「格安SIM」業者レビュー(3)-スマオフ


・最も特徴的だった「端末を売るとスマホがタダでもらえる」サービスが早々に終了してしまい、細々とウェブのみで契約可能な状態が続いていたが、ついに2018年5月をもってサービス終了となる旨が発表された
・サービス開始当初にゴタゴタはあったが、サブマシンとして使い勝手のいいレベルとなった
・acerスマホは幾分非力が鼻につかないでもないが、そこそこ使える
・3Gだと実効速度面ではイマイチの状態がつづいており、コストダウンのため帯域削減をした可能性がある。LTE回線も決して速い方ではないが、ユーザーが少ないと推測されるのもあり、それなりのレベルではあった

私的な「格安SIM」業者レビュー、第3回はブックオフが展開していて「中古のスマホ・ガラケーを売るとスマホがもらえる」という点が目を惹いていた、スマオフを扱いたいと思います。ただし、このスマオフの最も特徴的だったサービスは早々に終了してしまい、いちおうウェブからは契約可能な状態でしばらく続いてきましたが、ついに2018年5月末にサービス終了される旨が公表されています。それに伴い、2017年12月、新規契約受付は終了しました。

サービス開始当初、スマオフには「端末をセットで買っての契約」「端末のみの購入」「SIMのみの契約」にスマオフならではの「端末をタダでもらったうえでの契約」の4パターンがあり、私の場合はブックオフにスマホを売却して端末をもらったうえでの契約です。

私が契約した当初は、端末をタダでもらった場合の契約には2年縛りが存在するという、競合に比べて「スマホやガラケーを売却したら端末がもらえるという仕組みに必然性があるの?」と首をひねる内容でしたが、その後こういう制約はなくなりました。また、スマオフのセット端末を利用する場合は基本料金無料のIP電話アプリ・SMARTalkが初期設定済みでプリインストールされるようになったり、2015年7月からは高速通信できる容量が1日140MBにまでなったりと、だいぶ使い勝手の改善がされました。しかし、ゴタゴタした印象は払拭できなかったようで、LTE機種の投入がされることもないまま、店頭での独自端末の販売・配布は早々に終了に到ってしまったようです。また、私が継続的に速度計測を実施してきた結果だと、3G回線においてほかのドコモ回線系の「格安SIM」業者に比べてかなり遅い数値になるのが常態化しており、コストダウンのため帯域削減をしたとみられる節があります。

料金プランが「データ通信のみ・1日あたり140MB」の1種類だけとなっておりヘビーユーザーには向かない内容だったと思いますが、毎日コンスタントに使わなければ意味がないとしても1ヵ月換算とすれば4GB強となります。加えて、有料オプションで付加される場合の多いデータ通信用SIMのSMSも標準装備です。維持費1ヵ月1,000円程度で持てるサブマシンとしてはまずまずのところだったでしょうか。

スマオフのセット端末は、acerのLiquid Z200という端末で、単独で購入する場合は10,000円(税別)なので、SIMフリー端末としては低価格帯に位置するものでしょう。この価格なので、LTE非対応なのは仕方ないところです。また、使っている印象ではやや低スペックの感が否めない場面もありますし、内部ディスクも不足気味のきらいがありますが、サブマシンとしては充分使えたと思っています。1日140MB使えるようになったので、インターネットラジオなども聴くようになりましたし、LINEも一時このスマホで利用していました。自分の契約当初はSMARTalkのプリインストールはなしでしたが、たまたま別個でインストールして利用していました。しかし、着信の際ややもっさり感が鼻につき、電話を取る前に切られてしまうケースもしばしばでした。もっとも、これは自宅電話を転送させていてワン切りするような輩が相手であるせいもありましたが^_^;A。

なお、SIM単体の契約でLTE対応のSIMフリースマホ(ドコモスマホでも可)を利用する場合は、LTEでの通信も可能です。自分がスピードチェックをしたかぎりでは、LTEとして速い部類には入らないものの、Liquid Z200利用の3G回線ほど他業者との開きは感じられず、そこそこ使えるという印象でした。これは、スマオフでLTE回線を利用するユーザーが、ブックオフでドコモスマホを入手した人かLiquid Z200から機種変更をした人程度しかいないと想定されるので、空いているのにも助けられているのかもしれません。なお、nanoSIMは扱っていなかったようなので、この点からも本気度が問われるようなところがありました。ちなみに、運営会社の関連から、b-mobileが関わっているのではと推測する向きもあるようです。

ちなみに、ブックオフの取り扱い店舗では新規契約が可能ではありましたが、サポートなどはAND market mobileサポートセンターを介する必要があり、ブックオフの店舗では対応していないようでした。このあたり、実店舗を持っているという強みを充分活かしきれる体制にはなっていなかったように感じます。私がSIMの交換の際受け取った書面では「AND market mobileブックオフオリジナルプラン」という名称が使われており、ブックオフはあくまで販売チャネルとして前面に出ていただけのもののように感じられます。このあたりの中途半端さが、実店舗での展開を見なくなった苦戦ぶりにつながったのかな?と思ったりします^_^;A。

スマオフサービス終了に伴い、当初楽天モバイルへの乗り換え優遇措置の案内が契約者に送付されましたが、その後楽天モバイルではacer Liquid Z200が使えないことが判明したため、BIGLOBE Mobileも乗り換え優遇措置の案内先として追加されました。おそらくacer Liquid Z200ユーザーからのクレームがついたための措置と思われますが、スマオフのサービス内容からして契約者の大半はacer Liquid Z200ユーザーと推測できるだけに、最後までゴタゴタがついて廻ったという印象が拭えないお粗末ぶりを感じました^^;

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