「格安SIM」業者レビュー(8)-Freetel


・通話かけ放題のFREETELでんわ、LINEなどのメッセージアプリの通信を課金対象外とするサービス、W増速マラソンなど、果敢に攻めているという印象。反面、玄人受けするが、素人には敷居が高いという印象を与えるのか?
・平日の昼間でも「格安SIM」とは思えない通信速度を維持しているなど基本的な面では優秀だが、付随的なサービスやサポート面で弱点を感じる
・SIMフリースマートフォンの製造元でもあるが、個人的には相性いまいち。製造コンセプトには面白いものがあるので、今後に期待

ひさびさの、自分が利用している「格安SIM」業者レビューです。昨年末に契約していながらレビューがずっと延び延びとなっていたFreetelについて、ようやく書きたいと思います。

これまでFreetelは1ヶ月に使ったデータ容量に応じて課金するという形態をとっていましたが、最近ほかの「格安SIM」業者でも一般的な、月で高速通信できる容量が決まっている「定額プラン」が追加されました。また、AppStoreからのダウンロードには課金をしないというFreetel SIM for iPhoneが別にあります。これは料金的には通常のプランと変わらない内容なので、SIMフリー・もしくはドコモのiPhone5s/5c以降の機種を使いたいという人はこちらを選んだ方がいいでしょう(iPadも対応しているようです)。私は、このFreetel SIM for iPhoneにてドコモのiPhone5Sを、通常のプランにてgeaneeのWindows10 Phone WPJ40-10を使用しています。どちらもデータ通信のみのSIMで「使っただけ安心プラン」です。

最近発表されたFREETELでんわによる5分以内もしくは1分以内の通話かけ放題はかなりのインパクトを感じましたが、そればかりではなくLINEなどのメッセンジャーアプリでのテキストメッセージやスタンプの送信を課金対象外にするサービス(これは既存ユーザーに対しても自動適用されているとのことです)、新規ユーザーに対してMNPかそうでないか・端末購入かそうでないかに応じて3ヵ月~1年間毎月1GB分の通信料を無料にするというキャンペーンを展開しているなど、最近のFreetelは果敢に攻めているという印象があります。

同様に、通信速度の面でも、「W増速マラソン」というキャッチコピーを謳い、ユーザー数増加に応じた設備増強を進めているようです。通例、「格安SIM」というと、始めは実効速度が速くても、それが評判となってユーザー数が増えてしまえば混み合って並みの「格安SIM」業者になってしまうというパターンがほとんどと言われますが、Freetelについては、平日の昼間都心で速度計測してみても、いまのところほかの「格安SIM」業者とは段違いの速度を維持しています(ただし、時間帯によってスピードテストの結果がよく出るようにされている疑惑がもたれているようです)。

こう書くといいことずくめのように感じられるFreetelですが、付随的なサービスとかサポート面で弱点があるように感じられます。例えば、ほかの「格安SIM」業者では比較的手続きが容易なデータ通信SIM・SMS機能付きSIM・音声通話SIM間の契約の切り替えが出来ないようです(「よくある質問」中でこの項目が見つかりませんでしたが、確か「一旦解約しなければならない」といった回答をどこかで見た記憶があります)。Wi-Fiや自宅回線とのセットとかポイント優遇とかいった要素もないので、玄人受けはするけれどもモバイルマニアでない層には敷居が高く感じられるということでしょうか。最近見かけた「格安SIM」に関するアンケートにて意外とFreetelの利用率が低かったのは、新興の歴史が浅い会社で知名度が低いほかにこういった面があるためなのかもしれません。

こういった要素のほか、使用容量によって毎月の支払金額が変動する料金プランが存在するので、個人的にはメイン回線として利用するよりも、サブ回線向きかな?と思っています。特に、auもしくはソフトバンク(ワイモバイル含む)をメインに使っているユーザーが、サブとしてドコモ回線でも利用できる端末を持ちたいというような場合には「使っただけ安心プラン」で利用するのをお勧めしたいように思っています。「定額プラン」はほかでも一般的な「格安SIM」利用のプランであり、料金的にも特に安いようでもないので、とりたてて言うほどでもないような気がします。強いて言えば、50GBプランまであるのが強みなのかもしれませんが、これとて10GBプラン以上は容量当たりの単価があまり割安とはいえない内容なので、10GBで2~5台使う方が現実的ではないか?と思ったりします。

Freetelブランドを展開しているプラスワン・マーケティングは、SIMフリー端末の製造元でもあります(現在はスマートフォンだけのようですが、過去にはWi-Fiルーターやガラケーの製品もありました)。製造コンセプトが面白そうなので自分でも買ってみたことがあるのですが、相性が悪いのか、自分にとってはいまいちでした^^;。初代Prioriは小型なのに惹かれて買ったもののスペックが低すぎて実用的でありませんでしたし、Windows10 PhoneのKATANA 01に到っては1ヶ月かそこら使ったところでブルースクリーンが出て使えなくなりました。まだ使い始めて日が浅いので優劣の比較は早計かもしれませんが、金額的に同クラスのgeaneeのWindows10 Phoneの方がずっと優れているように感じています。とはいえ、これだけ意欲的で、「格安SIM」業者と端末製造元を兼ねているという強みを持つところですから、まだまだ今後には期待したいと思っています。

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