「格安SIM」ユーザーが求めているのは総合力?


・MMD研究所「2016年3月格安SIMサービスの利用動向調査」についての感想
・インターネットによる調査結果なので、「格安SIM」利用率については割り引いて見た方がよい
・音声通話プラントップは楽天モバイル・データ通信プラントップはOCNモバイルONEとされるが、実質的なトップはやはりIIJmioだろう
・通信速度面で評価の高いUQ Mobile・Freeteは意外と利用率が低い
・運営元の知名度の高いところ・付帯的なサービスまで充実しているところがやはり強い?

今回は、MMD研究所が実施している「2016年3月格安SIMサービスの利用動向調査」についての感想を書きたいと思います。

この調査は、インターネットにて約35,000人から得た回答をまとめたものだそうです。このうちで「格安SIM」を利用しているというユーザーは11.5%だったそうですが、インターネットを利用したアンケートということで、ある程度IT系のスキルの高い層が母集団として想定されます。よって、これをそのまま「格安SIM」のシェアとみるのは早計でしょう。別のところの調査にて「格安SIM」のシェアがこの半分程度であったのを見た記憶がありますが、実態はそのぐらいかと思われます。

そんな理由で、「格安SIM」の普及状況を確認するうえでは注意を要する調査ではありますが、「格安SIM」業者の人気ランキングをみるうえではそれなりに興味深いものがあるかもしれません。

この調査結果ではOCNモバイルONEと楽天モバイルがユーザーの利用率1位・2位となっていて、IIJmioはその次の3位とされています。しかし、BIC SIMは実質IIJmioと同じで、DMM Mobileやリニューアルされたイオンモバイルもシステム面ではIIJmioであると言われているので、実質的なトップはやはりIIJmioであると考えていいでしょう。

個人的に意外だったのは、BIGLOBE SIMの利用率が比較的高かったのと、通信速度調査でしばしば「優等生」とされてきたUQ Mobile・こんにち「増速マラソン」を展開していて勢いを感じるFreetelの利用率がさほどでもなかった点でした。

BIGLOBE SIMの利用率が高いのは、初期導入パッケージがヨドバシカメラやAmazonなどで比較的安く入手できるからというためがあるのかもしれません。最近の速度計測の結果だとあまり思わしくないBIGLOBE SIMですが、一部のマニアを除けば他の「格安SIM」業者と速度比較をするような機会もなく、料金からしてそんなものかと思っている向きが多いのかもしれません。

料金プランがいまいちピンボケ感のあるUQ Mobileはともあれ、端末の製造元でもあり、昨今のFreetelでんわや1GB無料キャンペーンなどを始めとした通好みのサービスを次々と発表しているFreetelはもう少し利用率が高くてもいい気がしますが、反面「難しそう」というイメージを感じさせるのと、歴史の浅い会社で知名度が低いのとが影響しているのかもしれません。

OCNモバイルONEがデータ通信プランで利用率トップというのは、OCNの知名度の高さのほか、「OCN光サービス」や「050 Plus」といった関連サービスとセットで展開出来る強みなどもあるのでしょう。以前は大容量ユーザー向きでない弱みもありましたが、月10GBコースが新設され、その死角もなくなりました。

楽天モバイルが音声通話プランで利用率トップというのは、5分以内の通話かけ放題プランと関連があるとみられます。このプランがあるから利用率が高まったのか、逆に音声通話プランの利用者が多いためにかけ放題プランの導入に至ったのか、その前後関係はいまのところ私には判断がつきませんが。ほかに、楽天スーパーポイント目当てというユーザーもいるのかもしれません。

この調査結果をみると、「格安SIM」業者で人気が高いのは、単に「料金プランが安い」「通信速度が速い」というばかりではなく、ターボ機能やクーポンといった利用容量の節約できる機能があるか・セットで利用できるWi-Fiスポットがあるかといった事項からセット割・ポイント優遇のシステムといった付帯的なサービスに至るまで、総合的なサービスの充実しているところなのかな?という感想を持ちました。

1 thought on “「格安SIM」ユーザーが求めているのは総合力?

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