【速報】LINE Mobile、ソフトバンク傘下となる。その意図は?


LINE mobileがソフトバンクからの出資を受け入れ、戦略的提携を行なう旨が発表されました。増資後の出資比率がソフトバンク51%・LINE49%となることから、実質ソフトバンク子会社という扱いになる見込みです。立ち位置としては、auに対するUQ mobileに近いものといえるでしょう(ちなみに、UQコミュニケーションズに対するKDDIの出資比率は3分の1程度とのことです)。2018年夏より、LINE mobileにおいて、ソフトバンク回線を利用した「格安SIM」サービスが開始される予定とのことです。

サービス立ち上げ当初こそ、「格安SIM」にしては実効速度の速さが長期にわたって継続していると評価の高かったLINE mobileでしたが、次第に帯域の増強が追いつかなくなり、普通の「格安SIM」業者になってしまったという印象が拭えないところでした。LINEがあっさりと見切りをつけてしまったというのも、Freetel破綻に代表されるような「格安SIM」業界をめぐる厳しい環境ゆえなのかもしれません。

ソフトバンクは「格安SIM」サービスに回線を卸すことこそ消極的な印象ですが、自社でワイモバイルというブランドをすでに展開しており、一見競合するかにみえるLINE mobileを傘下に収めたことにはいろいろ憶測も流れているようです。個人的には、悲観的なシナリオと楽観的なシナリオが思い浮かびます。

まず、悲観的なシナリオは、「ドコモ回線でのサービスの新規契約を停止し巻き取りを行なっていき、最終的にはワイモバイルに吸収される」という内容ですが、LINE mobileはワイモバイルに比べるとずっと契約者数も少ないとみられるだけに、わざわざ取り込む必然性があるのかなぁ?と首をかしげるところです。そのため、あまり説得力がないように感じます。

いっぽう、「低価格でのモバイルサービス」という点では一見競合するかのようにみえるLINE mobileとワイモバイルですが、前回のエントリで言及したようにワイモバイルのユーザー層の多くは「格安SIM」への関心が薄いとみられるため、実は競合していないという見方も出来ます。「ケータイ料金を安くしたい」というニーズに対して、イノベーター理論でいうところのイノベーターとアーリーアダプターに該当する層をLINE mobile、アーリーマジョリティ以降に該当する層をワイモバイルがターゲットとして棲み分けしていくということも充分考えられるだろうと思われます。

au回線とドコモ回線を利用したデュアルキャリアの「格安SIM」業者は増えてきましたが、ソフトバンク回線とドコモ回線を利用したデュアルキャリアの「格安SIM」業者はまだ希少であり、かつソフトバンクとの関係を利用したカウントフリーサービスを展開していけば、LINE mobileがイノベーターやアーリーアダプター層によりアピールできる「格安SIM」業者になりえる可能性も充分考えられるといえるでしょう。

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