「低速モード」、どれぐらい使える?


・「格安SIM」では、必要に応じて高速通信をON/OFFし、効率的に契約容量を利用できる機能を備えている業者がある
・高速通信のON/OFFは、「格安SIM」業者が提供している専用アプリから可能。利用状況の把握の面でも、専用アプリのダウンロードは必須
・低速モードでも最初のごくわずかだけは高速通信を行なうバースト転送機能を備えていると使用感が向上すると言われているが、あくまで補助的な要素に過ぎないとする意見もある
・低速モードの利用でも、3日間の通信容量で制限が厳しいケースがしばしばあるので要注意。mineoやUQ mobileなどau回線の「格安SIM」業者は比較的緩やかなので、かなり実用的。意外にもmineoの方が快適な印象

「格安SIM」では、必要に応じて高速LTE通信をON/OFFすることによって、契約容量を効率的に利用するのを可能にしている業者がいくつかあります。業者によって「節約モード」とか「低速モード」と言ったり、「ターボ機能OFF」「クーポンOFF」などさまざまな用語の違いはありますが、いずれの場合でも利用する際は概ね通信速度が200kbpsに制限される替わり、契約容量の消費はされない内容です。動画を見たりダウンロードを行なったりする場合などだけ高速通信を行ない、メールチェックやSNS・モバイルサイトを見たりする際などは低速モードにしておけば、それだけ動画視聴やダウンロードなどに振り向けられる容量が増えるという使い方が可能です。

それぞれのモードの切り替えは大抵の場合、スマホにそれぞれの「格安SIM」業者が提供しているアプリをインストールすることによって、比較的容易にすることができます。以前はウェブのマイページからの切り替えが必要で煩わしかったFreetelも、現在ではマイページアプリを提供していて他社同様になりました。もっとも、Windows Phone用のアプリは提供していないようなので、KATANAというWindows Phoneを出している割には対応が物足りない気がしないでもないです。これらのアプリは、契約内容や使用している容量の確認が出来る機能も備えているので、アプリを提供している業者を利用している場合はインストール必須と言えるでしょう。

低速モードでの利用の場合、バースト転送機能を備えているかどうかで使用感が大きく変わってくると言われています。バースト転送機能とは、200kbps設定であっても通信開始のごく初めだけ(最初の75~150kbとか数秒とか、対応は各社さまざま)高速通信を行なうものです。ごく軽いテキストサイトなどの閲覧の場合では高速通信で賄える割合が高くなるため、快適に利用できると言われていますが、あくまで通信開始当初のみの対応でしかないので、通信時間全体の品質の高い方が全体としての使用感がよくなりバースト転送機能はあくまで補助的な位置づけにしかならないとする意見もあります。バースト転送機能を備えていると明言しているのはIIJmioとIIJmioがシステム面を担っているDMM mobile、OCNモバイルONE、楽天モバイルなどですが、mineoもサポートサイトにて対応していると書いているそうです。

私の使用感からすると、IIJmioやDMM mobileはそんなに悪くなかった記憶があるものの、低速モード使用時の容量制限が厳しい(3日間で366MB)ので、あまり実用的でないというイメージがあります。むろん、SNSやモバイルサイト程度であれば、1日100MB程度でも充分という方も多いのかもしれませんが。FreetelはSNS程度でも体感速度がグッと落ちるという印象だったので、あまり使わなくなりました。OCNモバイルONEは使用しているSIMによってログインの制限をしているのか、ほかの「格安SIM」業者から提供されているSIMを挿したスマホに専用アプリをインストールしてもログインできませんでした。

いっぽう、mineoやUQ mobileのようなau回線の「格安SIM」業者は、私的な速度計測の結果だと全般的にドコモ回線「格安SIM」より幾分通信速度が落ちる印象はありますが、3日間での通信容量制限が緩やか(3日間で6GB)なので、こういった運用に向いているといった印象です。特にmineoの低速モードは優秀で、Google Play Musicで音楽を聴いていても、音楽が途切れないで聴けることが多いです。これに比べると、UQ mobileの低速モードはやや使用感が落ちるように感じることが多いです。UQ mobileの運営会社はauの関連会社で実質auのサブブランド扱いになっているのに、不思議なことです。前述のバースト転送機能の有無の問題なのでしょうか(UQ mobileの場合は、500kbpsのデータ無制限プランのみバースト転送機能を備えていると言われています)。私の場合はデータ高速プラン契約なので200kbpsですが、「2年縛り」を伴う契約の場合は300kbpsなので、いくらかはマシなのかもしれません。

ServersMan SIMや楽天モバイルのベーシックプラン、DMMのライトプランなど、低速モードでしか利用できない(別に高速通信できる容量を購入した場合を除く)替わりに安い料金で利用できる契約形態もあります。「格安SIM」の草分け的存在・ServersMan SIMはまさにそれだけしかプランのないところですが、ここは過去の速度計測の結果によると実効速度がかなり速い(1Mbps出ているケースも多い)ので、かなり快適です。しかし、速度制限が厳しい(3日間で300MB)ので、安く維持できるサブ機としての利用に留まる内容でしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です