「格安SIM」業者レビュー(12)-ワイモバイル


・厳密には「格安SIM」業者とは言えないが、ケータイ料金を安くしたいものの従来3大キャリアと使用感をなるべく変えたくない・かつデータ通信量が極端に多くない人向き。期間の定めのない契約も可能だが、4ヶ月以上利用する見込みがある場合は「2年縛り」契約を選んだ方が計算上安くあがる
・ヘビーユーザーの場合は、通話回線をワイモバイルとし、ほかのデータ通信用「格安SIM」業者を併用するのがお勧め
・SIMロック解除をして従来3大キャリアで使っていた端末を利用する場合は、ソフトバンク端末でもSIMロック解除が必要な点やau端末の場合の対応周波数帯などに注意を払う必要がある

自分の利用している「格安SIM」業者レビュー、今回は、厳密な意味では「格安SIM」業者の定義から外れるためこれまでレビュー対象とはしていませんでしたが、こんにちでは「格安SIM」業者と同様に扱われるケースが多いワイモバイルを取り上げることとします。

私とワイモバイルとの付き合いは、前身にあたるイーモバイル及びウィルコムまで含めれば、かなり昔まで遡り、一時断絶していた時期もありますが、ウィルコムがDDIポケットと称していた時代に端を発します。個人的には、かつてのこれらのDDIポケット→ウィルコムやイーモバイルに比べると、現在のワイモバイルはただ安いだけで、モバイルオタクの好奇心を満足させる要素に乏しくなったなぁとか思っているのですが^^;、それでも従来3大キャリアに比べると、まだ面白い使い方が出来る要素が残っています。

これまでワイモバイルにおいては、ワイモバイル取り扱い端末であるDIGNO Eを使ってきましたが、通話SIMについてはSIMフリー端末であるmode1 RETROに差し替えて、実質SIMのみ契約同様の形態となりました。なお、DIGNO Eの残債はまだ残っています。こちらについては、データ通信用として使用するつもりで、シェアSIMを追加して挿しています。

一般的な「格安SIM」はいわゆる「借り物」の回線を利用しているため、実効速度の面では弱点を抱えているケースがほとんどですが、ワイモバイルは自社回線を利用しているため、その面での心配がまずいらないというのが強みです。では、ワイモバイルで弱みとなりそうな面はどんなところが考えられるか、以下列挙していきましょう。

まず、いちばん重要な点は、いわゆる「2年縛り」の存在です。いちおう、期間の定めのない契約も可能ですが、その場合は月額の支払いが2,500円ないし3,500円増えるので、4ヶ月以上利用する見込みがある場合は、通常の契約をして契約解除料を支払う方が計算上割がいいということになります。

次いでネックとなりそうなのは、毎月利用できる通信容量が、最大でも2年間限定の14GBまでとなり、従来3大キャリアや「格安SIM」業者に比べるとやや少ないという点でしょうか? 毎月これ以上利用するユーザーの場合は、ほかを選ぶか、別にサブ回線を利用する必要が出てくるでしょう。ワイモバイル回線がつながりにくい場合の備えとして、データ通信用に別の「格安SIM」業者を併用するのが、個人的にお勧めです。

また、通話できるSIMの場合はSIMのみの契約が可能ですが、データ通信のみの契約の場合はそこまで自由度がない点も人によっては弱点として考えることでしょう。通話定額との兼ね合いもありますので、ほかの「格安SIM」との併用をする場合は、前記のとおりワイモバイルを通話回線として利用し、別の「格安SIM」業者をデータ通信用に併用するのが望ましいでしょう。

その他に注意すべき点は、ワイモバイルが取り扱っている端末に刺さっているSIMとSIMのみの契約で使われているSIMとは種類が違うため、ワイモバイルが取り扱っている端末からSIMフリー端末に変更する場合はSIMカードの交換が必要(手数料がかかる)というところでしょうか(追記:川崎のワイモバイル店舗にてこのように説明を受けていたのですが、実際にはそのまま利用出来る場合も多いようです)。

全般的にみると、ケータイ料金はコストダウンしたいけれども、従来3大キャリアの場合となるべく利用に違和感が出てほしくない・かつ毎月の通信容量が極端に多くないという人は、ワイモバイル向きと言えるでしょう。従来3大キャリアで利用していた端末をそのまま利用したい場合はSIMロック解除してSIMのみの契約をするという形態が考えられますが、こんにちでは同じ会社になっているはずのソフトバンク取り扱い端末であってもSIMロック解除が必要である点やソフトバンクからの乗り換えには優遇措置がない点、au端末の場合は利用可能な周波数帯の関係で利用できなかったりつながりにくかったりする可能性がある点などが、注意すべき点として挙げられるでしょう。

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