【速報】IP電話、冬の時代?

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正式に発表があってからやや時間がたっているようですが^_^;A、モバイルでのIP電話アプリの一角を担ってきたBIGLOBEフォン・モバイルが2017年3月31日をもってサービス提供を終了すると知って、IP電話アプリが「冬の時代」に突入した感を受けます。BIGLOBEがプレフィックス番号付加による電話アプリBIGLOBEでんわを提供するようになったという事情もあるのでしょう。これをもって、このエントリの初稿では「IP電話アプリは一般的なユーザーには受け入れられないままに終わりそうです」と書きましたが、その後イオンモバイルによるIP電話アプリのかけ放題サービス参入が判明しましたので、IP電話にもまだ一抹の光が見えてきたように感じられます。

「通信の信頼性ではやや弱いが、通話回線を利用した通話よりも安い」という触れ込みで、「格安SIM」の弱点を補いえるツールとして期待されてきたIP電話アプリですが、プレフィックス番号付加による電話アプリの登場によってやや存在意義が薄れていきました。それでもまだ、全般的にはIP電話アプリの場合の通話料金の方が若干安いというアドバンテージがあったものの、プレフィックス番号付加による電話アプリの方は1~5分間という短時間限定ながらかけ放題オプションが一般的となり、完全にこちらに水をあけられる結果となりました。

IP電話アプリによるかけ放題オプションといえばニフモがありますが、IP電話アプリを利用するというのに音声SIMによる契約が必要という妙な仕組みであったのをはじめ、1分あたり0.5MBというデータ消費が契約容量に加算されるという、文字どおりの「かけ放題」とは言えない半端な内容であった(計算上月3GBの契約でも1日あたり3時間以上通話できるとはいえ、その分本来のデータ通信のための容量が圧迫されるのには違和感のある人が多いのでしょう)というのもあり、これをもってニフモのシェアが上がったとも感じられませんでした。

IP電話アプリがプレフィックス番号付加による電話アプリよりも受け入れられづらい理由はいくつかあるのでしょうが、大きいのは専用の050番号を使わざるを得ないので電話番号変更を周知しなければならない負担が重荷となるのだろうと推測されます。また、緊急通報の場合など、IP電話には通話回線利用の電話を併用しなければならない場面が想定出来ますが、逆に通話回線利用の電話にはIP電話アプリを併用しなければならない必然性は存在しないからとも言えるでしょう。

もっとも、プレフィックス番号付加による電話アプリが中長期的に優位を保てるのか、その点は疑問が残ります。なぜなら、プレフィックス番号付加による電話アプリが利用しているのは回線交換方式、つまり技術的には3Gに負うところが大きいためです。VoLTE対応機種でも、プレフィックス番号付加による電話アプリを利用する場合は、併用している3G回線を利用することとなります。今後3Gは巻き取りが進められVoLTEが主流となっていくでしょうから、プレフィックス番号付加による電話アプリが技術的な面で存続していけるのかどうかは気がかりとなります。VoLTEはIP電話の一種とも言えます(端的に言えば、専用帯域幅を持ったIP電話)ので、VoLTEの技術の進展に伴って、IP電話アプリの復権があり得るとも考えうるでしょう。

などと書いた矢先、本エントリの初稿脱稿後にイオンモバイルによる050かけ放題サービス開始を知り、これがIP電話アプリの復権につながる可能性を感じました。それというのも、このサービスはデータ通信のみのSIMであっても契約可能という、ニフモで不可解だった部分を排した納得度の高い内容であるからです。その結果、かけ放題サービスの利用にかかる金額も1,500円とニフモよりひとまわり安くなり、音声通話SIM利用の際に制約を受ける最低利用期間も存在しないなど、数々の面でニフモより進歩しています。惜しむらくはIP電話アプリの利用の際のデータ通信が契約容量として加算されるため、文字どおりのかけ放題でないところが変わらない点ですが、NifMoでんわに比べると消費容量が約半分であるため、音質面では気がかりですが、月1GB契約であったとしても、計算上は1日5時間半以上通話できることとなります。

なお、「格安SIM」業者におけるかけ放題オプションは、ほとんどがプレフィックス番号付加による電話アプリの利用に基づくものですが、DTI SIMは例外ですので、DTI以外の「格安SIM」業者もDTI同様の手法を採り入れられれば、このオプションが長く生き残っていく可能性もあり得ます。

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