、IIJmioよりややマシかなぁ?というレベルにとどまっているようです^^;

もっぱらWiFiルータにて使用していたため、あまり速度計測は実施していませんが、体感的には同様にWiFIルータで使用しているIIJmioの場合よりもやや遅く感じるケースが多いような気がしました。「NTTグループの格安SIM」という宣伝文句も使われてはいますが、ほかのドコモ回線使用の「格安SIM」業者に比して「特別扱い」されているような要素はあまり感じられないというのが正直なところです^^;

その後、OCNモバイルONEでは、Google Play MusicやAmazon Prime Musicなど、指定の音楽ストリーミングアプリによる通信を契約容量に算入しないMUSICカウントフリーを開始しました。オプション料金がかからない点が強力なメリットですが、私の使用感からすると、時々曲間が異様に長くなるので不安になります^^; おそらく、カウントフリー扱いとする替わり、ストリーミングに支障が出ないと思われる程度に速度制限をかけているものと思われます。詳細は別項にてレビューしましたので、そちらをご参照ください。

速度定点観測@川崎編(5)


私の勤めている会社は明日から業務開始ですが、本日が仕事始めというところも多いのではないかと思います。横浜から川崎への道行も、いつもの休日とは違った空気感でした。

そこで、平日の午前中に近い数値がとれるのではないかと思い、例によって川崎にて速度計測を実施してみました。川崎市川崎区近辺における、1月4日(木)10時10分前後の速度計測結果となります。

意外と平凡な結果だったようです^^; ワイモバイルはやや復調しており、いちおうトップに復帰です。UQ mobileも、いつもの休日よりはやや良好でした。Biglobeも決して悪い数値とは言えませんが、やはり日によって大きなバラつきを感じます。IIJmioのタイプDは相変わらず好調で、ワイモバイル並みとはいきませんでしたが、UQ mobile以上の好成績です。

なお、UQ mobileのほか、mineoもいつもの端末だとエラーが出て計測出来なかったため、使用端末のAndroidのバージョンの関係でRBB Today Speed Testを使えなかったので、数値は参考程度とお考え下さい(SpeedSpotを使用)。

1)LTE速度比較
UQ mobile Down 17.03Mbps Up 17.18Mbps
biglobe sim Down 12.52Mbps Up 21.01Mbps
mineo(A Plan) Down 10.47Mbps Up 6.11Mbps
IIJmio(Type D) Down 22.41Mbps Up 16.76Mbps
IIJmio(Type A) 
Down 2.56Mbps Up 1.91Mbps
Freetel Down 7.01Mbps Up 12.98Mbps
ワイモバイル
 Down 27.85Mbps Up 15.51Mbps

2)低速モード(規格値0.2~0.25Mbpsのもの)比較
UQ mobile Down 0.09Mbps Up 0.00Mbps
mineo(A Plan) Down 0.14Mbps Up 0.20Mbps
IIJmio(Type D) Down 0.34Mbps Up 0.47Mbps
IIJmio(Type A) Down 0.03Mbps Up 1.76Mbps
Freetel Down 0.23Mbps Up 0.20Mbps
ServersMan SIM Down 1.12Mbps Up 11.15Mbps

それぞれ、使用機器は以下のとおりです。

LTE速度比較
UQ mobile InfoBar A02 HTX21
biglobe sim Galaxy Note 2
mineo(A Plan) DIGNO S KYL21
IIJmio(Type D) acer Liquid Z330
IIJmio(Type A) ZTE BLADE V770
Freetel iPhone5s
ワイモバイル DIGNO E(いわゆる「SIMだけの契約」ではありません)

低速モード比較
UQ mobile InfoBar A02 HTX21
mineo(A Plan) DIGNO S KYL21
IIJmio(Type D) acer Liquid Z330
IIJmio(Type A) ZTE BLADE V770
Freetel iPhone5s
ServersMan covia FLEAZ POP CP-L42A

同じ時間帯でも計測結果にはそれなりに振幅がありますので、あくまでも個人的な環境による参考資料とお考えください(複数回計測を行なった場合は、ダウンロード速度の速かった方を優先して掲載しています)。

【速報】IIJmioの20GB大容量オプションを利用開始しました


つい、「格安SIM」業界について悲観的な話から書いてしまいましたが^^;、個人的には「格安SIM」の活用度が高まっているところです。このたび、長らくファミリーシェアプランで利用してきたIIJmioで、20GB大容量オプションを付加しました。基本契約の月10GBにプラスして20GBとなるので、月30GBとなります。ちなみに、月額6,000円程度です。従来キャリアに比べて見た目はやや安いですが、データ通信のみの内容なので、音声通話を加えたりすると一概に安いと言えるかどうかは疑問が残ります。

一般に、「格安SIM」は月10GB以上だとあまり割安な印象がないので、これまで大容量での契約にはためらいがあったのですが、先月WiFiルータにて思いのほか利用容量が多かったためFREETELの従量制分の料金がかさんだのに加えて、このたびスマオフのサービスが終了するというのを知ったため、全体としてみればそんなに出費が増えることもないだろうと思われたので、より利用できる容量を増やすこととしました。

いま、IIJmioではWiFiルータ(タイプD)を自宅で使っているほか、スマホ2台をそれぞれタイプD・タイプAで使っています。タイプDの方は、音楽プレーヤー扱いとして使っているスマホでストリーミングを聴くのに利用しています。クーポンOFFの状態でもGoogle Play Musicがそこそこ聴ける場合が多いですが、IIJmioはクーポンOFFの状態で3日当たり366MB以上利用すると通信制限が課せられるので、やや不安が残ります。本音では節約モードでの制限が緩いmineoを使いたいところですが、端末の使用LTEバンドを見るとややつながりが悪くなりそうです^^; タイプAの方は、使用スマホが比較的新しい機種で対応アプリの面から、動画鑑賞に使おうかと思っているところです。思いのほか自宅利用の分の容量が多いので効果の方は未知数ですが、3台で月30GB(プラスクーポンOFFで3GB程度)利用できる環境になったので、スマホの利用形態が変わってくるのかな?と期待しているところです。

なお、私はいちおう4年ほどIIJmioと契約しているため、最近始まった長得というサービスの対象者でした。これは長期利用者を対象に、4つのオプションからどれか1つを無料で付加できるという内容ですが、個人的にはあまり興味のあるものではありませんでした^^; いちおう年3GB分のクーポンがプレゼントされるというサービスが予定されているので、そちらに期待でしょうか?

【速報】2018年5月、スマオフがサービス終了


2017年は、ぷららモバイルLTEのサービス終了・Freetelの楽天への「格安SIM」事業承継及び新規契約受付終了など、「格安SIM」市場の成長に翳りが感じられるようになりましたが、「ブックオフにスマホ・ガラケーを売ると端末がもらえる」というユニークなサービスで当初話題となったスマオフが2018年5月末をもってサービス終了する旨、発表されました。また、月額498円(500MB)からデータ通信を利用できる「格安SIM」サービスiStreamも、2018年3月をもってサービス終了となります。

スマオフは、当初話題となった端末提供サービスが、LTE端末への切り替えもなされないまま、早々に店舗での取り扱いを終了してしまい、いちおうウェブからの新規契約受付だけは細々と続いていたものの、ずっと存続するのか気がかりな状況でした。その意味では来るべきものが来たという印象ですが、本気度が疑われる内容だったという印象は否めません。

公式サイトで発表されているところによると、スマオフ契約者には2018年1月から楽天モバイルへの乗り換え優遇措置の案内が送られる模様ですが、FREETELのように現在利用しているサービスがそのまま使えるというような内容にはならないと思われます。ただ「サービスが終了となります。ほかのところを探してください」というだけで、従来のユーザーがそのまま利用できる仕組みを「格安SIM」業界全体で作らないと、「格安SIM」サービス全体への不安が生じてしまうのではないかと危惧しています。

こんにち、「格安SIM」サービス全体でも、契約回線数は1,000万に満たないと言われます。従来キャリアを含めたシェアでは1割にもならないこととなりますが、そのレベルでこの状態となると、「普及率16%の論理」に従うかぎり「格安SIM」がキャズムの壁を超えるのは難しいのかな?という印象を受けます。「格安SIM」サービスは個人向けサービスではなく企業向けのIoTサービスにて活路を見いだすという声もありますが、個人向けという面では、2017年の総括でも書きましたが、端末なりアプリなりにこだわりのあるユーザーに特化したサービスを展開していくか、別に本業を持っていてそちらとの相乗効果を狙っていくか、そういった発想の転換が必要になってくるだろうと感じられます。ユーザーの方も、「格安SIM」を利用するかどうか判断する際は、モバイルに関心が高いかどうか、スマホ単体の利用ではなくその他の既存の利用サービス(例えば、自宅回線とのセット割が効くのか、楽天スーパーポイントの利用頻度が高いのか、といったようなもの)との相乗効果が期待できるのか、といった要素が基準として重きを増してくるだろうと思います。

【追記】
既報のとおり、スマオフ契約者には楽天モバイルへの乗り換え優遇措置の案内が送られていますが、楽天モバイルだとスマオフで提供していたacer Liquid Z200が使えないということが判明したため、乗り換え優遇措置のある紹介先としてBIGLOBE Mobileが追加されました。おそらくacer Liquid Z200ユーザーからクレームがついたためと推測されますが、スマオフのサービス内容からしてユーザーの大半はacer Liquid Z200を利用していると思われるので、どうも対応としてはお粗末な印象をぬぐえないところです^^;